月別アーカイブ: 2015年9月

「理解できるもの」のInputが鍵

外国語の学習法を見ていると、この

 

「理解できるもの」のInputが鍵、という言葉をよく耳にします。

 

Comprehensive Input(理解できるInput)を外国語習得法を学んでいて聞かないことはなく、その観点からいくと、文法や単語を説明して英文を日本語に訳す、日本語を英語にする、ということはそれには当たらないようです。

 

というのも、理解できるもののInputとは、英語をそのまんま聞いて、または読んで「理解」することだからです。

 

日本語で解説することそのものは、それには当たらないのです。

 

ですから、最初はジェスチャー、顔の表情、絵などをフルに使って外国語を習得するようにする。日本語は使わない。そうすると、自然と、自分でも気がつかないうちにその言語をAcquire(習得)している、というのです。

 

僕はこれが、イマイチ、ピンと来ませんでした。

 

「理解できるもの」のInputというけども、辞書などを使わなければ分からないものは永久にわからないように思いますし、また、文法の知識なくして新聞レベルの英文の意味をとることはほぼ不可能ではないか、と感じていました。

 

これが、最近、ついにわかったのです!

 

早い話、日本式の学習が悪いと言っているわけではないのです。

 

全く分からなかった英文を、文法の知識と辞書を使って意味をとっていくこと自体は決して悪くないのです。

 

それこそ、全く理解できなかったものを、「理解できるもの」にするプロセスです。

 

ただし、そこで終わってしまっていたから間違っていたのです。

 

解析することそのものは、「理解できるもの」のInputではないのです。わからなかったものを、「理解できるもの」にする作業です。

 

この後こそが肝心だったのです。

 

「理解できるもの」になった英語を「大量にInput」する必要があったのです。多くの人はここをすっ飛ばしていたのではないでしょうか?

 

何をしないといけないか、というと、解析したものを何度もなんども聞く、Shadowingする、読む、これを沢山繰り返し、少しずつその量を増やしていく

 

そうすると、英語は確かに出来るようになってきます。

 

僕も、初めて長文問題ができるようになったときは、まさにこれを地道に繰り返しました。

 

意味が取れるようになった(主に予備校で習った後)英文を、家でひたすら音読したのです。先週のも先々週のも、沢山やりました。それをつづける内に、なんとなくただの記号の羅列でしかなかった英文が読めるようになったのです。

 

皆さんも、ここに注意してみてください。

 

解説だけ聞いて終わりになっていませんか?実は、その後のInputこそがKeyだったのです。

 

 

Leon

もっといい加減になるべき!

アメリカ留学して結構なカルチャーショックだったのが、そのいい加減さです。

 

僕はいい加減とよく言われますが、言っときますが、僕なんか几帳面な類です。

 

どれくらいいい加減なのか、いい本があります。

 

「ニューヨークの憂鬱ー豊かさと快適さの裏側」 著 長沼秀世 (中公新書)

 

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これは、NYに住んだことのある日本人ならばかなりうなずく内容なのでしょうか?

 

特に、著者は日本人的生真面目さがものすごくある方のようなので、かなりNYでは嫌な思いをされたと思います。

 

でも、あそこに一年も住んでいると、たった10分、遊びのときの約束に遅れるくらいで逐一謝りのメール(あっちではTextと言ってましたが)入れたり、車来てないのに律儀に赤信号が変わるのを待っている自分たちのほうが、世界ではむしろ特異なのではないか?

 

という気分にもなってきます。

 

そして、世界の中の特殊的生真面目さが、時に英語習得に悪い影響を与えてしまっているのも事実です。

 

言語を学ぶ際、意外にも大切なのが心理状態だそうです。

 

楽しくないと、学ぶ効率も悪いそうです。考えたら、これはかなり自分たち日本人からするとカルチャーショッキングなことではないでしょうか?

 

私達は、何かを学ぶ際に楽をしてはいけない、耐え忍ばないといけない、と思っていますよね。無意識のうちに。

 

ところが、そうではないらしいのです。そうして、僕の経験を思い出してみても、ものすごい頑張ってる人って、案外本人はそう苦しんでやってるわけじゃない場合がほとんどです。

 

つまり、苦痛を感じていては、ものすごく効率が悪いのです。

 

 

 

さて、英語学習の時の苦痛か、それとも楽しんでやれるか、をわけるものが一つあります。

 

分からないところに注意を払うか、分かるところに注意を払うか

 

です。

 

僕たちは、学校教育、受験でとにかく異常なまでの正確さを要求されました。前置詞関連のひっかけも多いもんで、つい外国の語学校に言って前置詞の質問をしまくって、あっちの先生に嫌な顔をされる…のも、ひとえにこのせいだと思います。

 

昨日も、高校生の生徒さんの学校の教材を見せてもらいましたが、まぁ、細かい!

