月別アーカイブ: 2021年12月

【TOEIC L&R Part 3「Conversations 会話問題」攻略】

こんにちは、岩田です。

本日は、あらためて、TOEIC L&R のリスニングセクションのPart 3「Conversations 会話問題」の攻略法について解説していきます。

「会話問題」の問題数は、リスニングセクション100問中の39問(Q32からQ69まで)。リスニングの約40%を占める大事なパートです。

ちなみにリスニングセクションの内訳は以下の通りです。

リスニングパート:100問で満点は495点
Part 1:「写真描写問題」6問
Part 2:「応答問題」25問
●Part 3:「会話問題」39問
Part 4:「説明文問題」30問

2人、もしくは3人の会話に対して3つの設問があり、それぞれ4つの選択肢の中から解答します。
13の会話があります(× 3つの設問=39問)。

2人の会話はほぼほぼ男女ですが、3人だと「男男女 or 女女男」となり、同性の声が加わりますので、聞き取りが苦手な方にとっては難易度が上がります。

Part 3対策には4つのポイントがあります。

●Part 3の攻略法1

Part 3は基本、
「助けてもらいたい人・困っている人」と「助ける人」との会話

頭の中にイメージしながら音声を聞くというものです。より記憶の定着につながります。

●Part 3の攻略法2

会話文の音声が流れる前に質問を先読みする!

能動的に先に質問内容を頭に入れてから、音声を待ちかまえることによって、本文内容を記憶保持する負担がやわらげられます。

●Part 3の攻略法3

質問は簡単な文にして内容を覚えておく

例えば、「公式TOEIC Listening&Reading 問題集8」から引用してみると、

TEST 1 Question 44 through 46 refer to the following conversation.
44. Where does the woman work?
45. What is the woman concerned about?
46. What does the man suggest the woman do this week?

44. Where does the woman work?
女性はどこで働いてますか。→女、どこで働く?
45. What is the woman concerned about?
女性は何について心配していますか。→女は何を心配?
46. What does the man suggest the woman do this week?
男性は、女性に今週何をすることを勧めていますか。→男は女に今週、何を勧める?

と内容を簡略化することによって、より質問を覚えたまま本文のリスニングに集中することができます。

●Part 3の攻略法4

本文と質問の順序は基本、一致する

設問1の質問の解答の根拠は基本、本文のはじめの方、設問2は中盤、設問3は終盤にあり(あくまでも「基本」ですが)、設問1の解答の根拠が本文の会話の最後に出てくることはあまりありません。これを意識することによって、設問1を解いたら、設問1のことは忘れることができ、設問2と設問3の解答の根拠を聞くことに集中できます。

ぜひ、この4つの攻略法を駆使して、Part 3に挑んでみてください。
本日は岩田がお送りしました。

【『公式TOEIC L&R 問題集 8』TEST 1のPart 2「応答問題」で間違えやすい問題】

こんばんは、岩田です。

先日、今年の10月に発売されたばかりの『公式TOEIC Listening&Reading 問題集 8』を購入して、解いてみました。

で、Part 2「応答問題」で特に間違えやすい問題をピックアップしてみました。

その前に、Part 2「応答問題」は、まず質問などの短いセリフが放送され、続いてその発言に対する応答が3つ放送されます。その3つの中から、受け答えとして正しいものを選ぶという問題です。問題用紙には「Mark your answer on your answer sheet」としか書かれていません。そしてこのPart 2のみ3択問題となっています、ほかのPartは4択。問題数は25問。


19.Where are the cleaning supplies kept?
清掃用品はどこに保管されていますか。

(A) A mop of a broom.
モップとほうきです。
(B) I’ll be happy to show you.
喜んであなたをご案内しますよ。
(C) Every two weeks.
2週間おきです。

「Where〜?」と尋ねられているので、「場所が答えになる」と考えてしまいますが、場所を答える代わりに保管場所への案内を申し出ている(B)の「I’ll be happy to show you」が正解のパターンです。

