日別アーカイブ: 2022年4月15日

【『公式TOEIC Listening&Reading 問題集 8』を使い倒す編:「TEST 1 Part 2 応答問題」】

こんばんは岩田です。

去年の10月に発売された『公式TOEIC Listening&Reading 問題集 8』

1から8まで、いずれもテスト2回分(計400問)が収録。

前回より、この最新問題集8に登場する問題の、「ここだけはおさえたいポイント」を解説しています。前回はTEST 1のPart 1「写真描写問題」。

本日はTEST1のPart 2「応答問題」。

その前にPart2「応答問題」とは、まず質問などの短いセリフが放送され、続いてその発言に対する応答が3つ放送されます。その3つの中から、受け答えとして正しいものを選ぶという問題です。

問題用紙には「Mark your answer on your answer sheet」としか書かれていません。そしてこのPart 2のみ3択問題となっています、ほかのPartは4択。問題数は25問。

『はじめての TOEIC L&R テスト 全パート総合対策』(塚田幸光・著/アスク出版)によると、

「Part 2の出題パターンは、『疑問詞で始まる質問』が最も多く、25問中10問程度を占める」と。

疑問詞は「Who、What、Where、Why、How」といったものです。

質問はこんな感じです。

When will the meeting start?
会議はいつ始まるのですか?

Where is the nearest bank?
一番近い銀行はどこですか?

なので、最初のステップが、「疑問詞スタートの場合、ここを正確に聞き取り、解答する」ことです。しかも、疑問詞で始まる問題の場合、「疑問詞だけ」を聞き取れても、答えられる問題は多いです。

公式問題集の「問7」の問題を見てみると、
Which floor has the largest conference room?
どの階に最も広い会議室がありますか?

→答えは「(A)The seventh floor 7階です」

この問題も「which floor」だけを聞き取れれば正解できます。

こういった「どの階?」→「7階に」とストレートに答えてくれる問題については、確実に得点したいところです。

そして、TOEICにはこのようにストレートに答えてくれない問題も存在し、そういう問題に対応できる力が高得点をとるために必要です。

本日は「ストレートに答えてくれない」問題を取り上げます。


問18
Who needs to sign the budget approval form?
誰が予算承認書に署名する必要がありますか?

答え→「(B)I just sent it to Moriko ちょうどそれをNorikoに送ったところです」

※ちょっとひねった問題です。「誰が署名する必要があるか?」に対して、「Noriko」とは直接答えずに、「Norikoに送ったところだ」と答えて、署名すべき人物を遠回しに伝えている(B)が正解になります。

問19
Where are the cleaning supplies kept?
清掃用品はどこに保管されていますか?

答え→「(B)I’ll be happy to show you 喜んであなたをご案内しますよ」

※「どこに保管されている?」に対して、「In a storage room 保管室に」などとストレートに答えずに、「保管場所への案内」を申し出ている(B)が正解となる。

問21
When is my article going to be published?
私の記事はいつ掲載される予定ですか?

答え→「(A)Your editor’s out of town this week あなたの編集担当者は今週、町から離れているのです」

※これは難問です。「いつ掲載されるか?」と尋ねているのに対して、「In next week 来週のうちに」などとストレートに答えずに、「記事の担当者が不在のため、掲載時期がいつか回答することができない」ことを示唆している(A)が正解となります。

問26
Where should we advertise for more volunteers?
どこに追加ボランティア募集の広告を出せばいいですか?

答え→「(C)The positions have all been lifted その枠は全て埋まっています」

※「どこに広告を出す?」の「どこ?」に対して場所を答えずに、「ボランティア枠は全て埋まっているので、追加で募集をかける必要がない」ことを示唆している(C)が正解。

問29
How often are the storage tanks inspected?
貯蔵タンクはどのくらいの頻度で点検されますか?

答え→「(A)You can check the records あなたは記録を調べることができますよ」

※「どのくらいの頻度で点検されますか?」と「頻度」を尋ねているのに対して、頻度を答えるのではなく、「あなたは自分で記録を調べることができる」と伝えている(A)が正解。

問31
Who’s going to the post office today?
誰が今日、郵便局に行くことになっていますか?

答え→「(C)Do you have mail to send? 送る郵便局があるのですか?」

※「誰が郵便局に行くことになっているか?」に対して、「誰が」を答えずに、「発送する郵便物があるのか」と聞き返している(C)が正解。

これらはとっさに答えを導き出すのが難しかったりするのですが、そういう時にこそ使ってほしいのが「消去法」です。

上記の「問31」の他の選択肢を見ていくと、

Who’s going to the post office today?
誰が今日、郵便局に行くことになっていますか?

(A)In yesterday’s delivery
(B)Whenever she can
(C)Do you have mail to send?

と、「(A)In yesterday’s delivery 昨日の配達物の中です」「(B)Whenever she can 彼女が行けるときならいつでも」を聞き取れれば、間違いの選択肢であることがわかり、必然的に「(C)Do you have mail to send?」が正解であることが導き出せます。

ぜひ「消去法」とからめて問題を解いていってください。

本日は岩田がお送りしました。