 

そのおかげで、僕達はすみからすみまで理解できないと、なんか気持ちが悪いのです。

 

だから、英語しゃべれる?と聞かれて、しゃべれます!

 

と堂々と言う人は、まぁ、日本人では3%もいないでしょうし(日本生まれ日本育ちで)、しゃべれますよ!なんて言う人は、恐らくあんまり友達がいないのでは?(笑)

 

ところが、分からないところに注意がいってしまう、全部分かろうとする、という生真面目さは外国語習得にはマイナスだ、とは海外ではよく言われているところです。

 

それが皆さんを苦痛にしてしまうのです。ああ、英語ってめんどくせー。から、なんで日本来といてあいつら堂々と英語で話してくるんだ!なんてことまで言いたくなるのです。

 

 

 

本当に皆さんはしゃべれないのでしょうか?

 

分かるところかき集めてなんとか類推する、間違ってても全然気にしない。とりあえず通じりゃいいや!

 

こういう姿勢がものすごく大切ですし、もっと楽しんでリラックスして英語初心者のうちからもうカタコトの英語をツールとして「使って」しまうのです。

 

もちろん、分かります。

 

これは僕達日本人には難しいところです。実際なんもわかんないときもありますよね。でも、いいじゃないですか、別に。分かる時もあるんだから。

 

そう、このいい加減さが外国語学習には本当に大切なのです。

 

気にしないことです。だって、こっちは漢字もひらがなもカタカナも扱えるんですから、別に英語わかんないくらいで落ち込む必要はありません。

 

もっと気楽に、マイナスを数えるのではなく、プラスにだけ目を向けるくらいにしたほうが、結果として楽しくリラックスした分、英会話は効率的に伸びていくのです!

 

Leon

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本の英語教育は意味なかったか?

教室の近所に古本屋。。。というか、もはや古文書店のような店があり、そこのカートに放り込まれた文庫本がとても安いです。汚いですが、別に本なんか読めればいいと僕は思っているのでよく行きます。

 

そこで、とても面白い本をみつけました。僕の生まれるより前の本です。

 

「英語教育大論争」 著者 平泉渉 + 渡部昇一  (文春文庫)

 

こうしてみると共著のようですが、ちがいます。思いっきりバトルをしています。しかも、結構相手を罵倒したり、苛立ってる風もみえるエキサイティングなバトルでそこもとても面白いです(笑)

 

簡単に言うと、

 

「文法にそって、辞書を使い、完璧に正確に日本語訳していく従来の日本の英語教育は素晴らしい」

 

VS

 

「そんな教育は失敗とわかっている。誰もしゃべれないし、読めもしなければ書けもしない。英語教育なんか義務教育から廃止し、希望者5%に本当のコミュニケーションのための英才教育をすべき」

 

という両者の意見の対立でした。

 

 

今となっては、文法訳読方式と言われる、英文を品詞分解して辞書もつかって完璧に訳しつつ読んでいく、という方法は

 

「古い」

 

というのは、もう定番になっています。なぜなら、それでは全く使い物になる語学力が付かないからです。

 

しゃべれないのはもちろん、実は読んだり書いたりも実用レベルには到底及ばない・・・。

 

 

 

とはいえ、本当に意味ないのか?

 

という点は僕も疑問に感じています。

 

一つ間違いないのは、たどたどしくても、そうはいっても受験英語をしっかりやってきた生徒さんは、どう考えても

 

「なんとかしゃべっている」

 

のです。基礎もできていますし、明らかにその学習をしなかった方よりも英語がしゃべれていますし、また、後はスピードをつける、もう少し日常的に自然な語彙を身に付ける、これだけで、英語はどんどん伸びていくのです。

 

逆に、そこが曖昧なのに、ものすごく英語がうまくなった人を見たことがありません。子供の頃から住んでいた、という方を除いて。全く話せない人からみたら、一見うまく見えるけども、実際は全然大したことはなく、それより上へはまず行けないものです。

 

そう考えると、

 

英文をしっかり品詞分解できて、辞書をひきつつでも「正確に」訳す

 

能力も、実は結構、外国語習得には必要なのではないでしょうか?