ここでの注意点は、質問文の「cleaning supplies」から連想される(A)の「A mop and a broom」を選んでしまわないことです。

21.When is my article going to be published?
私の記事はいつ掲載される予定ですか。

(A) Your editor’s out of town this week.
あなたの担当編集者は今週、町から離れているのです。
(B) Yes, that illustration works.
はい、その挿絵は効果的です。
(C) Because they finished earlier than expected.
彼らは予定していたよりも早く終わったからです。

答えは(A)なんですけど、「When〜?」に対する直接的な答えは言わずに、「Your editor’s out of town this week」だから、掲載時期について回答できない、と間接的に答えているところが難しいです。

26.Where should we advertise for more volunteers?
どこに追加ボランティア募集の広告を出せばいいですか。

(A) Because I used to work there.
私はかつて、そこで働いていたのです。
(B) Every Thursday at noon.
毎週木曜日の正午です。
(C) The positions have all been filled.
その枠は全て埋まっています。

これも、「Where〜?」の直接的な答えになっておらず、(C)の「The positions have all been filled」なので、そもそも追加で募集をかける必要がないと間接的に答えています。

31.Who’s going to the post office today?
誰が今日、郵便局に行くことになってますか。

(A) In yesterday’s delivery.
昨日の配達物の中です。
(B) Whenever she can.
彼女が行けるときならいつでも。
(C) Do you have mail to send?
送る郵便物があるのですか。

「Who〜?」に対して、今日の担当者を答える代わりに、「Do you have mail to send?」と聞き返している(C)が正解。

本日は岩田がお送りしました。

【TOEIC L&R Part 7「読解問題」でスピードをもって読む方法】

こんばんは、岩田です。

TOEIC L&Rのリーディングセクションの制限時間は75分。

Part 7、というよりリーディングセクションでまず何よりも大事なことは、時間配分です。

Part 5(30問)→10分(1問20秒)で解く
Part 6(16問)→8分(1問30秒)で解く
Part 7(54問)→54分(1問60秒)で解く
+見直しの3分

これがベストです。

Part 7は1問につき1分。Part 7は読むスピードが求められます。

そこで大事なのが、「戻り読み」や 「繰り返し読み」をしない実力を身につけることです。
そのために必要なのが、英文を前から訳していって読み返さない練習を繰り返すことです。

そこでオススメするのが、『究極の英語学習法はじめてのK/Hシステム』に書かれている練習法です。


・本文をスラッシュリーディング読みする
英文を区切って、前から訳していく。しかも「意味のまとまり」ごとに訳していく。
I thank everyone for the great effort on this project.
このプロジェクトの多大な努力に対し、みなさんに感謝します

と訳すのではなく、
I thank everyone / for the great effort / on this project
と区切り、「みなさんに感謝します」→「多大なる努力に」→「このプロジェクトの」と前から訳して理解していく。

・さらに「合いの手」を入れる

I thank everyone / for the great effort / on this project
と区切り、「みなさんに感謝します」→「多大なる努力に」→「このプロジェクトの」と前から訳して理解していく。
↓↓↓
「みなさんに感謝します」(何に対して?)→「多大なる努力に」(何の努力に対して?)→「このプロジェクトの」

・さらに日本語訳を「やまと言葉」に落とし込む
※自分が普段使っているようなくだけた表現

I thank everyone / for the great effort / on this project
と区切り、「みなさんに感謝します」→「多大なる努力に」→「このプロジェクトの」と前から訳して理解していく。
↓↓↓
「みんなに感謝してるよ」(何に対して?)→「いっぱい頑張ってくれて」(何の努力に対して?)→「このプロジェクトのね」

・さらに慣れてきたら区切りの部分を長くしていく

I need the estimate from you before I discuss the plan with Japan.

