恥かきビジネス英語 (3)


こんにちは、M.Mです。

本日は、日本人の「恥かきビジネス英語」第3弾をお送り致します。

「文法は合っているけど、ニュアンスはどうなの?」という英語表現って、

意外に多いですよね。

以前にもご紹介致しましたが、

ビジネス英語のコツは、基本的にネガティブな表現を避けましょう

それを念頭に表現していけば、特に問題はありません。

また、以下2点は、印象が良いです。

文型:​能動態 → 受動態

主格(主語):​人 → 物or 無生物主語(it)

これは大前提ですので、しっかり覚えておきましょう。

 

今回は、ビジネス上で人を気遣うフレーズをご紹介致します。

 

1.「とてもお忙しそうですね。

△​            You seem very busy.

   You seem to have a lot going on.

 

「busy」は、あらゆる状況を想定でき、

非生産的なことで忙しい場合も考えられます。

つまり、プロフェッショナルな表現ではないのです。

ところが、「have a lot going on.」は、

「いろいろなことを抱えている」状態ですので、

ビジネスにおいては、

より生産性のある状態がイメージされます。

よって、この問いかけは、

相手が仕事のできる重要な人だと踏まえ、

敬意を払って質問している

ということが伺えます。

 

2.「大丈夫ですか?

△    Are you ok?

〇​            Is everything fine?

 

Are you ok? は、

主格がyouですので、ビジネスでは避けるべきです。

相手の個人な問題について質問していることになってしまいます。

一方、

Is everything fine? は、

仕事全般について、

「万事、うまくいっていますか?」と質問しています。

 

3.「心配ですか?

      Are you worried?

〇   Are you concerned?

 

辞書を引いてもわかりますように

「worried: 心配して、困って」

という意味ですから、

「不安、恐怖」というニュアンスに満ちたnegativeな言葉です。

一方、

「concerned: 懸念して、気になって」

という意味ですから、

論理的かつ勘定を排除した言葉です。

状況を恐れているのではなく、考えているとニュアンスです。

 

私はロンドンで働いていた時に

「Are you worried?」

と尋ねたら、

「No, I’m not, but concerned.」

と相手が答えたことがありました。

これは、

「不安はないが、気にかかって考えている。」

という意味になりますね。

 

他にも

Is it concerning to you? (それは、あなたにとって気がかりですか?)

Do you have any concerns? (何か気がかりなことがあるのですか?)

も良いですね。

 

4. 「助けは必要ですか?

△​            Do you need my help?

〇    Can I help in any way?

 

Do you need my help? は、

正しいのですが、立場が下の者に使う表現です。

よって、

このように尋ねられた者は無力であると思われていると感じます。

それに対し、

Can I help in any way? は、

「何か私にお手伝いできることはありますか?」

という意味で、

見下しているニュアンスはなく、より思いやりがあり親切な表現です。

他にも以下に良い表現をご紹介します。

Is there some way I can help? (何かお手伝いできることはありますか?)

Is there something I can do to help? (何か私にできる手伝いはありますか?)

 

5.「頑張って!

△​            Don’t work too hard.

〇    Don’t overdo it.

 

Don’t work too hard. は、

「頑張りすぎないで。」という意味ですが、

ニュアンスは、

「Be lazy. : 怠けてください。」

に近いです。

Don’t overdo it. は、

もっと真剣なトーンで相手を気遣っている印象になります。

相手が一生懸命仕事をする人であり、

同時に相手の健康も気遣っていることも伝わります。

 

 

今回もより良いビジネス用語をご紹介しましたが、

冒頭にも述べましたように

基本的には、以下、

3項目を気を付けて会話をすれば問題ありません。

 

・回避する事: negative単語、表現(否定型)

文型:​能動態受動態

主格(主語):​or 無生物主語(it)

 

 

本日は、M.Mがお送り致しました。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。