 

なんとなく、世界の趨勢は、そんなことどうでもいいから、慣れろ!イメージしろ!という方向ですが、考えたら、フランス人、オランダ人、イタリア人にとって英語は、遠い「方言」だからそれが可能なのではないでしょうか?もしくは、植民地だった国にとって。

 

日本人になどにしたら、はっきり言って英語なんかはもう「宇宙語」です。違いすぎる。

 

僕は、やはり品詞分解して英語を辞書さえあれば正確に訳せる能力は必要だと思っていますし、それが「基礎」ではないでしょうか?

 

基礎がなければ必ず、ある程度以上にいったら壁にあたって、それはずっと超えられません。

 

ですから、基礎は大切だといいたいですし、その基礎とはやっぱり受験でやった英語だと思います。あのも、ちゃんとやったらバカにはならないですしね。

 

Leon

 

 

 

 

 

 

最も簡単なLとRの発音の仕方

 

LとRの発音は確かに僕ら日本人にとっては厳しいところです。

 

僕は、

 

Lは舌先を前歯にあてて発音

 

Rは舌をまいて、どこにもつけない

 

と、教えていますが、それでも出来ない、感覚がつかめない、というときは、もっと簡単に再現する方法があります。

 

Let’s go!

 

と言ってみましょう。

 

Let’sのLのとき、思い切り上を向いていってください。

 

カタカナ流にレッツと言おうとしても、レは舌の先にあたりませんか?

 

これがLの発音です。

 

 

 

Rはどうでしょうか?

 

Rent(家賃)と言ってみましょうか。その際、Rのとき、思いっきり顎をひいて下をむいてください。

 

嫌でも舌が引っ込み、どこにも当たらない状態になりませんか?そこでレントと言ってみてください。

 

これが、Rの発音です。

 

 

Lは上を向く。

 

Rは下を向く。

 

 

これこそ、史上最強最も簡単なLとRの発音方法です。

 

が、一つ問題があります。

 

Really?

 

言えますか?これをこの方法で?笑 ものすごく顔が忙しいですし、軽く不審者です。

 

普段から使えるわけではありませんが、でもこれが、一番簡単なLとRの発音の仕方です!

 

 

Leon

電車の中の時間の有効な使い方

よく生徒さんに、電車のなかで英語の勉強してます。

 

というお話を聞きます。実際によく目にしますよね。

 

その電車の中での学習を有効にする方法について、今日は書いてみようと思います。

 

 

まず大前提として、英会話はどうしたらしゃべれるようになるか、です。

 

理解できるものの「大量の」Input

 

です。なんだかんだです。僕はカウンセリングの際、大学受験をしたかどうかを尋ねています。それは何も相手の学歴を聞きたいわけではなくて、「受験勉強という大量のInput」を経験したかどうか、を知りたいだけなのです。それと、文法などの基礎力について。

 

中々どの学校行ったのか、というのも聞きづらいものなのですが、聞けそうな雰囲気ならばお尋ねしています。それによって、大体、どのようなことをどれだけ若い時に学習したのか、を知ることが出来るからです。

 

 

学校で習う、文法的に英文を分解し、分からない単語は辞書で引いて、完璧に日本語に訳す。こういう練習は日本人には有効だと思います。なぜならば、英語と日本語の語順があまりにも違うので、これをすることで

 

「理解できるものの、大量のInput」

 

での、「理解度」を大いに助けるからです。単語の暗記もそうです。

 

とはいえ、これらの練習がイケてないのは、「大量に」出来ないことと、英文を品詞分解して辞書で調べて・・・という作業じたいが、コミュニケーションとはかけ離れているからなのです。

 

つまり、英語をしゃべれるようになりたかったら、上のような

 

「勉強」

 

 

「大量のInput」

 

の両方が必要になります。「大量のInput」は全てわからなくてもいいから、とにかく沢山Inputするのです。具体的には、まずは「聴く」から始めるべきでしょう。しゃべれるようになるには。

 

僕は思うのですが、力加減はとても大切だと思います。時間は限られているわけですから、「勉強」は思いっきり集中してやるべきです。ですから、あまり電車の中は適さないのではないでしょうか?

 

逆に「大量のInput」は全部分かる必要はありませんし、それこそ片手間でいけます。

 

これこそが、電車の中でやるべきものだと僕は思います。

 

つまり、YoutubeでもPod castでもドラマでもなんでも、映画は難しいでしょうかね?

