下の会話の「単語」だけを見てください。知らない単語はありますか?
A : You wanna put your money where your mouth is?
B : 10 bucks says that when he talks about Judy different story.
A:All right, you’re on.
あえていうなら、bucks = ドル、くらいで、知らない単語自体はほぼないと思います。
ところが、正直、意味はほとんどわからないのではないでしょうか?
背景は、元警官Bが、ある男はいつも集会(パートナーを亡くした人たちが順番に話をする会)で奥さん(Judy)について嘘をついている、というのに対しAさんが、じゃぁ、金かけるか?という場面。
まさにネイティブの英会話という感じですが、ポイントは
「基礎語のイメージを理解する」
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今回は、Put, Say, On でしょう。
Put や Sayは、辞書で調べれば、金を賭けるという場面で使えることはわかるのですが
そんなの全部暗記していられないですよね?
Put のコアイメージは、「何かをどこかに位置させる」
“put your money”は、お金を位置させる
どこにか?というと、”where your mouth is” (あんたの言ってること)
あんたが言ってることに、お金を位置させられ(=賭ける)ますか?
つまり “その言葉にお金賭ける”
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Say のコアイメージは、「話の内容自体を言う」
“10 bucks says that”
“10ドルがそのこと(that)を言うだろう”
そのこと?なんのこと?
そう、that も、単語は知っていても会話ではけっこうクセモノなんですよ!
なんのことでしょう?
ここでは、あの男がいつもJudyについて嘘をつくことです。
ですので、10 bucks says that は
”10ドルが、あいつは嘘をついてる、と言うよ”
”when he talks about Judy different story”
“彼が、ジュディーについていつもと違う話をした時”
ここのセリフを直訳すると
“10ドルが、あいつは嘘をついている、と言うよ、彼がジュディーについていつもと違う話をした時”
これは日本人にはめっちゃくちゃイメージしづらいですが、
これで、”あいつは嘘をついているに10ドル賭ける” と言う日本語訳になるんですね。
以前、日本語と英語の視点の違いをFBにも書きましたが、まさにそれです。
“100 bucks says his girl friend is cheating on him.” (あいつは彼女に浮気されてるに100ドル賭けるね)
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On のコアイメージは「接触」
“You’re on” は、相手の挑戦や提案に対し “よし、乗った!” (その提案に接触してる状態になる)と言う時に使うのですが・・・
ここが、また最後の難関。
誰が、その提案に乗った(接触する)のか?
相手の挑戦に「私が」乗るんだから、”I’m on” とか言いたくないですか?
なのに、英語ではこの場合 “You”re on”
ここは「私」から離れて、また二人の状況を上から神になってみてください。
A が私に提案して、で、私は色々チョイスがある中で、
「Aと同意すること」
を選んだのです。
つまり、Aを乗せてあげる(提案に)
だから、A is on. ここでのAはYouですよね。
なので、You’re on.
例)
“Let’s arm-wrestle” (腕相撲しようぜ)
“You’re on” (やったろうじゃないの)
I’m on は、I’m on it で、今やってるよ!と言う場面でよく使います。
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A : You wanna put your money where your mouth is?
B : 10 bucks says that when he talks about Judy different story.
A:All right, you’re on.
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(イメージ訳)
A : あなたは、あなたの口のところににお金を位置させられる?
B : 10ドルがそれ(あいつがJudyについて嘘をついていること)を言うよ、彼がJudyについてまた違う話をした時
A : よしわかった、あなたをその賭けに乗せる
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(日本語訳)
A:賭けるか?
B:10ドルだ
A:よし乗った