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ざっくり英文法入門 17

17, 受け身

 

今までの表現は、主語が「~する」という表現でした。

(能動態といいます)これに対し、受け身の表現「~される」という表現があります。

これを受動態といいます。

 

【受動態の文の作り方】

 

This garden is kept (by my grandmother). この庭は私の祖母によって手入れされている。

(S)          (V)

 

このように、動詞Vの部分がbe動詞+過去分詞になります。

また、”by~”で「○○によって~」の部分を担当します。

(by以外の前置詞が来ることもあり。後述します。)

 

 

【動詞の過去分詞形の作り方】

過去分詞の作り方ですが、過去形と同じ場合もありますし、別の場合もあります。これもひとつずつ気長に覚えていくしかないですね。分類をしてみると以下のような感じです。(原型-過去形-過去分詞)

 

(1)不規則に変化する場合

write-wrote-written / do-did-done / be-was(were)-been / see-saw-seen / など

 

(2)過去形と同じ場合

tell-told-told / keep-kept-kept / play-played-played /など

(過去形がd/edが付くタイプはこのタイプ)

 

また、原型-過去形-過去分詞が全て同じ動詞も存在します。

put-put-put / let-let-let / cut-cut-cut /など

 

こつこつ覚えていきましょう。

次は受動態の過去形について説明します。

 

 

 

【受動態の過去形】

これは簡単です。Be動詞の部分を過去形にすればよいのです。

 

This book was written (by her). この本は彼女によって書かれた。

(S)          (V)

 

こんな感じです。

ちなみにこの文を逆に普通の文(能動態)に戻すと、こうなります。

 

She wrote this book. 彼女がこの本を書いた。

(S)   (V)   (O)

 

普通の文(能動態)の目的語Oにあたる部分”this book”が、受動態の文では主語Sになっており、逆に普通の文(能動態)の主語Sにあたる部分”She”は受動態の文では”by her”となっています。これが、受動態と能動態の文の関係です。

 

【受動態の否定文・疑問文】

☆肯定文

He was dumped (by his girlfriend).  彼はガールフレンドに振られた。

(S)      (V)

※dumpは「捨てる」という意味で、受動態にすると捨てられる、つまり「振られる」です。

 

☆否定文

否定文ではbe動詞のうしろにnotを入れます。

 

He wasn’t dumped (by his girlfriend).  彼はガールフレンドに振られていない。

(S)       (V)

 

☆疑問文

疑問文では主語とbe動詞を入れ替えます。

 

Was he dumped (by his girlfriend)?  彼はガールフレンドに振られたの?

(S)   (V)

 

さらに、疑問詞と一緒に使うこともできます。

 

Why/ was he dumped (by his girlfriend)?  なんで彼はガールフレンドに振られたの?

(S)   (V)

 

さて、次にちょっとややこしい受動態の表現を見ていきましょう。

 

【特殊な受動態表現】

~からつくられている(~からできている)という意味を表すmade of / made fromについてはちょっとややこしいので、説明します。

 

(1)This desk is made (of woods). この机は木でできている。

(S)      (V)

 

(2)Wine is made (from grapes). ワインはぶどうからつくられている。

(S)    (V)

 

made ofは「材料・材質が変化していない時」に使います。

(1)の例は主語の”desk”「机」を考えた時に、木でできていることが見た目からわかると思います。なぜならその机には木の木目があって、触れば木の触り心地を感じるでしょう。

つまり、ぱっと見何で作られているかわかる状態なわけですね。

こういう時は”made of ~”を使います。

 

made fromは「材料・材質が変化している時」に使います。

(2)の例では主語の”wine”「ワイン」は、ぱっと見ではぶどうからできているか分からないですよね。紫キャベツのしぼり汁かもしれません。白ワインならさらにわかりづらいです。なぜなら、材料のぶどうが変化し、ワインになっているからです。このようにすでに見た目が変わって、材料・材質が変化しているときはmade fromを使います。

 

上記のように、前置詞の部分がby以外のこともあります。慣用句のようなものも沢山あるので、新しい表現を見つけたらその都度覚えていきましょう。

 

 

ざっくり英文法入門 16

16, 従位接続詞

 

前回の等位接続詞は文、句、語どうしを名前の通り“等しく”つなぐ接続詞でした。

今回の従位接続詞は節どうしをつなぐ接続詞です。

 

 

When I was a high school student, I was playing guitar (in a band).

