ざっくり英文法入門 18


18, 5文型

 

ここではSVOCで表される5つの文型について説明します。

まず5文型には以下の5つがあります。

5つもあんのかよと思ったそこのあなた、すでに2つはここまでで習得済みです!

なのでそう恐れず、復習がてら気楽に見ていきましょう。

 

第1文型:SV

第2文型:SVC

第3文型:SVO

第4文型:SVOO

第5文型:SVOC

 

品詞分解には必要不可欠な知識で、それぞれ文の骨組みになります。

まずは(1)SV 第一文型について説明します。

 

【第1文型 SV】

 

I live (in Chiba).  私は千葉に住んでいる。

(S) (V)

 

Where/ am I? Who/ am I? ここはどこ?私はだれ?

(V)(S)        (V)(S)

 

このように、主語Sと動詞Vで骨組みができている文型を第1文型と言います。

上の例では場所を表す( )、下の例では疑問詞が付いていますが、文型には関係がないことに注意してください。あくまでもSVOCの4つで文型は決まります。

 

【第2文型 SVC】

実はこの用法はすでにbe動詞の項でやっています。簡単に復習しましょう。

 

She is beautiful. 彼女は美しい。

(S) (V)  (C)

 

このように(S)=(C)となるのが第2文型SVCですね。ただ、be動詞の時にはやっていないのですが、実は一般動詞を使った文でSVCになることがあります。

 

This ramen tastes delicious! このラーメン美味しい!

(S)        (V)   (C)

 

実際これも「(S)ラーメン=(C)美味しい」の関係が成り立っています。

五感を表す動詞、smell(~の匂いがする)/ taste(~な味がする) / look(~に見える) / sound(~に聞こえる) / feel(~な感じがする) を使う時、(S)=(C)の関係ができ、第二文型になります。

 

【第3文型  SVO】

この用法は皆さん一番最初のSVOとSVO( )の項で習得済みですね!

簡単におさらいしましょう。

 

Wicky san speaks English (well). ウィッキーさんは英語が上手い。

(S)        (V)    (O)

 

このように、(V)speakの対象になる物(話すって何を?)の答えになるものが(O)目的語でしたね。

 

また、ちょっと脱線しますがここでついでに命令文について説明しておきます。

 

Say my name!  俺の名を言ってみろ!

(V)    (O)

 

上の例のようにSを省略すると命令的な意味合いを持ちます。(もちろんほかの文型でも作れます)これにpleaseを付ければ柔らかいニュアンスにすることができます。ちなみに上の例はジャンプ黄金期の名作、北斗の拳を代表する小物、ジャギ様の名台詞ですね。

 

 

【第4文型  SVOO】

ここからが皆さん苦手な方も多いかもしれませんね。

第4文型は動詞に対し2つの目的語Oがくっつきます。

 

My father gave me a guitar. 父が私にギターをくれた。

(S)     (V)  (O)   (O)

 

2つのO、”me”と”guitar”はそれぞれ動詞Vに対象となっています。「(1)私に⇒くれた(2)ギターを⇒くれた」と、それぞれが動詞につながっていることがわかると思います。

もう一つ例を見てみましょう。

 

Tell me the truth. (私に)本当の事を教えて。

(V)  (O)   (O)

 

上記のtellやgive、sendなど、第4文型を作る動詞というのはだいたいが「人に~」「ものを~」の形を取ります。

 

【第5文型  SVOC】

さて、第5文型ではまた補語Cが出てきます。第2文型にもでてきましたね。第2文型ではS=Cの関係でしたが、第5文型ではO=Cの関係になります。

 

They call me Jim. 彼らは私をジムと呼びます。

(S)  (V)  (O) (C)

 

この文では「私=ジム」となり、O=Cの関係が成り立っています。

 

さて、第5文型では知覚動詞と使役動詞が有名です。

ちょっと難しい内容なので、ピンとこない方は流し読みだけして飛ばしてください。

Cの部分は後程やる「不定詞」のtoが省略された形です。

 

☆知覚動詞

I heard someone knock the door.  私は誰かがドアをノックするのを聞いた。

(S)  (V)     (O)          (C)

 

知覚動詞はsee / hear / feelなどで、「人が~するのを見る/~するのを聞く/~するのを感じる」というような意味になります。上の例では”someone=knock the door”となり、O=Cの関係が成り立っています。

 

 

☆使役動詞

Please let me check. 確認させてください。

(V) (O)  (C)

 

使役動詞はmake / have / letなどで、人に「~させる」という用法です。

上の例では、「私=確認する」となり、O=Cの関係は成立しています。

 

また、上記例のように、Oの部分に「私」をいれれば、私に~させてくださいというへりくだった表現ができます。私は職業柄お客様と英語で会話するが頻繁にありますが、この表現はよく使います。

 

長くなりましたが5文型は以上です。英語で本やニュースを読んでいて、文章が長くて意味を取れない時などは、一度品詞分解をしてみることをお勧めします。今回学んだ5文型のどれにあたるか考えてみると、理解できることが多々あると思います。