比較1 as ~ as … 原級比較



こんにちは!

 

今日からは比較について説明していきます。
比較をマスターすると、かなり奥が深い表現ができるようになります。

 

洋書を読んでいるとかなりの頻度で比較表現が出てきます。
英文をスラスラ読むことに憧れている人は、是非とも比較をマスターしましょう。

 

今日は、原級比較の基本についてざっくり説明します。


【原級比較 as ~ as】

 

原級比較は、「A as 形容詞/副詞 as B」で
「AはBと同じくらい〜」の意味を表します。

 

[例1]
Linda is as smart as Michel.

リンダはミシェルと同じくらい頭がいい

 

[例2]
John speaks English as fluently as a native speaker.

ジョンはネイティブスピーカーと同じくらい流暢に英語を話す

 

例1では形容詞のsmartが使われています。
動詞がBe動詞なので、後ろに形容詞がきているわけですね。
文型は第2文型のSVCで、”smart”がC(補語)になります。

例2では、asの前で第3文型SVOが完成しています。
なので、asの後ろには副詞の”fluently”がきています。
なのでas以降は副詞扱いになります。

 

また、以下のように、比較対象の後ろの動詞は省略されています。
省略されずに出てくることもあるので注意しましょう。

 

[例1′]
Linda is as smart as Michel (is).

[例2′]
John speaks English as fluently as a native speaker (does).

 


【否定形 not as ~ as】

 

否定形にすると、”not as ~ as …”の形になり、
「…ほど〜ではない」という意味になります。

 

[例3]
He doesn’t work as diligently as Lisa.

彼はリサほど勤勉に働かない。

 

また、この否定のパターンでよくあるのが、
「主語と比較対象が同じ」パターンです。

 

[例4]
He doesn’t work as diligently as he used to.

彼は以前(の彼)ほど勤勉に働かない。

 

世の中、「同じ」を表すことより「違い」を表すことの方が多いのではないでしょうか。
実は原級比較も、否定語を伴って使われることがかなり多いです。
是非とも否定の原級比較を使いこなせるようになりましょう。

 


【as ~ as … の考え方】

 

“as ~ as …”の文を、言葉の塊ごとに区切ってみましょう。

 

Linda is / as smart / as Michel (is).

 

それぞれのasが接着剤の役割をしているとイメージするとわかりやすいかもしれません。個人的に、以下のように2つのasで形容詞/副詞を囲むという考え方はお勧めしません。

 

△Linda is / as smart as / Michel (is).

 

そもそもasには、比較の時だけではなく接着剤的な用法があり、そのイメージの延長として捉えると比較表現がすっと腑に落ちてくるようになると思います。

 

たとえば、”when”のような意味を持つ”as”があります(同時性のas)
このasは「〜している時」「〜するとすぐに」の意味を持ち、
asを介した前後の時間が「同じ」であることを表しています。

 

[例5]
A strange man spoke to me as I entered the room.

部屋に入るとすぐに、見知らぬ男が話しかけてきた

 

もちろん、”as”は同時性や同格を表すような意味ばかりではなく、理由や逆接を表すこともあるので一概には言えませんが、”as”を接着剤のように理解するのは同格を理解する上で助けになると思います。

 


本日はas ~ as … の原級比較について説明しました。

それではまた来週!