5, Be動詞
Be動詞です。私は一時期中学生に英語を教えていたことがあるのですが、Be動詞と一般動詞をちゃんと区別できない子はやはり英語が苦手でした。ここが理解できないと先に進んだ時に非常に混乱します。
いままでの単元で出てきた動詞、例えばlike/play/eat/do/wantなどは「一般動詞」で、その動詞ごとに意味が違います。likeは「好き」eatは「食べる」wantは「欲しい」など、たくさんの動詞があるので、膨大な量を覚えなくてはいけません。
一方Be動詞は3種類だけ覚えればOKです。楽勝ですね。
主語によってBe動詞は変わります。
主語がI⇒am
主語が3人称単数⇒is
主語が複数もしくはYou⇒are
3人称単数は”主語がI, You以外で単数のもの”を指します。
これは後の項で詳しく説明します。
【Be動詞の意味】
Be動詞の意味は以下の2つだけです。覚えやすくていいですね。
1,イコール
2,いる、ある
シンプルすぎてよくわからないので、例をあげて説明しましょう。
【「イコール」のBe動詞】
まずは「1,イコール」の意味の例です。
He is kind. 彼は優しい
(S) (V) (C)
この文ではHe=kind(彼=優しい)という意味になっています。
Be動詞は、前後をイコールでつなぐ機能があるわけですね。
また、この文の中で”kind”の品詞分解は(C)となっています。
(C)は「補語」と呼ばれているもので、(S)=(C)となる性質があります。
また、ここで出てきた”kind”は「優しい」という意味の形容詞です。
SVO( )の項で説明しましたが、形容詞には”kind man”「優しい人」みたいに名詞を修飾する機能がありました。(これを限定用法と言います)
ここではbe動詞の後ろにくっついて、補語Cになる用法で使われています。
これを「叙述用法」といいます。
※読み方は「じゅじゅつようほう」らしいです。自分も最近知りました。
他に「1,イコール」の例を挙げてみましょう。
She is beautiful. 彼女は美しい。
(S) (V) (C)
This test is difficult. このテストは難しい。
(S) (V) (C)
Cにはそれぞれ形容詞が入っています。
上の例では、She=beautiful(彼女=美しい)
下の例では、This test=difficult(このテスト=難しい)となり、
それぞれ(S)=(C)という関係になっていることが分かります。
His name is Bob. 彼の名前はボブです。
(S) (V) (C)
Bob is a doctor. ボブは医者です。
(S) (V) (C)
上の例では、His name=Bob(彼の名前=ボブ)
下の例では、Bob=a doctor(ボブ=医者)の関係ができています。
このようにBe動詞の後ろは名詞が入ることもあります。
次に、「2,いる、ある」の例を挙げてみましょう。
【「いる、ある」のBe動詞】
I’m (at home). 私は家にいます
(S,V)
He is (on the plane). 彼は飛行機内にいます
(S) (V)
I’mはI amの略です。このようにBe動詞には「いる」という、存在を表す機能があります。Be動詞を使い、(S)( Be動詞)(場所)で「(S)は(場所)にいる/ある」という使い方ができます。
この「2,いる、ある」関連で、もう一つ重要な用法があります。There is/are構文です。
There is a boy (at the park). 少年が公園にいる
(V) (S)
There are some apples (on the table). テーブルの上にいくつかのリンゴがある
(V) (S)
品詞分解をする時に、主語がThereでなく、Be動詞の後ろの名詞になることに注意してください。
Be動詞を使い、There (Be動詞)(S)(場所)で、「(S)が(場所)にいる/ある」という使い方ができます。普通のBe動詞の文より、「いる・ある」という存在が強調されています。
Be動詞について理解できましたでしょうか?
ここが曖昧になると後々響くので、しっかりと理解しましょう。