(S) (V)         (O)             (S)    (V)        (O)

私は高校生の時、バンドでギターを弾いていた。

 

ここで(S)(V)のかたまりが2つあることに注目してください。

それぞれの(S)(V)を含むかたまりのことを「節」と言います。

 

一つ目の節は” When I was a high school student”で、”When”が従位接続詞です。

このような従位接続詞のついた節はサブの節で、従属節といいます。

後ろの節”I was playing guitar in a band”がメインの節で、主節といいます。

 

Whenのついた節はあくまでも「時」に関する付加情報です。

主節の”I was playing guitar in a band”では、過去にバンドでギターを弾いていたことがわかりますが、過去のいつの時期なのか明示していません。

そこを補足するために従位接続詞Whenを使いサブの節をくっつけて、説明しているイメージです。主節はメイン、従属節はおまけです。

 

さて上の例では従属節と主節の間に,(カンマ)が入っていますが、

主節が前の時は,(カンマ)は無くなります。

 

I turned down his offer because I was (so) tired (at that time).

(S)     (V)         (O)              (S) (V)       (C)

その時すごく疲れていたので、彼の申し出を断った。

 

ここでは、従位接続詞because「~なので」が使われています。

よく使われる従位接続詞としては他にif「もし~ならば」があります。

 

 

If you have any questions, please raise your hand.

(S)   (V)      (O)                  (V)     (O)

ご質問があるようでしたら、挙手をお願いいたします。

 

ちょっとややこしいですが、たくさん音読をして感覚をつかみましょう。

ざっくり英文法入門 15

15, 等位接続詞

 

等位接続詞とは文と文、句と句、語と語を等しくつなぐ接続詞です。

主に以下のようなものがあります。

 

A and B(AとB)/ A or B(AまたはB)/ A but B(AしたがB)

 

【文・句・語とは何ぞや】

 

まず、文・句・語がそれぞれ何なのかについて説明します。

Mr. Maric showed wonderful magic (on TV).

(S)         (V)         (O)

Mr.マリックはテレビで素晴らしいマジックを披露した。

 

☆文

上の例文で言うと、”Mr. Maric”から.(ピリオド)までの文全体が「文」です。

1つの文中に動詞が必ず一つ入ります。

 

☆句

「句」は、上の例文の(on TV)の「テレビで」のように2つ以上の単語が組み合わさって一つの品詞の働きをするものです。ここでは動詞showを修飾しているので、副詞句として働いています。

 

☆語

一つ一つの単語のことです。showとかwonderfulとかonなどのそれぞれが「語」です。

 

さて、「等位接続詞とは文と文、句と句、語と語を等しくつなぐ」と説明しました。

例を見ていきましょう。なお、品詞分解する際は〇で囲みます。

 

【文と文をつなぐ】

Mr. Maric showed wonderful magic (on TV). But his joke was not funny.

(S)        (V)         (O)                             (S)     (V)      (C)

Mr.マリックはテレビで素晴らしいマジックを披露したが、ジョークはすべっていた。

 

一つ目の文”Mr. Maric showed wonderful magic on TV.” と二つ目の文“His joke was not funny.”をButがつないでいます。

 

 

【句と句をつなぐ】

You can choose the shift (in the morning) or (at night).

(S)   (助)  (V)       (O)

朝か夜のシフトを選べますよ。

 

(in the morning) と (at night)をorがつないでいますね。

 

 

【語と語をつなぐ】

Would you like coffee or tea? コーヒーか紅茶かいかがですか?

(助)    (S)  (V)   (O)      (O)

 

andでつなぎたい言葉がたくさんあるときは、

最後だけandにしてそれ以外は,(カンマ)で区切ります。

 

Justin Bieber is rich, cool, handsome and popular.

(S)     (V) (C)   (C)       (C)             (C)

ジャスティンビーバーは金持ちで、クールで、ハンサムで人気があります。

 

以下のように動詞と動詞をつなぐこともできます。

この場合文中に動詞が二つ以上になることもあります。

以下の例ではwentとateをandがつないでいます。

 

I went to Matsuya (yesterday) and ate a bowl of the Premium Gyumeshi.

