日別アーカイブ: 2021年3月5日

第一回Phrasal Verbs特集 Take①

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こんにちは!

 

本日から数回にわたってPhrasal Verbs特集をやっていこうと思います。

Phrasal Verbsは日本語では「句動詞」と言われているもので、「動詞+前置詞や副詞」の塊で一つの意味になります。

 

たとえば以下のようなものが句動詞の例です。

 

“take after ~”「〜に似ている」

 

[例1]
He really takes after his father.
彼はお父さんによく似ている。

 

“take”と”after”がそれぞれ別々に働くのではなく、“take after”で一つの意味になっています。

今回から毎回一つの動詞を取り上げて、その動詞のPhasal Verbを紹介していけたらと思います。

 

本日のテーマは上記例でも挙げた”take”です。
それではいきましょう!

 


【1.take off】

take offには多種多様な意味がありますが、ここでは3つの例を挙げてみます。

 

<(飛行機などが)離陸する>

これはそのままカタカナ語でも「テイクオフ」と言いますよね。

[例2]
When the airplane was taking off, he looked very nervous.
飛行機が離陸している時、彼はとても緊張していました。

 

<(服などを)脱ぐ>

take offには「(服などを)脱ぐ」の意味もあります。
takeは「はずす、取る、離す」という意味があり、「離陸する」も「地面から離れること」で、「脱ぐ」も「体から衣服を取り外す」と考えると納得ではないでしょうか。

[例3]
Take off your wet clothes and come near to the fireplace. You’ll catch a cold.
濡れた服を脱いで暖炉の近くに来てください。風邪をひいてしまいます。

 

なお、着る時は”take on”ではないので気をつけてください。
「(服などを)着る」は”put on”か”wear”です。

 

ちなみにBlink 182というバンドの作品に“Take Off Your Pants & Jacket”というタイトルのものがありますが、ジャケットにはタイトルの記載がなく、上から「飛行機」「ズボン」「上着」の3つのアイコンのみが描かれており、このアイコンだけでアルバムタイトルを表すというジョークであることがわかります。これも「離陸する」と「服を脱ぐ」二つの意味があればこそのジョークですね。

 

<お休みを取る>

こちらはビジネス英語ではよく使う表現ですね。

“take 日数 off”で「〜日休む」です。

“take a day off”で「1日休む」“take a week off”なら「一週間休む」です。
有給や事前申請など、ちゃんと許可をとって休む時の表現です。

 

“take off a day”ではなく“take a day off”というように“take”と”off”で日数を挟むことに注意です。

 

[例4]
He is not in the office today because of taking a day off.
彼は休みのため本日は出社していません。

 


【2.take over】

take overもいくつか意味がありますが、ビジネスで不可欠な「〜を引き継ぐ」の意味を紹介します。

 

[例5]
The person in charge will take over this case.
本件担当者が引き継ぎます。

 

気をつけて欲しいのが、”take over”は主語が誰かから引き継ぐ時の意味になります。

主語が誰かに引き継ぐときは”hand over something to someone”になるので注意しましょう。

 

[例6]
I will hand over this project to my successor.
このプロジェクトを後任に引き継ぎます。

 

“take”が「取る」”hand”が「手渡す」であることを意識していれば、間違った使い方にななりにくいと思います。

 


【3.take on】

“take on”も様々な意味がありますが、「取る」の”take”を源にした2つの意味を紹介します。

 

<(責任や仕事を)引き受ける>

まずは「(責任や仕事を)引き受ける」で、”accept”に似た意味になります。

 

[例7]
The more you get promoted, the more you have to take on heavy responsibilities.
昇進すればするほど、重い責任を負わなければなりません。

 

 

<(人を)雇う>

“take on”には「(人を)雇う」の意味もあります。
こちらは、”employ”とほぼ同じ意味になります。

 

[例8]
How many employees will we take on this year?
今年は何人の従業員を採用しますか?

 


 

本日はtakeのPhrasal Verbsを紹介しましたが、まだたくさんあるので来週続編をやりますね〜

それではまた!