こんな言葉があります。
本当の意味のバイリンガル、英語も日本語も全くのネイティブレベルでマスターするにはどうしたらいいか。
フランス語とオランダ語のバイリンガルな上に、日本語も含めて多言語も話せる語学の天才グロータス神父はこのように語っています。
「さて、これまで言語について大学生に講演する機会があるたびに、私はいつも『外国語をおぼえるコツをお教えしましょうか』と申し出たものです。学生は皆、喜んで鉛筆をもって構える。そこで私はおもむろに宣言します。『親を選ぶことです!』」
(『言語』1976年10月号 ~外国語上達法 千野栄一著より~)
早い話、フランス人に生まれればフランス語のネイティブになれますし、アメリカ人に生まれれば英語のネイティブになれる、両親がフランス人とアメリカ人ならば両方の言語の、本当の意味の「バイリンガル」に
全く努力なしに
なれてしまう、ということです。僕の周りを見ていてもそう思います。
しかし、ここで今日皆さんにお伝えしたいことは、逆をいえば
いっくら努力しても、もう大人になってしまったらネイティブにはなれない
ということなのです。
頭の良さとか、努力とか、ほとんど関係ありません。例えば、デーブスペクターやケント・ギルバートさんなどは日本語のレベル、Toeicに換算すれば990点をはるかに超える日本語の達人ですが、それでも話しているところを聞けば、日本人ではないことはすぐに分かりますよね?
比べて、ローラは、音声だけ聞けば日本生まれ日本育ちの自然な日本語を話していると感じるのではないでしょうか?(ちょっと変わってはいますが)
早い話、語学などは結局、生まれ育った環境が一番モノをいうのです。
とはいえ、それじゃぁ、デーブスペクターやケント・ギルバートが日本人みたいに自然に日本語を話せないからといって、何か日本で困っているでしょうか?
むしろ、よく外国で生まれてここまでなったなぁ、と尊敬すらしたくなりますし、何よりもここです、
本人が全く気にしてない
ので、こっちも別に気にならないのです。大体、アメリカ人はあまり人にどう思われてるのかグチグチ気にしたりせず、堂々としていないでしょうか?
要は、英語などはコミュニケーションの道具です。好むとこのまざるにかかわらず、英語は世界の共通語ですし、あまり小さい間違いなどにオドオドしたりせずに、多くの外国人と交流できるようになりますし、明るくオープンマインドで楽しむのが一番だと思います。
日本で生まれて海外に何十年住み、英語の本を書いている方でも、結構
自分の英語は未だに自然じゃない
と正直に書いています。僕もそうです。
ですから、ネイティブになろう、なんて考えは早いとこ捨てて、とにかく楽しく明るくやっていったらいいですし、多少の間違いをバカにされてもそんなものは気にしないことです。
訛りやつたなさも、うまくやれば愛嬌になりますからね!
ネイティブになることよりも、英語で「コミュニケーションできる」能力を身につけることが大切です。
Leon