ざっくり英文法入門 24


24, 比較

 

原級・比較級・最上級などみなさん中学高校でやったのではないでしょうか。

思い出しつつ、やっていきましょう。

 

【比較級】

比較級は、2つのものや人を比べる方法です。

 

He is taller (than me). 彼は私より背が高い

(S) (V)  (C)

 

シンプルですね。「彼は背が高い」だけならば”He is tall.”という文になりますが、(この元の文を原級といいます)「わたしより」と何かと比較したい時は、形容詞tallを比較級tallerにします。その後ろに「than 比較対象」を置けば、比較級の完成です。

 

さて、比較級の作り方についてざっくり説明します。パターンは以下の3つです。

 

  • r/erを後ろに付ける tall⇒taller high⇒higher nice⇒nicer など
  • 前にmoreをつける more beautiful more interesting more difficult など
  • 不規則に変化する good, well⇒better bad⇒worse many, much⇒more など

 

1は短い単語の時、2は長い単語の時です。3は覚えるしか無いですね。

 

さて、下の例ではどうでしょう。比較級になる前の文を考えてみて下さい。

Mr. Trump has more money (than me). トランプ氏は私より多くのお金を持っている。

(S)       (V)      (O)

 

“Mr. Trump has much money.” ですね。

名詞にくっついた形容詞muchがそのまま比較級moreに変わっています。

次に口語でもよく使われる比較級を見ていきます。

 

He was stronger (than I thought). やつは俺が思っていたより強かった

(S)  (V)   (C)           (S)   (V)

 

than SVの形ですね。thanは副詞節を導く接続詞なので、こういう使い方もできます。

 

【最上級】

最上級は「~の中で一番OO」という表現です。

2つ以上のものを比べるときは、比較級ではなく最上級を使います。

 

Baba san is the tallest (in this class).

(S)    (V)   (C)

馬場さんはクラスの中で最も背が高い。

 

Downtown is the most popular comedy duo (in Japan).

(S)     (V)               (C)

ダウンタウンは日本で一番人気のあるお笑いコンビです。

 

文中の形容詞や副詞の部分を「the+最上級」に変えれば作ることができます。上の例の” in this class”ように、「どこまでの範囲の中で一番OOか」を付け加えることが多いです。

 

比較級の作り方についてざっくり説明します。パターンは以下の3つです。

 

1、estを後ろに付ける tall⇒tallest  high⇒highest  nice⇒nicest など

2、前にmostをつける most beautiful  most interesting  most difficult など

3、不規則に変化する good, well⇒best bad⇒worst many, much⇒most など

 

比較級と同じく、1は短い単語の時、2は長い単語の時です。3は覚えるしか無いです。

さて、口語でよく使うのが以下の表現です。

 

This is the best OO ever!

「今までで最高のOOだ!」⇒つまり、「こんないいOO初めてだよ」ってことです

 

例えば以下のように使います。何かに心から感動したら、ぜひ使ってみてください。

※口癖のようにしょっちゅう使っていると信用されなくなるので注意してください!

 

This is the best song ever!  今までで最高の曲だ(こんないい曲聞いたことないよ)

This is the best Sushi ever! 今までで最高の寿司だ(こんなうまい寿司食ったことないよ)

This is the best birthday ever!  今までで最高の誕生日だよ!

 

さて、比較級と最上級について学んできました。

最後に同級についてちょっと説明します。

【同級】

中学高校で「比較」の項で一番最初にやるのがこの同級ですね。

「A is as 形容詞/副詞 as B」で、「Aと同じくらいB」という意味になります。

 

Tom is as tall (as Satoshi).

(S)  (V) (C)

トムはサトシと同じくらい背が高い。

 

“~times as … as“で「何倍~」という表現もできます。

 

Tom is 100 times as smart as me.

(S)  (V)     (C)

トムは僕より100倍頭いいよ。

 

ただ、上記のような使い方ってあまりしないです。

~timesの使い方も、以下のように比較級を使うことが多い気がします。

“Tom is 100 times smarter than me.”

 

同級でよく使う表現といえば、以下のような表現があります。

 

  • as soon as possible / as soon as S can 「可能な限り早く」

 

I will come to the office (as soon) (as possible).

(S) (助)    (V)       (C)

可能な限り早く出社します。

 

  • as much as possible / as much as S can 「可能な限り多く」

 

Im going to do (as much) (as I can).

(S)     (助)    (V)

できる限りがんばります。

※努力という意味では、”as hard as I can”「可能な限り努力する」を使ってもいいです。

 

上の二つは海外の方と話す際や、メールする際によく出てくるので紹介しました。

次は仮定法です。

かなり終盤に来ていますのであと一息、頑張りましょう!