どんな人が外国語習得に成功するか?
それは、主に5つ(英語教師のための第二言語習得論入門・白井恭弘)
1,若い
2,母語が学習対象語に似ている
3,外国語学習適性が高い
4,動機付けが強い
5,学習法が効果的である
この5つの条件を満たしていれば、まず間違いなく外国語の学習は成功するそうです。
このうちの4と5が教師が変えられるところです。ここに英語教師は注目してクラスを準備して行うべきなのですが、動機付けが強い、に関しては例えば「受験」などがそうだと思います。
日本の受験英語が変わったらもっと日本人の英語力は変わる気がしますが、それとは別に動機については思うところがあります。
人間、モチベーション、ヤル気スイッチのようなものがあって、それが入ると、大量に行動できる!
と思われているところがありますが、実は逆のようです。
大量にやる → ヤル気がでる
のようですね。やる気がある → 大量にできる、ではないようです。
それはともかく、今日はこの5つのうちの「3、外国語学習適性が高い」に注目してみようと思います。
外国語学習適性とは、
1,耳が良い(聞いたのを覚えられる能力も含む) 2,文法的に理解するのが得意 3,暗記力が高い
の主に3つとなっています。
僕は常々、大人になってやるからには文法をやったほうが近道だ、と言っています。英語は「語順の言語」と言われているのでなおさらです。
とはいえ、今日書きたいのは、教室で色々な方をみていて・・・
どうっっっっしても、文法が苦手で仕方がない!
という方がいるのも事実なことです。例えば、僕の母親がそうでした(笑)。どんなに噛み砕いて基礎の基礎を文法的に解説しても、もうそうされるだけでイヤなのです(プロの歌手だったので発音だけはよかった・・・ということは耳がいいのでしょう)。
ちなみに、半年でToeicが400点前後から720点まで行った生徒さんがいますが、彼は英文法の大枠をすでにほとんど理解しています。ですから、文法が近道!というのは間違いがないと思っています。
とはいえ、じゃぁ、文法がどうしてもイヤな人はどうしたらいいのか?
実は、文法やれ、なんて人はかなり世界では少ない(今は)と言っていいです。そして、巷には英語を話す人が溢れかえっています。教室のある秋葉原なんかは本当にそうです。
まずは外国人の友達を作りましょう。そして、ここがポイントです。「間違いを恐れず」ジェスチャーなどを駆使していいので、とにかく「コミュニケーション」を英語でしてみましょう。英語しゃべれないのにそんなこと出来ない!と思うでしょうが、想像以上になんとかはなるものです。ネットなどもありますし、ヤル気になれば英語でコミュニケーションできる相手は数十年前に比べて格段に身の回りにあります。
間違いを恐れず・・・どころか、間違いは英会話習得の上でとても重要なことなのです。
そして、ものすごく簡単な英単語を覚えていきましょう。身の回りのことから。
聞き流し教材のようなものも良いでしょう。好きな海外ドラマを英語で見るのもとてもいいです。全く分からなくてもいいですし、日本語でみていてストーリーを知っている、というのでもOKです。
考えてみるといくら机に向かって高得点を取っても実際に外国人を前にするとかなりタジタジでカタコトになってしまう人に比べたら、かなり本当のコミュニケーション能力がつく方法だと思います。
そうやってある程度慣れてきたら、文法をちょこっとかじってみるのもいいと思いますよ!
Leon