日別アーカイブ: 2020年8月7日

不定詞その3 不定詞の副詞的用法!

こんにちは!

やっと梅雨が明けましたね!
洗濯物が乾くのが嬉しいです。

今日は不定詞の副詞的用法について解説します。


【過去の不定詞回】

不定詞導入回 〜名詞・形容詞・副詞とは何か〜
不定詞その1 不定詞の名詞的用法!
不定詞その2 不定詞の形容詞的用法!


【そもそも副詞とは何か】

副詞は修飾語です。形容詞も修飾語です。
ではこの2つ、何が違うのかというと、何を修飾するかが違います。

形容詞は名詞を修飾します。

副詞は名詞以外を修飾します。
名詞以外というのはたとえば動詞・形容詞・他の副詞・文や節全体のことです。
マルチプレイヤーですね。

たとえば、“good”は形容詞で、“well”は副詞です。
品詞分解では、副詞は()で囲みます。

He is a good pianist.
(S)(V)  (C)
彼は上手なピアニストです。

上の例では、形容詞”good”が名詞”pianist”を修飾して、ただのピアニストではなく「上手いピアニスト」になっています。

He plays piano (well).
(S) (V) (O)
彼はピアノを上手に弾く。

上の例では、副詞”well”が、動詞”play”を修飾して、ただ弾くのではなく「上手に弾く」となっています。

前回の不定詞の形容詞的用法では、to不定詞が名詞を修飾していました。
今回の副詞的用法では、to不定詞が動詞や形容詞、節などを修飾します。


【不定詞の副詞的用法】

説明した通り、形容詞は名詞しか修飾しないのに対して、副詞はいろんなものを修飾します。
なのでそれだけいろいろな意味になります。
以下にメジャーな意味を挙げていきますね。

***「〜するために」***

副詞的用法では不定詞部分が「〜するために」という意味になることが多いです。
まず、例文を見てみましょう。

I am studying (in the medical collage) (to become a doctor).
(S)(V)
私は医者になるために、医科大学で学んでいます。

To不定詞部分の(to become a doctor)が動詞”study”を修飾して、「医者になるために勉強する」という意味になっています。

***「〜して」***

動詞ではなく形容詞を修飾することもあります。この場合、不定詞部分は「〜して」という意味になることが多いです。

I’m happy (to see you again).
(S,V)(C)
またお会いできてうれしいです。

今度はTo不定詞部分の(to see you again)が形容詞”happy”を修飾して、「またお会いできて嬉しい」という意味になっています。

***「〜するには」***

形容詞を修飾するとき、「〜するには」という意味になることもあります。

This book is easy (to understand).
(S)   (V)(C)
この本は簡単に理解できる(理解するのは簡単だ)

上の例では形容詞easyを不定詞(to understand)が修飾しています。
この用法では、いわゆる「too 〜 to…」構文が有名ですね。

He is (too) young (to die).
(S)(V)   (C)
彼は死ぬには若すぎる

形容詞youngを不定詞(to die)が修飾しています。

***「〜するなんて」***

He must be a genius (to answer the question (correctly)).
(S) (助)(V) (C)
この問題に正解するなんて、彼は天才に違いない。

この例では、To不定詞部分が”He must be a genius”という節(SVを含む塊)全体を修飾しています。
「彼は天才に違いない」の部分に理由(裏付け)を加えているわけですね。

上記の例以外にも、副詞的用法では様々な意味をとります。
気になった方は詳しく調べてみるといいと思います。


さて、不定詞を何回かに分けて説明しましたが、大事なのは、名詞・形容詞・副詞が何かを理解することです。
不定詞はどの用法でも「To+動詞の原型」ですが、各用法で意味が全然違うからです。

たとえば、以下のような文を見てみましょう。

To find something to enjoy is a tip to live up to 100.

この文中に不定詞は3つ入っています。品詞分解してみましょう。

To find something [to enjoy] is a tip (to live up to 100).
,,、、、(S)       (V)(C)

To find something 名詞的用法で「何かを見つけること」
to enjoy 形容詞的用法でsomethingを修飾し「楽しむための何か」
→合体して、主語(S)は「楽しむための何かを見つけること」

to live up to 100 副詞的用法で「100まで生きるために」

tipは「コツ」なので、意味は「楽しめる何かを見つけることが、100まで生きるためのコツです。」

このような感じで、それぞれの品詞が何かを理解すれば、不定詞も意味がとれるようになってきます。

本日はここまでにして、来週は不定詞のまとめと、補足をやります。

それではみなさま、良い週末を!