グローバルな人材とは?


グローバル化

グローバルな人材を!

大学での授業は全て英語、まるで留学したかのような環境!

 

子供はインターナショナルスクールに行かせて、グローバルに活躍できる大人にしたい!

 

これらの根底には

「英語がペラペラ」

 

というのがあると思います。

でもよく言われることではありますが、

 

「英語ペラペラがグローバル人材の条件ではない」

 

グルーバルな人材とはどういうことでしょうか?

 

要は、海外でもちゃんと敬意を持たれて、仕事ができる

「敬意を持たれて」

というのがポイントだと思います。

 

その為に必要なものは、

 

1、自立している

自分の考え方、軸、スタイルがしっかりと自分の中にある、ということです。

もちろん、人は一人では生きていけませんが、

経済的にだけではなく、精神的にも

「他人に頼らなくても生きていける」

そうした強さは、必ず大切になってきます。

それがなく、例えば○○の組織の一員であることが

自分のプライドになっている人は中々外国人だらけの環境の中では厳しいといえます。

「自分の価値観」「自分はこう思う」「自分が自分の人生の手綱を握る」

これらがしっかりあることが、人種の全く違う人たちの中で

うまくやっていくのに非常に大切です。

 

2、差別しない

人種差別は確実にあります。

人の心の中の、おそらく自然な感情なのでしょう。

電車に乗っててもないでしょうか?

知りもしない人を「なんかあいつ気に入らない」

人種差別はこれと同じ感情だといってよいでしょう。

でも、それと、それを表に出してするのは全く別です。

そもそも「人種差別する人間は非常に程度が低い」

これはアメリカに暮らしてみて現実に感じたことでした。

自分と違う正義も、相手はそう思うんだな、と

「受け止めて」

差別はしない。

これもグローバルな環境で認められる為には必要なことです。

 

3、「一流」の仕事

これがなんだかんだ、一番忘れられているのではないでしょうか?

海外に私も人一倍憧れを持っていました。

留学したら大きく人生が変わるもの!

そう信じている人は多いと思います。

 

ところが!

最初はいろんな意味で全くの別世界ですが、

半年もいてください。

今あなたの周りの世界と

「全く変わらない今」

が、いった先の街に広がるだけです。

 

もし、今の自分がシケているならば

「海外行ったって、シケたまんま」

 

日本で「それなりの何か」がない限り

海外でグローバルに活躍なんてできないものです。

留学や、海外赴任、英語習得を

「人生一発逆転の確率変動」

のように考えても、それだと意外とうまく行かないのではないでしょうか?

 

一流の仕事ができるならば、それこそ

「英語なんか投げてしまってもよい」

 

孫正義社長の英語が下手、とはよく言われていますが、

そこじゃなくて、完全に孫さんは

「グローバル」

に活躍できる人間だ、ということです。

 

自分で会社を立ち上げて成功したわけですから

精神的には大いに自立している、どころじゃありません。

差別するような下卑た人間だったら、その成功も絶対に手に入らないでしょう。

そしてもちろん「超一流」のビジネス手腕を持っているわけです。

 

昨今、「グローバル」という言葉が妙に安直に使われているような気がする時があります。

本当に「グローバル」になりたかったら、

今目の前にあることを、日本でしっかりやる

それが実は一番近道なのかもしれません。

 

Leon