 

とにかく、好きなものを沢山「聞き流す」

 

これこそ、電車の中でやるべきことです。

 

さりげなく言いましたが、「好きなもの」をするべきです。勉強と思わずに。単純にもっと楽しんでいいんです。というか、

 

楽しむべきです。

 

何度も聴くのもいいですし、また分野を絞って(例えばメジャーリーグならそれ関連ばっかり、とか)聞きまくるのも効果があります。

 

すぐに伸びた!と実感はできないかもしれませんが、続けていれば必ず絶大な効果を実感しますよ!

 

Leon

Be動詞を使いすぎる日本人

Be動詞は基本的に意味は2つ

 

1 イコール

 

He is nice (彼はいい人だよ)

 

これは、左っかわのHeと右のniceを、isというBe動詞が結んでいるんですね。He イコール nice。こうやって、Be動詞は左と右が「イコール」である、という役割をします。

 

2 いる、ある、存在

 

He is in Akihabara (彼は秋葉原にいる)

 

彼は、いる、秋葉原に。

 

この場合のisは、「いる、ある」という「存在」を表します。

 

 

まずはこれが基本なのですが、外国語は間違いなく母国語の影響を受けます。日本語が母国語の人がおかしやすい間違い、というものもあるのです。

 

そのうちの一つが、今日のトピックです。正確に言えば、決して「間違い」ではないのですが、日本人はBe動詞を使いすぎる傾向があります。

 

「~は」にBe動詞があたるからだと思うのですが、ハンサムな人を形容したいとき、大体は

 

He is handsome

 

と言わないでしょうか?

 

その他にも沢山あるのですが、ここを「動作動詞」を使って表現してみるのです。

 

彼 イコール ハンサム

 

ではなく、

 

彼 見える ハンサムに

 

といった具合に、

 

He looks good

 

と言えます。彼はスキンヘッドだ、はどうでしょうか?

 

He is skin-head??

 

意味は通じますが、そもそもSkin-headはギャングっぽい感じがします。うちのDanielは決してギャングっぽくないので、彼をSkin-headというとかなり違います。ジェントルな人ですし・・・、とSkin-head自体が違うのですが、さぁ、これを「動作動詞」を使ったらどうなるでしょうか?

 

He shaves his head. 

 

このように、もっともっと簡単でいいので

 

動作動詞

 

を使うとだいぶ英語っぽくなります。暇なときに、これをBe動詞じゃなくて動作動詞を使ったらどうなるか、考えたり、英語を話しているときに少し「日本人はBe動詞を使いすぎる」ということを思い出すといいですよ!

 

Leon

発音について

発音は治るのか?

 

その前に、発音はそんな重要なのでしょうか?

 

NYでは、よく言われることですが、様々な人種がいすぎて訛ってる英語の方がメインだから通じるし気にしないでいい、とされています。

 

と、聞いたことがあるのですが、自分の経験とイメージではそんなこといってもネイティブスピーカーが大半なのだから、ネイティブレベルじゃない英語じゃなくても大丈夫、という感じはしませんでした。やはりNYでこそ、ネイティブと会話が問題なくできるレベルじゃないと何かと困るのではないでしょうか?

 

自分は絶対に英語は今後上達させない、と腹をくくったなら意外になんとかなるのでしょうが。

 

それに発音が悪くて通じない、という場面は結構ありました。

 

マルガリータください、ではまず通じないと思います。発音が悪いとマルガリータは頼めないですし、コロナもCoronaのRの発音が最初いまいちだったので中々通じず、諦めてBudwiserと言うとやっと通じることがよくありました。

 

じゃぁ、完全にネイティブレベルじゃないといけないのか、というと、それもまた

 

そもそも無理

 

だ、そうです。そうSLA研究の結果がありますし、僕の実感でもそうです。僕でも聞く人が聞けば、悪くはないんでしょうが、それでもネイティブスピーカーじゃないことはわかることと思います。

 

日本にいる外国人もそうですよね?どんなにうまくて、コツもわかっている人でもやはり僕ら日本人と全く区別つかない、外国から来たって気が付かなかった!ってほどになる人は一人もいないはずです。デイブ・スペクターですら訛っています。

 

ですから、通じないくらい悪いのでは問題があるのですが、かといって、ネイティブレベルにはなれないわけですから、気にし過ぎない!

 

が正解だと思います。通じるならOK!

