月別アーカイブ: 2022年5月

【『公式TOEIC Listening&Reading 問題集 8』を使い倒す編:「Part 5「短文穴埋め問題」】

こんばんは、岩田です。

最新の『公式TOEIC Listening&Reading 問題集 8』

シリーズでこの最新問題集8に登場する問題の、「ここだけはおさえたいポイント」を解説しています。

本日は、Part 5「短文穴埋め問題」の解き方です。

Part 5は「短文穴埋め問題」、問題数はリーディングセクション100問中の30問です(Q101からQ130まで)。

4つの選択肢の中から最も適切な単語を選び、不完全な文を完成させます。


Part 5の攻略法1

全文を読む。空白の前後だけ読んで解答しない。

はじめに選択肢(A)~(D)を見て、出題形式を把握してから全文を読みましょう。

よく、空欄の前後だけ読めば解ける問題がある、とは言われますが、その空欄の前後だけ読んで解けるかどうかを判断するのではなく、正攻法で最初から読み始めて解くスピードを身につけた方が、最終的には効率的だと思います。


攻略法2
出題数の多い「品詞問題」と「動詞問題」を押さえる

「品詞問題」とは、同じつづりで始まる派生語が選択肢に並んでいる問題のことです。ちなみに正解は「(D)knowledgeable」。

例)
Ms. Ikeda is quite ___ about jazz and plays the piano in her spare time.

(A)knowledge
(B)knowingly
(C)knew
(D)knowledgeable

「動詞問題」とは、同じ動詞の異なる形が選択肢に並んでいる問題のことです。ちなみに正解は「(C)recruiting」。

例)
Linden Hotel is now ___ a manager for their newly opened branch in Osaka.

(A)recruit
(B)recruits
(C)recruiting
(D)to recruit


攻略法3

下記の3つをチェックする

1.主述の一致
SとVの関係

2.能動態・受動態
「~する」「~される」

3.時制
現在形、過去形、過去完了形

1.主述の一致

Many students ___ the question.

(A)solves
(B)to solve
(C)be solved
(D)solve

・まずは「S」と「V」の関係を確認します。
S=many students
V=空白

→名詞に対応する動詞を確認
→三単元の「s」が必要か確認

こうして、答えの「(D)solve」が導き出せます。

2.能動態・受動態

The Supporting Actor of the Academy Award ___ to Keanu Reeves.

(A)was presenting
(B)has presented
(C)was presented
(D)presented

・まずは「S」と「V」の関係を確認します。
S=the Supporting Actor of the Academy Award
V=空白

→名詞が「~する」なのか「~される」かなのかを確認
→空所後の目的語の有無を確認

こうして、答えの「(C)was presented」が導き出せます。

3.時制(現在形、過去形、過去完了形)

The administrative department ___ our company travel itinerary at the
meeting next week.

(A)distributed
(B)distributing
(C)was distributing
(D)will distribute

・まずは「S」と「V」の関係を確認します
S=the administrative department
V=空白

→「時のキーワード」=「next week」を確認

こうして、答えの「(D)will distribute」が導き出せます。

これら3つの攻略法を押さえて、Part 5をやっていきます。

本日は岩田がお送りしました。

【『公式TOEIC Listening&Reading 問題集 8』を使い倒す編:「TEST 1 Part 4 説明文問題」その2 】

こんにちは岩田です。

最新の『公式TOEIC Listening&Reading 問題集 8』

シリーズでこの最新問題集8に登場する問題の、「ここだけはおさえたいポイント」を解説しています。

前回からTEST1のPart 4「説明文問題」を取り上げています。前回の「Part 4 攻略法」をおさらいすると、


Part 4の攻略法1

Part 3と同じく、会話文の音声が流れる前に質問を先読みする!(選択肢は余裕があれば読む)
⁡—

能動的に先に設問を頭に入れてから、音声を待ち構えるのが大事です。これによって、聞くべきポイントだけに集中することができます。


攻略法2

Part 3と同じく、質問は簡単な文にして内容を覚えておく(日本語で可)

公式問題集8のTEST 1 Part 4の最初の問題、
「Question 71 through 73 refer to the following introduction」を例に挙げると、

71.What caused a delay?
何が遅れを引き起こしましたか。
→遅れの原因は?

72.Why is Ms. Kebede receiving an award?
Kebedeさんはなぜ賞を受賞しているのですか。
→Kebedeさんはなぜ賞を獲った?

73.According to the speaker, what is the most important benefit of trees?
話し手によると、木の最も重要な恩恵は何ですか。
→木の重要な恩恵は何?

と簡単な文にすると、より記憶の定着につながります。


攻略法3

Part 3と同じく、Part 4も文章と質問の順序は一致することを押さえておく


設問1の質問の解答の根拠は基本、本文のはじめの方、設問2は中盤、設問3は終盤にあり(あくまでも「基本」ですが)、設問1の解答の根拠が本文の最後に出てくることはあまりありません。


攻略法4

各設問のキーワードをおさえる

71.What caused a delay?

