関係代名詞4 制限用法と非制限用法



こんにちは!

寒くなってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。

コロナ対策バッチリやりましょう!

 

今日は関係代名詞の制限用法と非制限用法について説明します。

 


【制限用法と非制限用法とは】

 

制限用法の「制限」とは何でしょうか。
ここで言う制限とは、『たくさんあるものの中から一つに「限定」する』ということです。

※制限用法は「限定用法」とも言います。こちらの方がわかりやすいと思います。

 

ご存知の方も多いと思いますが、二つの見かけ上の違いは単純に、関係代名詞節をコンマで括れば非制限用法で、コンマを置かなければ制限用法です。

 

では、制限用法と非制限用法の違いはどのようなものでしょうか。

 


【制限用法とは】

たとえば、先行詞が”The doctor”だとすると、世界中にはたくさんのdoctorがいるので、そのたくさんの中で「どんな医者なのか」を関係代名詞節で限定しなくてはいけません。

 

The doctor [who saw my mother] said that she should take a thorough examination.
・・(S)    [(V)  (O)]   (V)         (O)

「私の母を診た医者は、精密検査を受けるべきだと言った」

 

上記のように、先行詞が「不特定のもの」の場合、制限用法で限定する必要があります。この場合は制限用法となり、上記の例文のようにコンマなしの文になります。

 


【非制限用法とは】

一方、非制限用法では、先行詞は世界に一つしかないものになることが多いです。
たとえば人の名前や場所の名前などの固有名詞です。

 

He graduated from the university of Tokyo, [which is famous (as one of the greatest university) (in the world).
(S)   (V)       (O)        [(V)(C)]

「彼は東京大学を卒業しましたが、その大学は世界で最も偉大な大学の1つとして有名だ。」

 

whichの前にコンマがついていますね。
上記のような例は、先行詞を限定しない(する必要がない)非制限用法です。
なぜなら東京大学は世界に一つしかないからですね。

 

あくまでも、一つに定まる先行詞について、付加的な情報を加えているに過ぎないのです。こういう場合はコンマを打って非制限用法にします。

 

しかし、以下のように先行詞が固有名詞でも、非制限用法にならないこともあります。

 

以下の場合、同姓同名の二人の「本田圭佑」のうち、どちらの話をしているかを限定しているので、「制限用法」となります。先行詞の人名に「この本田圭佑」と限定するためのTheがついていることに注意してください。

 

What I’m saying is the Keisuke Honda who is a baseball player, not a soccer player.

「私が言っているのは、サッカー選手ではなく野球選手である本田圭佑です。」

 

※野球選手の本田圭佑選手は西武ライオンズに2015年にドラフト指名されました。当時は有名なサッカー選手と漢字まで同姓同名だったことでマスコミに取り上げられました。

 


【注意すべき非制限用法】

 

先ほど、非制限用法では先行詞が世界に一つしかない固有名詞となることが多いと説明しましたが、固有名詞ではないものも置かれます。
以下のような文では非制限用法と制限用法で意味合いが変わってくるので注意です。

 

[非制限用法]
The switches, which are for controlling the device, are on the wall.

「壁にはスイッチがあり、デバイスを制御するためのものだ」

 

[制限用法]
The switches which are for controlling the device are on the wall.

「デバイスを制御するためのスイッチが壁にあります」

 

制限用法の場合、先行詞を限定するニュアンスになるので、デバイスを制御する以外のスイッチも壁にあり、その中で「デバイスを制御するための」スイッチについて言及しているニュアンスになります。

非制限用法の場合はデバイスを制御するスイッチ以外は存在しない(もしくは他のスイッチは話の中に登場しない)ニュアンスになります。

 


本日は制限用法と非制限用法について説明しました。
それではまた!