さて、このシリーズでは英語ができる!の「できる」とは、実際に英語でペラペラとしゃべれるようになる、外国人と英語でコミュニケーションがとれるようになること、としています。
テストでいい点をとるためじゃありません。
・・・なんていちいち言わないといけないのは、日本では
英語の成績がいいのに、全然しゃべれない!
という人があまりに多いからです。
かくいう、僕もその一人、と言えるかもしれません。謙遜でなく(?)僕の英語の成績はひどいものだったのですが、3浪までして大学に入った後は今度は教える立場として受験、英語教育に携わっていたのですから、まぁ、英語の成績がいい、と大人になってからは言えると思います。
が、NYに30歳で留学して待ち受けていたものは、
英語がまっっっっっっったくしゃべれない!
ということでした。
聞こえないし、英語が口から出てこない!
のです。
Heのあとはlikes、三人称単数のSなんて、どんな二日酔いだろうがテストに出たら間違わない(中一レベルです)ものすら、
しゃべるとなるとできない!
のです。何を話しても過去形になってしまう時期もなぜかありました。
なんでこんなことになるのか?(ですから、日本で何してた?と言われると歴史の先生をしていた、と言っていました。まさか英語の先生とはいえず、僕の中ではトップレベルの機密事項でした)
SLA(第二言語習得論)を学んで知ったのは、外国語をしゃべれるようになるには
Accuracy(正確さ)とFluency(流暢さ)
が必要だ、ということです。
知識とスピード
と、言い換えることもできるでしょう。
日本人はこの「スピード」がなさすぎるのです。これを鍛えてくることをしませんでしたし、また読む書く聞く話す、というコミュニケーションそのものも教室でほとんどやってきませんでした。
スピードがつけば、今ある中学レベルの知識で本来ならばなんとかコミュニケーションはできるはずなのです。
世界の先進国でインテリまでがこんなに英会話が下手な国はあまりなく、これはどう考えても英語教育が間違っていた、と考えざるをえません。
そして、スピードといえば、やはりまずはリスニングです。これをあまりにやらなすぎた。今年のセンター試験を新聞でみましたが、あれは英語パズルです。本気で予算かけて、大量に聞いて、さらにそれに対しての意見を瞬時に英語で吹き込む(ヘッドセットからやります)、そういったToefl形式のテストにできないのか・・・
と、ちょっと話がずれましたが、とにかく、
スピード
をつけないことには、いくら知識を詰め込んだところで英語は話せませんし聞こえません。
さぁ、じゃぁ、そのスピードをつけるのに良い練習方法はなんなのでしょうか?
1,音読
2,大量のComprehensive Input(60%くらいわかるものを、どんどん大量に聞く、読む)
音読は、文字を読むだけじゃなく、音源を聞いてそれについていく練習、OverlappingやShadowingももちろん含みます。詳しくは前日のBlogをどうぞ!
地道に繰り返しやっていると、だんだんと英語が前より「スムーズに」出てくることにお気づきになると思います。
そう、まさにFluencyを伸ばしているのです。
(※ 政府はToeicやToeflをセンターに採用する、なんてニュースを見ました。今のテストの数百倍いいと僕は思います。本当に使える英会話のためには。って、それ以外に英会話があるのか、自分にはよく分かりませんが。)
Leon