分詞その3 知覚動詞・使役動詞と分詞



こんにちは!

前回前々回で現在分詞と過去分詞を形容詞的に使う方法を紹介しました。

今日は分詞を知覚動詞使役動詞と使う方法を紹介します。

 


【知覚動詞】

知覚動詞というのは、そのまんまですが、人間の知覚を表す動詞です。
たとえばfeel(感じる)see(見える)hear(聞こえる)look at(眺める)smell(匂う)などですね。

 

他にもいろいろありますが、seeの例を挙げてみましょう。

 

I saw him enter the building.
(S)(V)(O)   (C)

「私は彼がそのビルに入るのを見た」

 

こんな感じで、seeやfeelなどの知覚動詞を使ってSVOCの文型を作ると「OがCするのを見る」「OがCするのを感じる」などの形を作ることができます。

 

なお、”enter the building”の部分は不定詞のtoが省略されて隠れています。
原形不定詞というもので、Vの部分が知覚動詞や、次に説明する使役動詞の場合は、Cの部分の不定詞のtoは省略できることになっています。

 

さて、上の文のCの部分のenterを現在分詞にすると、進行形的な「OがCしているのを見る/聞く/感じる」といった意味にすることができます。

I saw him entering the building.
(S)(V)(O)    (C)

「私は彼がそのビルに入っていくのを見た」

 

もちろん過去分詞を置くこともできます。
その場合はCの部分が受動的な「CされたOを見る/聞く/感じる」などの意味になります。

She heard the song sung by her children.
(S) (V)  (O)     (C)

「彼女は子どもたちが歌を歌うのを聞いた」

 


【使役動詞】

使役動詞は「OにCさせる」という意味の文で、同じくSVOCの形を取ります。
make,let,have,getなどがあります。

 

不定詞をCに置く場合は知覚動詞と同じで、toを省略できます。

The teacher made him stand on the corridor (as a punishment).
・・・(S)  (V) (O)    (C)

「先生は罰として彼を廊下に立たせた」

 

これも同じようにCの場所に現在分詞を置いて「OをCの状態にさせておく」という意味にできます。

 

The teacher made him standing on the corridor (throughout his class).
・・(S)   (V) (O)    (C)

「先生は授業中ずっと彼を廊下に立たせた」

 

もちろん過去分詞も置けます。

Oに対して受動的な意味になります。

Could you let the wine kept cool?
(助)(S) (V) (O)   (C)

「ワインを冷やしておいてくれませんか?」

 


今日は分詞のちょっと特殊な用法を解説しました。
使役動詞や知覚動詞が使いこなせると表現の幅がグッと広がるはずです。

それではまた!