(S)   (V)       (O)                      (V)              (O)

私は昨日松屋に行ってプレミアム牛めしを食べた。

 

 

等位接続詞についてざっくりと説明しました。

次回は従位接続詞です。

等位接続詞が文や句、語を「等しく」繋ぐのに対し、従位接続詞は主従を付けて繋ぎます。

 

 

 

 

 

ざっくり英文法入門 14

14, 過去進行形

 

過去進行形は、過去のある時点で「~していた」という意味を表します。

作り方も簡単で、現在進行形のBe動詞の部分を過去形に変えるだけで作れます。

 

He was having lunch (at 2pm). 彼は午後2時にお昼ご飯を食べていた。

(S)     (V)       (O)

 

否定文と疑問文の作り方も一緒です。

 

☆否定文

Be動詞の後ろにnotを入れる。

He wasn’t having lunch (at 2pm). 彼は午後2時にお昼ご飯を食べていなかった。

(S)     (V)         (O)

 

☆疑問文

主語とBe動詞を入れ替える。

Was he having lunch (at 2pm)? 彼は午後2時にお昼ご飯を食べていましたか?

(S)   (V)   (O)

 

上の「彼は午後2時にお昼ご飯を食べていましたか?」って質問、人生ですることあるのでしょうか?探偵ぐらいしか使わなそうですね。今この項を書いていて思いましたが、過去進行形の疑問文って探偵っぽいですね。ということで以下の例文を書いてみました。練習として、品詞分解と訳をして、役になり切って読んでみてください

 

Detective: Can I ask you a question, Maeda san?   *Detective: 探偵

Maeda san: Sure.

Detective: What were you doing at noon yesterday?

Maeda san: I… I was playing guitar in my room.

Detective: Were you playing it alone?

Maeda san: Yes, I was. Everybody in this floor was listening to the sound of my guitar. That means I have an alibi.     * alibi: アリバイ

Detective: Well… But no one was seeing you, right?

Maeda san: Do you doubt me!? I didn’t kill him!

 

みたいな。過去進行形を覚えたら海外で探偵に疑われても安心ですね(笑)

ざっくり英文法入門 13

13, 現在進行形

 

現在進行形は、「(現在)~している」という、現在進行中の状況を表現する方法です。

作り方は、動詞の部分を「be動詞+動詞のing形」にすることで作れます。

 

She is reading a book. 彼女は本を読んでいる。

(S)      (V)       (O)

 

☆動詞のing形(「現在分詞」といいます)の作り方

(1) 動詞の原形にそのまま ing を付けるread⇒reading  play⇒playing

(2) 子音字+eで終わる動詞は、eを取ってingを付ける make⇒making  use⇒using

(3) 短母音+子音で終わる語は最後の子音を重ねてからingを付ける

run⇒running  swim⇒swimming

 

不規則変化はしないのが楽でいいですね。

 

さて、否定文と疑問文の作りかたもサクッとみていきましょう。

 

☆否定文

Be動詞の後ろにnotを入れる。

She isn’t reading a book. 彼女は本を読んでいない。

(S)        (V)       (O)

 

☆疑問文

主語とBe動詞を入れ替える。

Is she reading a book? 彼女は本を読んでいますか?

(S)    (V)       (O)

 

これだけです。作り方は簡単ですね。

 

【現在形との違い】

現在形と現在進行形の文の違いについて説明します。

 

現在形:He plays soccer. 彼はサッカーをします。

現在進行形:He is playing soccer. 彼はサッカーをしています。

 

上の現在形の文では、彼が普段からサッカーをするという「習慣」について表しています。ですので上の文は下のように書き換えられます。

 

He plays soccer.      ⇒   He is a soccer player.

彼はサッカーをします。     彼はサッカー選手です。

 

「普段からサッカーをする」ということは、アマチュアかプロかサッカー部かなどは置いておいて、とにかくサッカー選手だということになりますよね。ですので右の文に書き換えが可能なのです。

 

しかし現在進行形の、”He is playing soccer.”という文は、現在彼がサッカーをしているかどうかに焦点が当たっています。この文は”He is a soccer player.”には書き換えられません。現在進行形の文では普段からサッカーをするかはわからないからです。遊びや、体育の授業でやっている場合も考えられます。

 

現在形は「普段の習慣」、現在進行形は「進行中のこと」ということになります。

 

【近い未来の現在進行形】

 

また、現在進行形には、近い未来を表す使い方もあります。例を挙げます。

 

Im coming back (soon). すぐに戻ります。

(S)      (V)

