英語教師は自己肯定感を与えるべき


あの指南は、なんちゃって指南でござるよ

という言葉ではなかったですが、確か池波正太郎の時代小説でそんな意味のセリフがありました。

剣術の道場で、

「お!いいじゃないですか!」

「お!上達しましたな!」

と、優しい指導をしている師範をあれは

「偽物である!」

と言っているのです。

 

本物は気絶するまで追い込み、それでも決して褒めず

更には、道場の雑用まで朝から夜までさせる。

もちろん、疑問の念は一切挟ませない

「これが本物の剣術の指導である」

「優しさである」

「愛である」

 

いやぁ、本当に、この時代に生まれなくて良かった。

と思います。

 

これじゃまるで戸塚ヨットスクール。

 

確かに厳しい指導が効く人も中にはいます。

生まれつきGrit(やり抜く力)指数の強い人です。

 

ただ、15年の経験からすると、Gritの強い人なんて、

「何人いたことか?」

ほとんど98%の人間は自分も含め、怠け者です。

それを無理やり短期間で変えるには

「洗脳」

しか、ないんじゃないでしょうか。

 

「洗脳的やり方」

しかないから、めったやたらに厳しく、考える隙も与えないくらいに何かをやらせる。

ある組織に入る、学校などに所属させられる、そこから簡単には逃げられない。

そういった状況では「効く」のでしょう。

また、戸塚ヨットスクールなどには、それが「必要とされている」のかもしれません。

 

でも、

「そんなまでして英語できるようになりたいか?」

 

生徒が授業中に寝ていれば、殴られたりも自分らの世代はしたはずです。

でも、今自分が講師になり、そうしてふりかえると・・・

「あんなにクソつまらない授業をしていて、よくも・・・」

と、怒りすら覚えます。

 

僕が見てきた中で、伸びた人、もちろんいます。

そのほとんどは、元々コツコツとまじめにやる人です。

つまり、Grit指数が高い。

でも、中にはそうではなく伸びた人もいます。

 

どうやって、そのやり抜く力が決して高くみえない人が伸びたのか?

ちょっとずつやるうちに、なんか

「楽しくなってしまい」

「意外とできるなぁ」

こう感じ始め、ストレスなく、一歩ずつ

「自分で進み始めた」

そんな人が、伸びるのです。

「ストレスなく」

というのが、とても重要のように見えます。

 

楽しいからやり始める。

意外にできるじゃないか!

そう思う。

もちろん、壁にぶつかる。

でも、自分の意志で立ち向かってみる。

そうすれば、自然と教師への質問も沢山生まれてきます。

そうして乗り越える。

すると自己肯定感がうまれて

「英語以外のこともうまく行き始める」

 

英語はコミュニケーション。

人と人をつなぐものです。国境を超えて。

 

そんな、軍人特殊部隊みたいな能力が必要でしょうか?

 

人を伸ばすのに色々な方法があるならば、

「相手を承認し、自己肯定感を与えることで自走させる」

「時間はかかる、でも、そこは教師が忍耐する」

「そして、教師自らも学んでいる姿を見せ続ける」

これもまた、一つの方法でしょうし、

英語に関しては、やはり言ったようにコミュニケーションですからね。

 

僕は英語教師は、相手に自己肯定感を与える指導をするべきだ、と思いますね。

 

たとえ時間がかかっても。

 

Leon

 

4/21(金)PDCA de 英会話!コラボイベント開催。

 

仕事5倍速!で仕事を効率化しながら、英会話を身につけたい!そんなあなたにオススメです。

http://abaql.biz/brd/archives/xnngew.html?s=2&u=475