厳しい先生に習うと失敗する理由


こんにちは!

パン屋の英会話教室Leon 校長 横山礼恩です。

 

自分は本当に怠け者だ・・・

もし、本気で何かを成し遂げたいなら、厳しい先生にビシバシやってもらった方がいい

そうじゃないと、自分はできない

その苦しさに耐え切って、努力して頑張りまくれば、その先にはものすごい上達がある

 

そのように考える方は多いのではないでしょうか?

自分を追い込んで、ストイックに結果を必ず出す!

大谷もイチローもそうじゃないか。

 

ところが、これは第二言語習得論(SLA)において、否定する意見があります。

 

アフェクティブ・フィルター仮説(Affective filter hypothesis)

と言って、要は

 

「マインドの状態が英語学習にすごく影響を与える」

という理論です。

 

ストレスを与えて結果を出す。

これが有効な場面は世の中にあるでしょう。

例えば軍隊とか、厳しい営業ノルマのある会社とか。

 

でも、「語学学習に関しては、そのような負の感情はマイナスでしかない」

というのです。

 

そのように自分に厳しく、追い込むタイプは上手く話せないし、勉強した内容のインプットも語学をつかさどる脳に効率的に届かず、なかなか上達しないそうです。

 

そして、私も20年の経験からそのように思います。

 

伸びた人は、みんな楽しそうで、全然「苦しそうじゃありません」

楽しく、自分のペースでやっていて、たとえ長時間学習するようになったとしても、

それは「自分がそうしたいから」やっているのです。

 

ですから、私は講師に一つ、徹底しているのが

「叱らないこと」

 

宿題を忘れたときは、生徒さんこそ教室に来づらいのです。

私たちの大きな使命は、モチベーションを長く保ってもらう手助けをすること。

 

モチベーションは「絶対に落ちる」ものですから、落ちたときはまた一緒に気楽に「やれば」いいのです。

 

「やる気はやると出ます」

 

ですから、全然宿題をやっていない時こそ、気楽に教室にいらしてください、とお伝えしています。

 

私は、日本人が実際の英会話となるとどうも苦手、スピーキングが弱い

という理由の一つは、「追い込みすぎるメンタリティー」

があると、結構本気で信じています。

 

厳しい先生に習って、それを耐え抜き超一流になる

そういうのは、語学に限ってはSLAでもしばしば否定されていますし

20年の現場経験から、私自身もそう思います。