 

Im leaving. そろそろ帰ります。

(S)     (V)

 

Im going to grocery store. (今から)食品店に行きます。

(S)    (V)         (O)

 

「すぐに」「そろそろ」という近い未来を表しています。

「~するところです」というニュアンスが近いと思います。

 

さて、次回は過去進行形についてです。

作り方は現在進行形とほとんど変わらないので、本項と一緒に読んでいただけるとわかりやすいと思います。

ざっくり英文法入門 12

12, 過去形

 

さて、前回までの助動詞、長かったですね~。お疲れ様です。

今回は過去形について学びます。

シンプルに、過去に「~した」と表現したい時の方法ですね。

 

 

【一般動詞の過去形】

まずひとつ例をあげましょう。

 

I watched the war movie (yesterday). 私は昨日、戦争映画を観た。

(S)   (V)           (O)

 

動詞”watch”の後ろに”ed”が付いてwatchedになっていますね。

これが一般動詞の過去形です。

一般動詞の過去形の作り方にはルールがあります。

 

下にそのルールを記載しますが、ちらっと流し読みで大丈夫です。

ルールそのものを暗記する必要は皆無です。

 

(1)語尾がeの時は語尾にdだけをつける use⇒used

(2)語尾が「子音字+y」の時は語尾のyをiにかえてedを付ける study⇒studied

(3)語尾が「短母音+子音字」の時は語尾の子音字を重ねてed stop⇒stopped

(4)その他の場合は、語尾にedをつけるwatch⇒watched

(5)その他の不規則な変化は変化に決まりが無いため、都度覚える go⇒went / do⇒didなど

 

長いですね。不規則に変化するものも多いので、要するに都度覚えればいいのです。

こういうルールをちまちま覚えているより、その時間で音読したほうが絶対に効果的です。

 

さて、現在形では主語が三人称単数の時、動詞にはsが付きましたが、過去形の場合は主語が三人称単数でもそれ以外でも動詞は変わりません。

 

三人称単数以外:We played soccer last Sunday. 私たちは日曜日にサッカーをした。

三人称単数:He played soccer last Sunday. 彼は日曜日にサッカーをした。

 

楽でいいですね。

 

否定文と疑問文の作り方は以下の通りです。

動詞が原型になることに気を付けてください。

 

☆否定文

動詞の前にdidin’t (did not)を入れ、動詞は原型にする。

I didn’t watch the war movie (yesterday). 私は昨日、戦争映画を観なかった。

(S)         (V)           (O)

 

☆疑問文

文頭にDidを入れ、動詞は原型にする。

Did you watch the war movie (yesterday)? あなたは昨日、戦争映画を観ましたか?

(S)   (V)          (O)

 

 

【Be動詞の過去形】

 

一般動詞の過去形は動詞変化が多彩で大変ですが、Be動詞は楽勝です。

以下の変化だけ覚えましょう。

 

am, is⇒was

are⇒were

 

あとは肯定文・否定文・疑問文の例を挙げます。

 

☆肯定文

He was a professional guitarist. 彼はプロのギタリストだった。

(S)  (V)            (C)

 

 

☆否定文

過去形のBe動詞の後ろにnotを入れる。(省略形:was not⇒wasn’t / were not⇒weren’t)

He wasn’t a professional guitarist. 彼はプロのギタリストではなかった。

(S)  (V)            (C)

 

 

☆疑問文

主語と過去形のBe動詞を入れ替える。

Was he a professional guitarist? 彼はプロのギタリストでしたか?

(V)  (S)            (C)

 

これだけです。いやーBe動詞は楽でいいですね!

 

一通りルールを理解したら、品詞分解や音読をしまくりましょう。先ほども書きましたが、ルールそのものを暗記する必要は皆無です。大事なのは実際に手を動かし、声を出してルールを体得することです。

 

 

ざっくり英文法入門 11

11, 助動詞その4 ~助動詞相当~

 

助動詞の最初の項でちらっと説明しました、「助動詞相当」について説明しますが、その前に助動詞の2つのルールについておさらいしましょう。

 

【ルール1】“助動詞の後ろの動詞は必ず原型”

【ルール2】“助動詞を2つ続けて使用してはいけない”

 

でしたね。「【ルール2】“助動詞を2つ続けて使用してはいけない”」があるため、助動詞を2つ使いたい時は、助動詞の代わりに助動詞相当を使うことが必要になります。

 

例をあげましょう。

「彼はすぐに泳げるようになるでしょう。」という意味の文を作ります。

 

×He will can swim (soon).

