日別アーカイブ: 2020年10月2日

分詞構文その1 分詞構文の作り方


こんにちは!

 

前回までで動詞をing形や過去分詞形にすることで、形容詞的な意味になる用法を説明しました。

 

今日は動詞をing系や過去分詞形にすることで、副詞的な意味を表す、分詞構文について説明します。

 


【そもそも副詞とは】

分詞構文は動詞をing形にすることで副詞的な意味を表すと説明しました。
では、そもそも副詞とは何かについて説明します。

 

副詞は修飾語です。

 

同じ修飾語でも、形容詞が名詞を修飾するのに対し、副詞は「名詞以外」を修飾します。

具体的には「動詞・形容詞・他の副詞・節全体」などです。

 

I don’t (really) like natto.
(S)     (V) (O)

「納豆はあまり好きではありません」

 

上記のように、副詞reallyが動詞likeを修飾し「あまり好きではない」という形になっています。

 

副詞が何かわかったところで、分詞構文について説明しましょう。

 


【分詞構文とは】

まずは分詞構文の文の例を見てみましょう。

 

(Watching the movie), I heard the phone ringing.
・・・・・・・・・(S) (V)  (O)   (C)

「映画を見ていると、電話が鳴っているのが聞こえた」

 

“Watching the movie”のように、動詞Watchのing形が導く副詞句が、後ろの節全体を修飾しています。

 

上の文章は、以下の従位接続詞を使った文章と同じ意味です。

 

Watching the movie, I heard the phone ringing.”
=”While I was watching the movie, I heard the phone ringing.”

 

要するに、下のWhile節(副詞節)をぎゅっと縮めて副詞句の形にしたのが、上の文章です。

ここでは「〜している時に」という意味を表しています。

 

分詞構文は書き言葉でよく出てきます。

単純に、書き言葉ではシンプルに短い方が分かりやすいからですね。

 


【過去分詞の場合】

過去分詞を使った分詞構文の例も挙げておきましょう。

 

(Advised by the doctor), he decided to stop smoking.
・・・・・・・・・・・(S) (V)    (O)

「医者に忠告されたため、彼は煙草を止めることに決めた。」

 

最初の副詞句”Advised by the doctor”が後ろの節全体を修飾していますね。

 

これは以下の文に書き換えられます。

 

Advised by the doctor, he decided to stop smoking.”
=”Because he was advised by the doctor, he decided to stop smoking.”

 

ここではBecause節が省略されて副詞句になっていますね。

下の文のBecause節(従属節)が受動態なので、分詞構文にした時に過去分詞形になります。

 


本日は分詞構文についてざっくりと説明しました。
次回は様々な意味や、少し特殊な使い方に関して説明します。

それではまた!