日別アーカイブ: 2015年7月3日

そもそも英語をしゃべれるとはどういうことなのか?


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英語に興味のある方、勉強している方は、恐らく、日本人なのに外国人と流暢に英語を話している様をみてああなりたいなぁ、もしくは、仕事などの状況が変わり、ああならざるを得なくなってしまった・・・、

 

ということだと思うのですが、そもそも

 

英語を「しゃべれる」ってどういうことなのでしょうか?

 

SLAでは、このコミュニケーションできる能力「Communicative competence」主に3つで成り立つと説明される場合があります。

 

つまり、英語をしゃべれる!ようになるには、この3つの能力を磨かないといけない、のです。

 

まず一つは、正しい文を作れる能力です(言語能力「Linguistic competence」などと呼ばれています)。

当たり前ですが、これが一番の基本になりますし、英語は日本語と全然違うのでまずはここを沢山勉強させられてきたわけです。頑張ればここは自力でだいぶなんとかなるところです。

 

ところが、後の2つが、どうしようもないところもあるのですが、僕達にとっての弱点なのです。インテリまでが英語が下手だ、と言われてしまう原因はここにあると思いますし、日本の英語教育もここをどうにかしないといけないのではないか、と感じています。

 

日本人の先生でもこれを教えられるようになるには、まずは、テキストブックかな、なんて思うのですが、それはともかく、後の2つ。

 

2文以上を

 

自然に!!!

 

つなげる能力です(談話能力・Discourse competence)。この自然に、というのは、ハッキリ言えば「ネイティブスピーカーにとっての自然」なので、当然、ネイティブスピーカーではない自分たち日本人からすると中々に難しいところです。

 

例えば、What’s your favorite sport?

に対して、My favorite sport is soccer.

 

というのは不自然です。なんかすごく学校の英語って感じがしてしまいます。Favorite sportを2回も繰り返すのは本当の会話ではあまりありません。

 

もう一つは、常識的にしゃべる能力です。その社会で

 

これはもう、住まないと無理ですよね。

 

特に、僕達は本の英語しか学んで来なかった面があるので(大学受験などモロにそうです)、そんないい方今どき銀行員でもしないって・・・、なんて英語を使ってしまったり、フレンドリーに冗談を言うのがマナーだ、なんて言葉を真に受けて、つい下ネタを連発してめちゃくちゃ顰蹙を買ったり、ブラックな冗談を言ってマジギレさせてしまったり(全部実体験です)、とにかく、

 

その社会で適切とされる英語を使う能力(社会言語能力・Sociolinguistic competence)

 

も、外国語をふつうに話せる能力に必要なものとされているんですね。

 

 

 

つまり、「英語がしゃべれる」とは、

 

1,まずは正しい文がつくれる  2,2文以上を「自然に」つなげられる  3,社会的に非常識ではなくしゃべれる

 

この3つが出来るようになると、あの人は英語がうまい!となれるのですが・・・

 

難しいですね(笑)

 

英語を教える側からすると、今後は2,3が課題なのかな、と思っています。

 

Leon