(S) (助)(助) (V)

 

このように一文に助動詞を2つ使ってはいけません。

canを同じ意味「~できる」を持つ助動詞相当be able toにします。

 

He will be able to swim (soon).

(S)    (助)         (V)

 

be able toの“be”はbe動詞の原形で、am, is, areすべて原型はbeです。

「【ルール1】”助動詞の後ろの動詞は必ず原型”」なので、助動詞willの後ろはbeのまま使います。また、「助動詞+助動詞相当」は品詞分解では一つの助動詞として扱います。

 

助動詞を2つ使いたい時ではなくても、以下のように使用できます。

その場合beは主語に合わせて変えます。

 

Tom is able to play guitar. トムはギターを弾くことができる。

(S)      (助)    (V)   (O)

 

 

さて、否定文と疑問文の作り方ですが、基本的にbe動詞とやり方は一緒です。つまり否定文は「be動詞の後ろにnot」、疑問文は「主語Sとbe動詞を入れ替え」。これだけです。

 

☆否定文

Tom is not able to play guitar. トムはギターを弾くことができない。

(S)      (助)         (V)   (O)

 

☆疑問文

Is Tom able to play guitar? トムはギターを弾くことができますか?

(S)    (助)    (V)   (O)

 

【be going to】

“be going to”は未来のwill(~するだろう)に近い意味を持つ助動詞相当です。否定文と疑問文の作り方はbe able toと同じなので、例文の否定文と疑問文を作ってみてください。

 

I’m going to study (abroad) (from August). 私は8月から語学留学する予定だ。

(S)    (助)     (V)

 

 

【have to】

“have to”は、義務のmust(~しなくてはいけない)に近い意味を持つ助動詞相当です。

 

I have to go to the dentist (today). 私は今日歯医者に行かなくてはいけない。

(S)   (助)    (V)      (O)

 

“have to”は、主語が三人称単数の時は、”has to”に変わります。

 

He has to study (hard). 彼は一生懸命勉強しなくてはいけない。

(S)   (助)    (V)

 

否定文・疑問文は一般動詞と同じ作り方になりますが、mustの否定文の意味は禁止(~してはいけない)だったのに対し、have toでは(~しなくてもよい)になっているので注意が必要です。

 

☆否定文

I don’t have to go to the dentist (today). 私は今日歯医者に行かなくてもよい。

(S)         (助)    (V)      (O)

 

☆疑問文

Do I have to go to the dentist (today)? 私は今日歯医者に行かなくてはいけませんか?

(S)   (助)    (V)      (O)

 

長くなりましたが、ここまでで助動詞・助動詞相当はおしまいです。

 

助動詞が使いこなせるようになると、作れる文章の幅がぐんと広がります。

積極的に使うことが大事なので、それぞれの助動詞を用いて文章を作ってみると、いい練習になるのではないでしょうか。

ざっくり英文法入門 10

10, 助動詞その3 ~”Will”, ”Can”と”Should”~

 

【Will】

Willは未来のことを表したり、強い意志を表したりする用法があります。

 

(1)~だろう(未来)

It will be sunny (tomorrow). 明日は晴れるだろう。

(S) (助) (V)  (C)

 

未来のことを表現するときに使います。

ちなみにこの例文のように天気のことを表現するときは、主語はItを使います。

 

(2)~する(意思)

I’ll be back. 必ず戻ってくるぜ。

(S,助) (V) (C)

 

ターミネーターの名台詞ですね。”be back” で「帰ってくる」という表現になります。「俺は必ず戻るぜ」という強い意志を感じる台詞ですね。このように主語の人が自らの意思で「~する」という時にwillを使います。I’llはI willの略です。

 

【Can】

Canには「~できる」といった可能の意味のほかに、Mayよりカジュアルな「許可」の意味や、「~しうる」といった、潜在的な可能性を表す用法があります。

 

(1)~できる(可能・能力)

I can play classical guitar. 私はクラシックギターが弾けます。

(S) (助) (V)        (O)

 

何かをする能力があることを表すために使う表現です。

 

(2)~していい(許可)

Can I use the bathroom? トイレ借りてもいいですか?