 

・・・

 

なのですが、日本にいると、なんだかんだまだ英語が話せるとちょっとカッコイイ、という風潮があると思います。フィリピンでも感じましたし、結構くだらないことだな、とも個人的には思ってはいるのですが、でも、やっぱり事実ですよね、こういう風潮があるのは。

 

で、そこを考えると、

 

発音がいいと10倍増しくらいに英語がうまく聞こえる

 

というのも実際あります(笑)

 

しかし、SLA的には治らないんでしょ・・・。

 

という声がきこえてきそうですが、現場にいる僕の体験からすると、Shadowingでだいぶ発音が改善したケースを沢山みています。発音を特別に学ぶことなく(授業の中ではもちろんお教えしていますが)良くなったのを見ます。

 

発音改善にShadowingは確かに効きますから、是非挑戦してみてください!

 

Leon

語学学習上の親をみつける

語学を習得していく過程で、よく言われるのが

 

こうやって赤ちゃんだってしゃべれるようになるじゃないか

 

ということです。

 

だから、文法なんかやらないでいい、というのは大人には当てはまらないと思うのですが、その内の一つ

 

「語学学習上の親」をみつける

 

というのは、そうだなぁ、と思います。

 

 

赤ちゃんはもちろん、しゃべりだした、とはいえ、まだまだ拙く、親と子にしか分からない会話が満載です。

 

お盆に妹と甥っ子が帰ってきたのですが、その様子を見ていて全くそう思いました。僕には意味不明なのですが、2人の間では通じている言語が沢山あるのです。

 

語学学習も同じような人を見つけると、上達が早まるそうです。

 

語学学習上の親、の条件は

 

 

 

1,こっちの拙い、間違っている言葉を理解してくれる

 

2,怒ったように、間違いを指摘してこない

 

3,間違いの訂正は、正しい言い方をさりげなく言うことで、自然と理解できるようにしてくれる

 

4,こっちが理解できるよう簡単な言葉で話してくれる

 

 

 

などが当てはまります。

 

よくアメリカで聞いた言葉が、あの先生はいい(楽器でもなんでも)というとき、だってあの人は

 

Patience

 

があるからね、というものです。

 

我慢

 

とでも言うんでしょうか。辛抱強く、こっちが拙くてもPatienceを持って教えてくれる。つきあってくれる。

 

そんな先生を見つけると、語学上もいいみたいです。

 

ただ、語学学習上の親は、本当の両親ではないほうがいいと言われています。なんでかは、よく分かりませんが(笑)

 

Leon

妄想、イメージが大切

5万円、と聞いて、何が浮かびますか?

 

浮かぶもなにも、5万円と言われると、5万円という「イメージ」が自然に頭の中にうかぶ・・・、なんてことすら忘れるほど、当たり前に5万円そのものとして理解できますよね。

 

これを

 

Fifty thousand yes

 

と言われても、瞬時に頭に浮かぶでしょうか?

 

英会話は

 

Accuracy & Fluency (正確さ と 流暢さ)

 

と言われますが、このFluencyとは要はスピードです。そして、このスピードとは、要は上のことなのです。

 

Fifty thousand

 

と言われて、5万円が瞬時にイメージできる、妄想できる、ということなのです。

 

I sent it to you already.

 

と言われて、瞬時に「過去」のことだ、と想像できることがとても大切です。

 

 

想像する、妄想する、ということは是非、英会話学習に使うべきです。

 

 

ですから、機械的に日本語の単語から英語の単語を覚える・・・

 

よりも、文になっているものから単語を覚えた方がより「イメージ」がつく分いいですし、もっといいのは「絵」です。

 

人は何かイメージがあって、それを言葉にするわけですよね?

 

日本語を見て、頭にイメージを浮かべて、またそれを英語にするのではなく、イメージを見てそれを英語にする、という方がダントツに単語を覚えられます。アメリカのテキストブックに絵が多いのはそういった理由からです。

 

身の回りのものの英語を覚えたいならば、そういった点でオススメの本があります。

 

Word by word (リンク貼りたいのですが、何故か出来ないので、これ、コピペしてググってみてください)

 

というものです。意外に日本人が知らない、ごく日常的に使う身の回りの言葉が多い上に、絵から単語を覚えるようにできているのです。

 

人がある文字に丸をつけている絵

 

例えば、これを見て、Circle(丸で囲む)という動詞を覚えられるようにできています。ものすごく覚えるので本当におすすめですよ!

