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こんにちは!
今回は関係代名詞の第2回目です。
前回の主格・目的格につづき、所有格について説明します。
【所有格とは?】
関係代名詞の所有格を考える前に、普通の代名詞の所有格について考えてみましょう。
たとえば、代名詞”I”の所有格”my”は、名詞〇〇にくっついて「私の〇〇」という意味になります。
I love my parents.
(S)(V) (O)
「私は(私の)両親を愛しています」
代名詞が”he”なら所有格は”his”、”she”なら”her”、”John”なら”John’s”ですね。
名詞”city”なら”city’s”などで、無限に作れます。
The city’s mayor is planning to hold a big event (for attracting tourists).
・・(S) (V) (O)
「(この都市の)市長は、観光客を引き付けるために大きなイベントを開催することを計画しています。」
関係代名詞の所有格whoseも、関係代名詞節の中で同じような働きをします。
【関係代名詞の所有格とは】
まず例文を見てみましょう。
I know the John [whose favorite musician is Lenny Kravitz].
(S)(V) (O) [(S) (V) (C)]
「私が知っているのは、Lenny Kravitzが好きなジョンです」
上の文は以下の2つの文を、関係代名詞whoseを使って合体させた物です。
①I know John.
②John’s favorite musician is Lenny Kravitz.
②を見ると、所有格”John’s”があります。
例文を見ると、所有格が関係代名詞節内で、whoseに置き変わっているのがわかると思います。
※ちょっと不自然な文に見えるかもしれませんが、周囲にJohnという名前の人がいっぱいいて、どのJohnを知っているのか聞かれたようなシチュエーションでこのようにいうことができます。「複数いる中で、そのJohn」ということで、Theが付いています。
物を先行詞にした例も見てみましょう。
主格や目的格と違って、所有格では人でも物でもwhoseを使うことができます。
Can you see the house [whose roof is red]?
(助) (S)(V) (O) [(S)(V)(C)]
「屋根が赤い家が見えますか?」
この文も2つに分解してみましょう
①Can you see the house?
②The house’s roof is red.
やはり②で所有格の部分が、例文内でwhoseに置き換わっていますね。
【所有格の関係代名詞節の特徴】
主格や目的格では、関係代名詞節内の主語や目的語が先行詞になるため、[ ]内の主語や目的語が欠けた不完全な文章になります。
***主格***
[ ]内で主語(S)が欠ける。
Can you see the factory [which has four chimneys]?
(助)(S) (V) (O) [(V) (O)]
「4本の煙突がある工場が見えますか?」
しかし、所有格では、関係代名詞節内がSVOCの欠けていない完璧な文になります。
***所有格***
[ ]内は完璧な第2文型SVC。
Can you see the house [whose roof is red]?
(助)(S) (V) (O) [(S)(V)(C)]
「屋根が赤い家が見えますか?」
本日は所有格について説明しました。
ではまた次回!