(助) (S) (V)       (O)

 

Mayの許可に比べてカジュアルで、目上の人に許可を求めるというより、友達や知り合いに「~していいかい?」と尋ねるような使い方です。

 

(3)~しうる(可能性、推量)

He can win the Nobel prize. 彼はノーベル賞を取ることができる(取りうる)かもしれない。

(S)  (助) (V)      (O)

 

このcanの可能性・推量はmayの推量とどう違うのでしょうか。Canの一つ目の意味は「~できる」という、能力を表す意味でしたね。つまり「~することができる(能力)」+「~かもしれない(推量)」が合わさって「~することができるかもしれない」⇒「~しうる」となっているのです。主語が潜在的に持っている能力を背景に、だから「~しうる」と言っているわけです。上の例文では、「彼ほどの能力があればノーベル賞を取りうるかも」というニュアンスが含まれているわけですね。Mayにはこのニュアンスはありません。

 

【Should】

Shouldは人に「~したほうがいいよ」くらいの軽いニュアンスでアドバイスする意味や、「~なはずだ」といった確信の意味があります。口語でよく使います。

 

(1)~したほうがいいよ(忠告・軽い義務)

You should take a rest. 休んだほうがいいよ。

(S)    (助)    (V)  (O)

 

You should watch the new Star Wars movie. スターウォーズの新作、観るべきだよ。

(S)    (助)    (V)              (O)

この用法では「~したほうがいい」「~すべき」といった、人にアドバイスしたりオススメしたりするときに使えます。mustに比べたらshouldの方が弱いニュアンスです。

 

(2)~のはずだ(推量)

It should be OK. おそらく大丈夫なはずだ。

(S)  (助)  (V) (C)

 

He should be (at home). 彼はおそらく家に居るはずだ。

(S)   (助)   (V)

 

この推量の確信度はmustとmayの間くらいです。(60%くらい)助動詞はそれぞれ似たような意味があっても、単語そのものの意味合いの強さが、それぞれの用法に影響しています。

 

ここまでで助動詞は一通り終わりです。次項では助動詞相当を学びます。

ざっくり英文法入門 9

9, 助動詞その2 ~”Must”と”May”~

 

よく使う助動詞を説明していきます。今回は”Must”と”May”です。

 

【Must】

Mustは人に何かを強制したり、禁止したり、強い意味を持ちます。

まずメインの意味である(1)(2)を確認しましょう。

 

(1)~しなくてはいけない(強制)

You must attend the meeting. あなたはその会議に参加しなくてはいけない。

(S)  (助)    (V)       (O)

(1)の意味が否定形になると、(2)の禁止の意味になります。

 

(2)~してはいけない(禁止)

You must not smoke here. ここでたばこを吸ってはいけない。

(S)  (助)         (V)

 

メインの意味である上記(1)(2)のほかにも意味があります。

以下(3)(4)もやはり強い意味であることに注目してください。

 

(3)(絶対)~したほうがいい(強いオススメ)

「このCDマストだよ!」とか「この冬マストバイの家電一覧!」のように、日本語でもよく使われているような意味です。強いオススメを表します。

 

You must buy their new album! 彼らのニューアルバム絶対買ったほうがいいよ!

(S)   (助)  (V)        (O)

 

(4)(絶対)~に違いない(強い推量)

推量や確信はmayやcanなどにもある意味なので、皆さん混乱されると思いますが、要するに確信度の強さが違います。推量とは「~かも」とか「~なはずだ」と予想するような使い方で、その確信度で使う助動詞が変わってきます。「~に違いない」はほぼほぼ自分の予想通り(80%以上)だと思っているときに使います。海外ドラマや映画を見ているとこの表現バンバン出てきます。メインの意味より使用頻度高いと思います。

 

You must love her. あなたは彼女が好きに違いない。

(S)   (助)  (V) (O)

【May】

 

MayはMustほどの強さはありませんが、目上の人やお客さん相手に許可を求めたりするときに使います。まずはMustと同じく、メインの意味(1)(2)をチェックしましょう。

 

(1)~してもよろしい(許可)

May I have your name? お名前頂戴してもよろしいでしょうか?

