仮定法1 仮定法の基本



こんにちは!

 

今日は仮定法について説明します。

 


【仮定法とは?】

話し手が文の内容をそのまま事実として述べる方法は、「直説法」といいます。

[直説法の文]
If you can come to the party tomorrow, please call me.

「もし明日のパーティーに来れるなら、電話してください」

 

この文章は「明日あなたは来れるかもしれないし、来れないかもしれないけど、もし来れるのであれば電話して」という意味ですよね。つまりあり得ない話や起こりそうもない話ではないということです。

 

一方「仮定法」は、ありえないことや、起こりそうもないことを仮想して述べる方法です。

 

[仮定法の文1]
If I were rich like you, I could eat a big steak every day.

「もし私があなたのようにお金持ちだったら、毎日大きなステーキを食べられるのに」

上記の文では、「私はお金持ちではないけれど、もしあなたのようにお金持ちだったら〜」という意味になっており、あり得ないことを表しています。

 

[仮定法の文2]
If there were no wars, would the world become peaceful?

「戦争がなかったら、世界は平和になるのでしょうか?」

上記の文では「戦争がなくなる可能性は限りなく低いが、もしも無くなったら〜」というように、起こりそうもないこと(限りなく可能性の低いこと)を仮定しています。

 


【仮定法過去の文の作り方】

ここでは、「仮定法過去」の文の作り方を解説します。
注意して欲しいのが、「過去」とついていて、実際に過去形を使うのですが、文の時制は現在形です。

 

まず、If節は過去形になります。
Be動詞の場合、主語が三人称単数でもwasではなくwereになります。
一般動詞は普通に過去形にすればOKです。

帰結節の方は「S+[would/could/should/might]+原形」となります。

 

[If節がBe動詞の例]
If he were not mean, most of the classmates would recommend him as a leader.

「もし彼が意地悪でなければ、クラスのほとんどが彼をリーダーとして推すだろうに」

 

[If節が一般動詞の例]
If I had some special talents, I wouldn’t lead a boring life like this.

「もし私が何か特別な才能を持っていたら、こんな退屈な人生を送ることはないだろうに」

 


【仮定法過去完了】

先ほどの仮定法過去(現在時制)に対して、仮定法過去完了では「過去時制」です。

If節は過去完了形になります。
帰結節は「S+[would/could/should/might]+現在完了形」となります。

 

[仮定法過去完了の例]
If he had not gone to the war, he might not have been dead.

「もし戦争に行っていなければ、彼は死んでいなかったかもしれないのだが」

 

上記の例で「もし戦争に行っていなければ(過去の話)、彼はきっと今も生きていただろうに(今の話)」というように時制をずらしたい場合は、If節は「仮定法過去完了」帰結節は「仮定法過去」にします。もちろんその逆も可能です。

 

[時制がずれる場合]
If he had not gone to the war, he would be still alive now.

「もし戦争に行っていなければ、彼はきっと今も生きていただろうに」

 


本日は仮定法の基本について説明しました。
それではまた!