I need the estimate / from you / before I discuss the plan / with Japan.
見積もりがいるからね/君から/プランについて話す前にさ/日本と。
↓↓↓
I need the estimate from you / before I discuss the plan with Japan.
見積もりちょうだいね/プランについて日本と話す前にさ。

私は本書の勉強法をやることによって、長文を読むスピードが飛躍的に上がりました。ぜひ参考にしてみてください。

本日は岩田がお送りしました。

【英語の定番文法書:「Evergreen」と「Forest」の比較】


こんにちは、岩田です。

英語の定番文法書といえる『総合英語 Forest(フォレスト)』は1999年に桐原書店より出版されました。発売から累計430万部を売り上げた「Forest」は第7版(7th Edition)をもって絶版となっています。

その「Forest 7th Edition」は、2017年に出版元が「いいずな書店」変わり、『総合英語 Evergreen(エバーグリーン)』として生まれ変わりました。

『総合英語 Evergreen』(いいずな書店)

「Forest」の監修者の方がお亡くなりになり、名を連ねていない以外は、ほとんど「Forest」と「Evergreen」の著者陣は同じ顔ぶれです。

「なんで有名になっていた名前を変えたのか」とか、「なんで出版社が変わったのか」とかは、権利関係がからんでいるようなのですが、そこは置いといて。とにかく気になるのは「その内容がどこまで変わったか」ということです。

そこで、私は1ページから両方を比較してチェックしていったんですが、結論を先にいうと、「ほとんど変わっていない!!」と。解説も例文の英文もほぼ同じです。

一番大きな違いは、「Evergreen」は「Forest 7th Edition」の内容をそのまま引き継ぎつつ、主な章に「Part 4 確認する」という新たなセクションが追加されたことです。

「Forest」「Evergreen」は、「第4章は完了形」、「第8章は動名詞」など、章ごとに大きくわけられていて、さらに各章は、Part 1の「これが基本」、Part 2の「理解する」、Part 3の「深く知る」と基礎から応用まで段階的に学べる仕様になっているのですが(章によってはPart 2のみのところもあります)、「Evergreen」ではあらたに「Part 4 確認する」の項目が新設されています。

「Part 4 確認する」はPart 1〜3で学習してきたことのまとめと、その理解度を深めるための問題が掲載されています。「Part 4」は全24章のうち10章に追加されています。


で、正直に言うと、「この『Part 4』はいらないな」と。Part 1から3までの解説で十分ですし、学習書でページが増えることは余計に勉強しなければならないのでマイナスです。

ほかの変更点としては、イラストと本文デザインがちょっと変わっているのと、後ろの「機能別さくいん」が「Evergreen」の方は英文が割愛されているのと、同じく、本文中の補足情報コーナーの「PLUS」項目が138から134に減っています。ただ、これはカットされた情報は本文に折り込まれていますので問題ないです。

また、「Evergreen」の方は解説の個所で、ちょっと言葉足らずだったところに日本語を加えていたり、よりわかりやすくなったところもあります。

で、私は特にTOEIC対策で、特に600点以下の方は、文法書を手元に置いておく必要があると思っています。600点以下の方に足りないのは、基礎単語と基礎文法力です。

その基礎文法力を培うのに、数ある文法書の中で私が推しているのがこの「Forest」、いまの「Evergreen」です。

ただ、これを最初からやるんじゃなくて、「辞書」代わりにして使う、と。例えば、「仮定法過去完了がわからない」と思ったら、そのページをチェックする感じで。
で、そのとき、参考書としてではなくて、「読み物」として読んでほしいんですよね。


「Evergreen」は、オトナがきちんと読めば意味がわかるよう丁寧に書かれていると思うんですよね。全カラーなところも読みやすいですし。

というわけで、結論としては、「Evergreen」は出版社が違うだけで、作者も内容もほとんど「Forest」と同じ、「Evergreen」は「Forest 8th Edition」のようなものです。

個人的には、「Forest 7th Edition」を持っているのなら買いかえる必要はないと思います。

ただ、私みたいに新しいのを持っておきたいと思う方は買いかえるのもアリだと思います😁

本日は岩田がお送りしました。