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こんにちは!
前回までで比較の基本表現について説明しました。
今日は倍数表現と強調表現について説明します。
【倍数表現】
何かを比較するときに、倍数表現を知っていると便利です。
たとえば「彼は僕の2倍の数の本を持っている」という英文は、以下のようになります。
[例1]
He has twice as many books as I have.
彼は僕の2倍の数の本を持っている
上の例の、”twice”を「倍数詞」といい、「2倍」を表します。
原級比較の場合、”as ~ as”の前に倍数詞を挿入します。
倍数詞の作り方は簡単です。
2倍は”twice”
3倍以上は”three times”, “four times”, “fiver times”といった感じで、「基数詞+times」で表せます。基数詞はone, two, three …の、いわゆる普通の数字を表す数詞です。
[例2]
This new method enables three times as effective as previous one.
この新しい方法により、以前の方法の3倍の効果が得られます。
次に、比較級の場合を見てみましょう。
[例3]
The sun is over 100 times bigger than the earth.
太陽は地球の100倍以上の大きさです。
このように、比較級の前にダイレクトに倍数詞をおけばOKです。
また、[~ times as ~ as…]を[~ times ~er than …]に書き換えることもできます。
例2の文を比較級に書き換えてみましょう。
[例4]
This new method enables three times more effective than previous one.
この新しい方法により、以前の方法の3倍の効果が得られます。
【比較級の強調表現】
基本の表現としてまずは“many/much more”を紹介します。
manyもmuchも「たくさんの」という修飾語ですが、manyは可算名詞(数えられるもの)に、muchは不可算名詞(数えられないもの)に使います。
[例5]
She ate many more pieces of cake than me within the time limit of all-you-can-eat.
彼女は食べ放題の制限時間内に私よりもはるかに多くのケーキを食べました。
[例6]
Owning a house seems to cost much more money than I expected.
家を所有することは私が予想したよりはるかに多くのお金がかかるようです。
※間違えやすいですが、「お金」”money”は不可算名詞ですので注意が必要です。
他に、比較級を強調する語には、“far / by far / a lot / lots”などがあります。
[例7]
Military rations include far many calories than ordinary foods.
軍の配給には、通常の食品よりもはるかに多くのカロリーが含まれています。
【最上級の強調表現】
最上級の強調表現は、“by far / very / much”などで表します。
[例8]
Grand Canyon is by far the most beautiful place that I’ve ever visited.
グランドキャニオンは私が今まで訪れた中で断然最も美しい場所です。
上記のように、強調表現をthe 最上級の前に挟めばOKです。
ただ、veryの時は”the very best”という語順になるなど、例外もあるので注意しましょう。
[例9]
I think the very best whisky in the world is Bowmore.
世界で最高のウイスキーはボウモアだと思います。
今日は倍数表現と強調表現について説明しました。
それではまた来週!