 

実は以前、この理論を応用して、僕が絵を書いて皆さんに配って単語を覚えてもらう、という試みをしたことがあるのですが、あまりに絵が下手過ぎて「余計わかんない・・・」と一蹴されたことがありました。

 

Word by wordはわかりやすいですから、是非使ってみてください!

 

 

Leon

アメリカ人と臆せず話せるようになるには・・・?

日本人がなぜ英語下手だと思うか。

 

と、聞くと多くの外国人英語講師は、

 

Mindだ

 

と言います。間違いを気にしすぎる、恥ずかしがり屋すぎる、自信がなさすぎる・・・。

 

とにかく、ネガティブなんだ、と。

 

で、どうすればいいか、というと、

 

Have confidence!(自信を持て)

 

と言うんですね。

 

 

 

 

自信を持つ。自分を好きになる。ありのままで自分でいいんだよ。自分らしく。

 

思えばこんな言葉が氾濫した時期もありました。段々下火になってきたのでしょうか・・・?

 

ちなみに、この「自分らしく」

 

NYにいるときは、その意味がわかりました。本当に雑多な人種がいるので、そんな中で逆に「自分らしく」いることの重要さ、というか、意味が分かったのです。言葉にすると難しいのですが、StingのEnglishman in New York(ニューヨークのイギリス人。英語男って意味じゃないですよ)にこんな言葉があります。

 

Be yourself no matter what they say(他人がなんて言おうと、自分自身でいろ)

 

騒がしいきらびやかな大都会でも、イギリス人なら紳士でいるのがいいんです。Gentlemanは走らず、歩くんです。面倒な奴がいたなら、出来るだけスマートによけるのです。って、この歌の中でもあります。

 

じゃぁ、日本人が自分らしく、とはなんでしょうか。逆説的になりますが、

 

俺は俺らしく!

 

なんて、肩肘をはらず、常に他人の迷惑を考えて謙虚で控えめなところじゃないでしょうか。やや自虐的な冗談を好むのもいいじゃないですか。ただ、店員さんを呼んだだけで、店員さんはハイ喜んで、と飛んでくるのが日本です(牛角)。

 

・・・、って、これでは、外国人講師の言う、自信を持て!は中々実現できそうにありません。それに、どうも僕達はアメリカ人に憧れとともに、劣等感とまではいかなくても、でもビビる気持ちがありますよね。ない人はいいけど、僕はありました。

 

とはいえ、やはり英語でコミュニケーションをとるときは、はっきりと明るく、フレンドリーでOpen mindedに話す、相手の話を遮ってでも話す(そうすると、相手は自分に興味を持ってくれてる、と本当に思います。やってみてください)、ようなところは必要なんです。

 

すると、どうすればいいのか。

 

 

 

 

 

結局、僕の経験では、

 

「場数」

 

これに限るんじゃないでしょうか?

 

なるべく、前向きに、失敗もまぁ、するよ、と何度もヘコんだりもしながら、とにかく沢山、アメリカ人と話す機会を作る。やはり「量」です。Never give up!

 

いつか慣れる、というのは本当にそうなので、何度も失敗しつつも諦めずに続けていれば「場慣れ」して、そんなに肩肘はらずに、また、英語がちょこっとできるからって誇らしげに話すことも無くなり(これって、傍で見ていて結構格好わるいです)、ごく自然体になっていくのではないでしょうか。

 

僕はそう思います。当たり前だろう、と思われるかもしれませんが、逆にこれ以外にはないんじゃないでしょうか。留学している方、日本でもアメリカ人が身近にいる方は、また、外国人の集まるBarなんかも沢山あります、悪い奴とわざわざ場数を踏むために付き合う必要はありませんが、やろうと思えば機会は今、山程あるんです。

 

ポイントは場数です!いつかは場慣れするので、どんどん積極的に活用したらいいのではないでしょうか?当教室のたこ焼きPartyなんかもおすすめですよ!

 

失敗してもいいんです。僕も山程失敗し、笑われ、さらにですよ、英会話教室やってるんです、英語の先生でしたし今もそうです。恐らく僕ほど英語をバカにされた人はいないと思います(笑)。それでも大丈夫。

 

諦めなければ、いつか場慣れします。普通に、さほど緊張せずに話せるようになります。先週もネイティブを面接をしましたが、まぁ、もう緊張することもなく、分からない言葉があればそれどういう意味?と聞けばいいんですし、なんとかなるものです。

 

そう、なんとかなるものですよ。続けていれば!

 

とにかく「場数」です。

 

 

Leon