71のキーワードは「a delay 遅れ」です。

72.Why is Ms. Kebede receiving an award?

72のキーワードは「Ms. Kebede Kebedeさん」と「an award 賞」

73.According to the speaker, what is the most important benefit of trees?

73のキーワードは「benefit of trees 木の恩恵」です。

本文中に必ずこれらキーワードと同じ単語、もしくは言い換えられた表現が出てきますので、キーワードを音声を聞く前に意識しておくことによって、受け身ではなく、待ち構えることができます。

この攻略法を使って、「Question 71 through 73」を解いていきましょう。


Question 71 through 73 refer to the following introduction

問題71-73は次の紹介に関するものです。

まずここの「the following」の後の単語をチェックです。「introduction」と、何らかの「紹介」の文章なんだなということをおさえておきましょう。

Good evening. I apologize for the delay.
We were having some problems with the microphone.
It’s my pleasure to present this year’s Community Excellence Award to Mary Kebede. Ms. Kebede’s tireless fund-raining made it possible to purchase 5,000 trees to plant throughout our city.
Trees are essential because they improve air quality and cool the environment. But most importantly, studies have shown that they reduce the symptoms of stress in city residents.
So, on behalf of the community, thank you, Ms. Kabede.

まず、問1の「71.What caused a delay→遅れの原因は?」は、キーワードの「a delay」を待ち構えます。

すると、さっそく、
「I apologize for the delay」と出てきます。
なので、この後に続くセリフに答えが出てくると予想できます。

「We were having some problems with the microphone」

この「マイクに問題が生じていた」を「Technical difficulties 技術的問題」と表している選択肢「A」が正解となります。

ここで大事なのは、問1はこの時点で解けたので、マークシートを塗りつぶしたら、問1のことは忘れて、問2、3に集中することです。

問2の「72.Why is Ms. Kebede receiving an award?→Kebedeさんはなぜ賞を獲った?」。キーワードは「Ms. Kebede Kebedeさん」「an award 賞」

「It’s my pleasure to present this year’s Community Excellence Award to Mary Kebede. Ms. Kebede’s tireless fund-raining made it possible to purchase 5,000 trees to plant throughout our city」

キーワードの前後に注目して聞くと、「Kabedeさんに今年の地域優秀賞を贈呈」「kabedeさんのたゆみない資金集めが、5,000本の木を購入して当市全域に植えることを可能にした」
と話し手が述べています。ここで、選択肢の正解「B」が導き出せます。
「She led a fund-raising campaign 彼女は資金集めの運動を主導した」。

この時点でマークシートを塗りつぶして、問3を解くことのみに集中します。

問3「73.According to the speaker, what is the most important benefit of trees→木の重要な恩恵は何?」のキーワードは「benefit of trees 木の恩恵」

さらに続く文で、

Trees are essential because they improve air quality and cool the environment. But most importantly, studies have shown that they reduce the symptoms of stress in city residents

木が大気質の改善と環境の冷却に寄与することを言及してから、「最も重要なことには、それらは市民のストレス症状を軽減するということが研究によって示されている」と木の恩恵を強調しています。
ここから、選択肢の正解「C」、「They reduce stress それらはストレスを減らす」を導き出せます。ここでの注意点は「they」が前文の「trees」を指すことです。

「攻略法3」で述べた通り、この文も、問1の質問の解答の根拠は本文のはじめの方、設問2は中盤、設問3は終盤にありました。

「設問は先読みして、簡単な文に直して、さらにキーワードも押さえておく」、ぜひこの解き方で解いてみてください。

本日は岩田がお送りしました。

【『公式TOEIC Listening&Reading 問題集 8』を使い倒す編:「TEST 1 Part 4 説明文問題」 その1】

こんにちは岩田です。

最新の『公式TOEIC Listening&Reading 問題集 8』

シリーズでこの最新問題集8に登場する問題の、「ここだけはおさえたいポイント」を解説しています。

本日からTEST1のPart 4「説明文問題」を取り上げます。

TOEICのPart 4は「Talks (with and without a visual image) 説明文問題」で、問題数は、リスニングセクション100問中の30問(Q71からQ100まで)。リスニングの30%を占めます。
⁡—
リスニングパート:100問
Part 1:「写真描写問題」6問
Part 2:「応答問題」25問
Part 3:「会話問題」39問
Part 4:「説明文問題」30問
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1人が話すアナウンスなどのトークに対して、3つの設問があり、それぞれ4つの選択肢の中から解答します。

説明文には、

空港などのアナウンス、
留守番電話に入れたメッセージ、
会議の一部、
スピーチ、
ラジオ放送、
商品やサービスの宣伝、

などがあります。攻略法を一つひとつ見ていくと、


Part 4の攻略法1

Part 3と同じく、会話文の音声が流れる前に質問を先読みする!(選択肢は余裕があれば読む)
⁡—

能動的に先に設問を頭に入れてから、音声を待ち構えるのが大事です。これによって、聞くべきポイントだけに集中することができます。


攻略法2

Part 3と同じく、質問は簡単な文にして内容を覚えておく(日本語で可)

公式問題集8のTEST 1 Part 4の最初の問題、
「Question 71 through 73 refer to the following introduction」を例に挙げると、

71.What caused a delay?
何が遅れを引き起こしましたか。
→遅れの原因は?

