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勘違いしがちな、自分自身でいろ!アメリカでの本当の意味は?

ジャスティンビーバーってご存知でしょうか?

ティーンエージャーの女の子に大人気の

カナダ出身のアイドルです。

 

実はこのジャスティン、何かとバカにされているのです。

なんというか、キャーッ!!!

と熱狂する10代女子と同時に、出てくると「ぷっ」と

ちょっと笑ってしまう人がたくさんいます。

なぜか!?

 

彼はBlack conversion therapyを受けているのさ

なんて言われているのをみたことがありますが

conversionとは転換のこと。

黒人に転換できるセラピーを受けている

とからかわれているのです。

 

そう、ジャスティンは白人で、10代の女の子の大スターという

ジャニーズ的位置付けなのにもかかわらず、

黒人の貧しい地区からドラッグディーラーなどをしながら

のし上がったギャングスターぶっているので

才能も素晴らしいのにどこか笑われてしまっているのです。

 

日本にもアメリカで言うところの

「自分自身でいろ」

が入ってきましたね。

 

で、多くの日本の若者が、俺は俺でいいんだ!

私は私らしく!

と、

「好き勝手やっていいんだー!」

と解釈したと思うのですが、

これはちょっと意味が違っています。

 

アメリカはいろんな人種、宗教、貧富の階層(クラス)があります。

日本にいると、その辺りがわかりづらいですが

要は

「自分の属性でいろ」

そういうことなんです。

 

周りに迷惑かけようが関係なく、勝手気ままにやろうぜ!

そういうことじゃありません。

 

白人は白人らしく、黒人は黒人らしく、日本人ももちろんそうです。

そういう自分でいなさい、ということです。

自分のルーツをよく知り、大切にしなさい、という意味なんですね。

 

人種が雑多に混じり合うインターナショナルな場でこそ

「こうなりたい!」

という願望よりも、客観的に

「自分はこういう人種・属性なんだな」

と、自己認識するのが大切ということです。

日本とは少し違う「空気の読み方」が必要なんですね。

 

間違っても、どこ出身と聞かれ

「アイム フロム ニューヨーク」

などと言うもんじゃありません。

ちょこっとニューヨークに慣れてきたからといって。

 

私の恥ずかしい思い出です・・・。

 

Leon