【演繹と帰納からみる、英語学習の成否】


演繹と帰納

難しいですが、英単語をみるとわりとシンプル。

ダクト(送風管、送風路)は、天井のコンクリートむき出しにしてあるレストラン

なんかにありますよね。ダクト(duct)の語源は導くこと、引くこと。

演繹 = deduct = de + duct

de(離れる)duct → 1つの理屈からダクト通って外に出る → 全ての事象に1つの

理屈をあてはめる

帰納 = induct = in + duct

in(中に)duct → 多くの事象から、ダクトを通って(inして)1つの真理にたどり

着く → 多くの事象から共通するものを探して、仮説を立てる

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★演繹・deduction・1つの理屈をあてはめる

理屈1 「酒を飲むのはとても良いことである」

→ 横山礼恩は酒浸りである

→ A. 横山礼恩は日々善行を重ねている q.e.d

※演繹法は前提の理屈を間違うと結論を誤る。

 

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★帰納・induction・いくつかの起こった事から真理を導き出す

現実1 「酒を飲むと何も覚えてない」
現実2 「酒を飲むと大金を失う」
現実3 「酒を飲むとどこかしら怪我をする」
現実4 「酒を飲むと信頼を失う」
現実5 「酒を飲むと翌日何もできない」
現実6 「酒を飲むと痛風になる」

→ 仮説)酒は良くないかも

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★ 英語学習の成否を deduction, inductionで考えてみる

Deduction (1つの理屈をあてはめる)

理屈1「英語はコツコツ音読すれば、しゃべれるようになる」
→ Aさんは、コツコツ音読を続ける
→ A. Aさんは英語学習に成功する q.e.d

※ これはほぼ、間違いなく起こってきました。

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Induction(起こっているいくつかの事から真理を仮定する)

Aさん 「わかっちゃいるけどやれない」
Bさん 「仕事が思ったより忙しくて」
Cさん 「他にもいい方法があるのでは?迷う」
Dさん 「机に向かうとやる気が失せる」
Eさん 「先生が気に入らない」
Fさん 「コツコツ続けるのが苦手」
Gさん 「一度やめるとどうでもよくなる」
Hさん 「3日やるとどうしても飽きる」
Iさん 「やり始めると8時間くらいやっちゃう」
Jさん 「地味な作業が好きで興奮する。もっと宿題を出して欲しい」
→ 仮説)どうやら継続は普通の人はできない。
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「英語は音読続けられれば、しゃべれる」

deductiveに考えれば、本当にそうです。

でも、英語指導の現場から inductive に見ると、

「普通の人は継続できない」

これをどう考えるか、ですよねぇ。

ただ、英語って音読すれば絶対に上手くなるんだ(そりゃ、やり方や題材の選び方はありますよ)

でも、それを継続することが普通は難しい、

と知っておくだけでも違うと思います。