72.Why is Ms. Kebede receiving an award?
Kebedeさんはなぜ賞を受賞しているのですか。
→Kebedeさんはなぜ賞を獲った?

73.According to the speaker, what is the most important benefit of trees?
話し手によると、木の最も重要な恩恵は何ですか。
→木の重要な恩恵は何?

と簡単な文にすると、より記憶の定着につながります。


攻略法3

Part 3と同じく、Part 4も文章と質問の順序は一致することを押さえておく


設問1の質問の解答の根拠は基本、本文のはじめの方、設問2は中盤、設問3は終盤にあり(あくまでも「基本」ですが)、設問1の解答の根拠が本文の最後に出てくることはあまりありません。


攻略法4

各設問のキーワードをおさえる

71.What caused a delay?

71のキーワードは「a delay 遅れ」です。

72.Why is Ms. Kebede receiving an award?

72のキーワードは「Ms. Kebede Kebedeさん」と「an award 賞」

73.According to the speaker, what is the most important benefit of trees?

73のキーワードは「benefit of trees 木の恩恵」です。

本文中に必ずこれらキーワードと同じ単語、もしくは言い換えられた表現が出てきますので、キーワードを音声を聞く前に意識しておくことによって、受け身ではなく、待ち構えることができます。

次回はこの攻略法を使って、「Question 71 through 73」を解いていきましょう。

本日は岩田がお送りしました。

【『公式TOEIC Listening&Reading 問題集 8』を使い倒す編:「TEST 1 Part 3 会話問題」その3】

こんにちは岩田です。

最新の『公式TOEIC Listening&Reading 問題集 8』

シリーズでこの最新問題集8に登場する問題の、「ここだけはおさえたいポイント」を解説しています。

本日もTEST1のPart 3「会話問題」の「Question 32 through 34」を再び取り上げます。

前々回・前回では「答え方のコツ」を紹介したのですが、今回はこの問題文のテキストを使って、英文を見ながら声を出して読む「音読」の練習をしようといったお話です。


M: Hello. I’m considering buying an annual membership to this art museum. Can you tell me about the benefits that members receive?
こんにちは、こちらの美術館の年間会員資格を購入しようかと思っています。会員が受けられる特典について私に教えてもらえますか。

W: Sure. Members receive benefits such as invitations for early admission to new exhibits and lectures by local artists.
もちろんです。会員さまは、新しい展示会や地元芸術家による講演会への先行入場招待などの特典を受けることができます。

M: Oh, that sounds good. I’m a student at a Westmont University. Is there a special rate for studends?
ああ、それはいいですね。私はWestmont大学の学生です。学生向けの特別料金はありますか。

W: Yes, students receive ten percent off a regular membership. I’ll just need to see your student ID.
はい、学生の方々は通常の会員価格からの10パーセント引きを受けることができます。学生証を拝見するだけで済みます。

この本文を徹底的に音読しよう、と。

ポイントは、

1.

まずは英文の意味をしっかり理解しておく

2.

英語音声を発音・アクセントに注意して聞く

3.

英文のキリのいいところをスラッシュ(/)で区切って、区切った部分ごとに音読していく

例)
M: Hello.I’m considering buying an annual membershipto this art museum.Can you tell meabout the benefitsthat members receive?

4.

さらに慣れてきたら、スラッシュの区切りの部分を長くして音読する

M: Hello.I’m considering buying an annual membership to this art museum.Can you tell me about the benefits that members receive?

5.

スラスラ音読できるようになったら、「オーバーラッピング」をする。オーバーラッピングとは、英文を見ながら、音声と同時に声を出す学習法のことです。

声に出して読む際にいずれも大切なことは、お手本の発音やアクセント、下記のような単語同士の音の連結などで変化するパターンも意識することです。

英語の音が変化するこれらパターンに注意です。
⁡—
1.短縮(「I am アイ アム→I’m アイム」など)
2.連結(「un umbrella アン アンブレラ→アナンブレラ」など)
3.脱落(「right door ライト ドア→ライ(ト)ドア」など)
4.同化(「Can I キャン アイ→キャナイ」など)
5.弱形(「a price ア プライス→(ア)プライス」など)
6.「ら行」化(「better ベター→ベラー」など)

音読によって、語彙や表現、言い回しをより覚えられるようになりますし、それらストックを蓄積していくことによって、英文を日本語に介さず英文のまま理解できるようになり、速読力アップにも繋がります。

さらに、英語は自分が発音できない音は聞き取ることができない、というわけで、裏を返せば、繰り返しの音読で発音できるようになることで、リスニング力アップももちろん期待できます。

「音読」と「オーバーラッピング」、ぜひやってみてください。本日は岩田がお送りしました。