(助) (S)  (V)     (O)

 

上の例のように疑問文で、目上の相手やお客さんに許可を求めるように使うことが多いです。ちなみに肯定文でつかうとけっこう偉そうになるので、あんまり使っている人は見たことないです。(1)の否定形が(2)です。

 

(2)~してはいけません(不許可)

You may not eat or drink (in the museum). 博物館内では飲食してはいけません。

(S)   (助)         (V)

 

不許可の“may not” は 禁止の“must not”と似ていますが、”must not”のほうが強い意味を表しています。簡単に言うと、“must not”の場合「~するな」とすごんでいる感じで、“may not”の場合「~したらいけませんよ」と注意している感じですね。

Mayもメインの意味(1)(2)以外にも意味があります。見ていきましょう。

 

(3)~かもしれない(推量)

I may be wrong. 私が間違っているかもしれない。

(S) (助) (V)  (C)

 

Mustよりも低く、50%くらいの確信度です。上記の文ならば、「自分が間違っているかもしれないし、正しいかもしれない」くらいのニュアンスですね。

 

(4)~しますように(祈り)

May your dreams come true. あなたの夢が叶いますように。

(助)    (S)       (V)

 

幸福や前途をお祈りするような意味です。Mayが文頭に来ますので、気を付けてください。ここまでMustとMayを説明しました。両者は似ていますが、意味の強さの違いを理解するようにしてみると、わかりやすいのではないかと思います。

ざっくり英文法入門 8

8, 助動詞その1 ~助動詞のルールと文の作り方~

 

助動詞はそのまま、「動詞」を「助ける」機能を持ちます。

普通の動詞に意味を付け加えて、より高度な表現を可能にします。

 

例えば、can(~できる)という助動詞を使うと、以下の様な文が作れます。

 

I can play guitar. 私はギターを弾くことができる。

(S) (助) (V)   (O)

 

「~できる」という、能力の意味が追加されました。

このように助動詞は動詞Vの前に入れます。

また、品詞分解するときは下線を引いて(助)と書いておきます。

 

 

【助動詞のルール】

 

さて、助動詞を使う時の大事なルールが2つあります。それは

【ルール1】“助動詞の後ろの動詞は必ず原型”

【ルール2】“助動詞を2つ続けて使用してはいけない”

というルールです。

 

【ルール1】“助動詞の後ろの動詞は必ず原型”

例えば前回やった3人称単数の文では、下の例のように動詞にsが付きましたね。

She cooks Italian food. 彼女はイタリア料理を作る。

(S)   (V)      (O)

 

この文に助動詞canを付けると、動詞のsが付かず以下のようになります。

She can cook Italian food. 彼女はイタリア料理を作ることができる。

(S)  (助)  (V)     (O)

 

3人称単数のsだけでなく、この後の項で出てくる過去形や過去分詞、現在分詞などの動詞の変化に関しても同様です。“助動詞の後ろの動詞は必ず原型”を忘れないように気を付けてください。

 

 

【ルール2】“助動詞を2つ続けて使用してはいけない”

助動詞を2つ続けて使用することはできません。

例えば、未来を表す助動詞will(~だろう)とcan(~できる)を両方使って、「彼はうまく泳ぐことができるようになるだろう」という文が作りたいとします。

その場合、以下の様な文はNGです。

 

He will can swim (well).

(S)  (助) (助)  (V)

 

助動詞が2つ重なってしまっています。こういう文はルール違反なので作れません。

じゃあどうするかというと「助動詞相当」という、「助動詞の意味を持っているけど助動詞ではないもの」を使います。

 

He will be able to swim (well).  彼はうまく泳ぐことができるようになるだろう

(S)       (助)        (V)

 

助動詞相当については後の項で説明しますが、取り敢えずここでは助動詞を2つ続けて使用してはいけない”というルールがあることを理解してください。

 

 

【助動詞の否定文・疑問文】

 

さて、助動詞の文の否定文/疑問文の作り方も見ていきましょう。

 

☆否定文

否定文では助動詞の後ろにnotを付けます。

can notはcan’tやcannotと略されることが多いです。

 

She can’t cook Italian food. 彼女はイタリア料理を作ることができない。

(S)  (助)    (V)     (O)

 

☆疑問文

疑問文では助動詞と主語の位置を入れ替えます。

 

Can she cook Italian food? 彼女はイタリア料理を作ることができますか?

(助)  (S)   (V)     (O)

 

ここまで、助動詞のルールと肯定文・否定文・疑問文の作り方を学びました。

次回以降は各助動詞について説明します。