こういう生徒さんはちょっと困った・・・というパターン

それは「他責」です。

 

もちろん、こちらもお金を取りますので

「金払ったんだから、さぁ、私の英語を伸ばしてよ!」

って気持ちはすごくよくわかるのですが・・・

 

これって、歯医者さんに通う患者さんと似たところがあります。

口腔ケアの8−9割は、自分の責任なんですよ

 

厳しいことを言うようですが、結局、英語も何かの薬を飲めば自動で思っていることを英語で言えるようになる

なんて技術がまだない以上

英語学習は、学習者の皆さんがご自身でやってもらうしかないのです。

 

金払ったんだからなんとかしてよ!

という方は、もちろん私たちは大人向けにお教えしてきたので、少数でしたが、その方達に不思議と共通するのが

こっちのアドバイスもほとんど聞かないのです。

 

私個人の方針として、本人が嫌なことは押し付けない。

頑張っていることを否定しない(それ意味ないよ、など言わない。そこは上から一刀両断するのではなく、ちゃんと話し合う)

 

そうやって積極的にご本人が取り組む学習を長い目でサポートして差し上げる。

生徒さんには、こちらのサービスを「上手く利用」して欲しいんです。

 

私は酒飲みですし、だいぶいい加減な人間ですが、英語学習に関してだけは自分も取り組みましたし、クラス授業ではなくほとんどマンツーマン、少人数クラスで21年間教えてきました。

埼玉生まれ埼玉育ち、留学も30超えて1年だけ、という割には通訳の仕事などもしていますし、今でも英語の学習をコツコツ続けていて英語はまぁ、そこそこには上手い方といって良いと思います。

自身が学習する、という覚悟がある方にとっては、きっと「使える」やつだと思います。

 

私たちは「叱らない」をモットーにしています。

というと、よくクスッと笑われますが、いや、英語好きで熱心な先生って、意外と生徒さんを厳しく叱ったしまうんですよ。

 

私はそういうのが嫌いなのですが、ただ、学んでもらう側にも、他責にせず自分が能動的に学ぶんだ、という姿勢がないとこれでは中々上手くいかないものです。

英会話は、本当に98%一人の時の伸びる

そういうものなのです。

 

外国人と話していれば自然とうまくなる、という方法だと膨大な時間がかかります。

子供ですら、まともに話し始めるのって、10歳くらいからではないでしょうか?

 

能動的に学ぶという姿勢で、是非とも我々を「うまく利用」してください。

 

TOEICってやってもしゃべれないじゃん!に対する反論

TOEICってしゃべれないじゃないですか。

と何度言われたかわかりません。でもですね…

 

TOEICって700-800点取ってやっと「基礎が完成」

だからしゃべれないのであって、TOEIC500点くらいしか取れないけど英語話すのはめちゃ上手い!なんて人見たことないですね。

 

また、TOEICは私の話したい英語じゃない,ってのも良く聞きますが、invoice, discuss, water faucet, hallway, fill out とかって、何かのジャンルに特化した語というよりも、日常生活に出てくる英単語なのでは?

 

多分ビジネスの英語、というイメージからそう想像してるんだろうけど、そもそもビジネス英語なんてあるのか?と少し疑問にも思ってます。

結局「話せれば」ビジネス出来るわけだし、細かいニュアンスなんかよりもっと大事なのは「attitude(態度)」

 

たとえば、That’s too bad はちょっと軽い、とはいえ心から相手の悪い状況を悼む表情、しぐさ、声のトーンでいえば,それを失礼だなんて思う人はほとんどいないでしょう。

 

むしろちゃんとしたビジネス英語は、TOEICで高得点取って「基礎ができてから」学んだ方が効率良くないでしょうか?

僕なんかいまだに To whom it may concern 、ググらないと自信ないですし、基礎もできていない時にそんな長ったらしい英語やwouldだのcouldだの使いこなせるとは思いません。

 

TOEIC?文法でしょ?と言われることもあります。

でも文法問題はたったの15%。

 

TOEICは「速読力の基礎」がつけられるテストです。

速読力,めっちゃ大事ですよ。リスニングも読めないものは聞こえないですし。

 

初心者があれだけの量の英語を2時間聞いて読んで、設問に8割答えられるようになったら、そりゃ間違いなく「あ、英語なんとかできるかも」って光明見えますよ。

しかもやってみると,意外と誰でも出来るものです。

 

そうなったら、もっと正確さを追求したり、動画見たり新聞読んだり外国人の恋人作ったり、が有効になってきます。

ネイティブと会話し始めるのも、こうやってある程度上達してからが良い、という外国語上級者のアドバイスもしばしば目にします。

 

つまり、TOEIC高得点は、キッズリターンでいうところの「まだ始まってもいねーよ」

これから楽しくやれるのです。

 

もちろんTOEICだけが基礎をつける道ではないけども、どの道基礎がないといつまでも語学は苦痛なんだし、そう思えば履歴書にも書けるし、毎月やってるのでTOEICをまずは半年から一年くらいでなんとかしてしまうのが良い、と僕は思います。

60超えた父でも1年で海外研修、英語でコンサルができるようになった方法

父はパン屋であり、従業員もそこそこ抱え、カリフォルニアレーズン協会など海外のコンサルタント(商品開発や運営など)もしていました。

 

若い頃から努力家で、英字新聞が一番安上がりで、効果のある学習法だ、と聞くと辞書を引きながらほぼ毎朝かかさずに読む。

そんな父でしたが、ところが、実際の英語力はどうか?

というと、なかなか上がらず、といったところでした。

 

2012年、1年のアメリカ留学から帰ってきて、どうせ暇なら、英語を教えてみないか?

と言われ、週に3回ほど、集中的に英語を教えました。

 

そうして、1年ほどで、海外の案件も一人だけで通訳なしで問題なくできるようになったのです。

 

まずお伝えしないといけないのは、ものすごくペラペラになった、というわけではありません。

そもそも私(パン屋の英会話教室Leon 校長 横山礼恩)自体、もう21年英語を教え、12年前にはアメリカ留学もし、通訳などもやってはいますが

だからと言って、ネイティブと間違われるほどしゃべれる、というわけではないのです。

 

大人になってから外国語をやるときに大事なポイントは

「大人になってしまったら、ネイティブになることはない」

これはとっても大切なことです。

 

例えば、他の言語を学んだとして、そこまで完璧を目指すでしょうか?

ちょっとしゃべれたら、絶対に褒められるはずです。

それで満足するのに、こと英語になると何故かみんな、自分への点数が辛くなりネイティブレベルを目指したくなってしまうのです。

 

もう一度言いますが、どんなに頑張ってもネイティブレベルにはなれません。

でも、英語で意思疎通ができて、仕事もできれば、そのあと楽しく飲みに行ったりできますし

このレベルには十分になれます。

 

父も1年ほどでそのレベルに達しました(実質僕が週3で教えたのは3ヶ月ほど、あとは10日に一度ほど、英語で会話したり学習法に少しアドバイスするくらいでした)

 

じゃぁ、何をやったら、何十年も独学で英字新聞をコツコツやっても一向に上手くならなかった英語が上達したのか?

 

「英語の基礎文法」

 

これに尽きます。

 

英語は語順の言語なので、それを間違うと驚くくらいに通じないのです。

とはいえ、ここは集中すれば3ヶ月もあれば十分マスターできます。

 

ゆるゆるやっても半年

一年あれば、めちゃくちゃ余裕です。

 

こちらに語順に関する英文法(会話のために必要最低限にまで削った英文法)をまとめてあるので、良かったらクリックして読み流してみてください。

 

何事も、基礎がないといつまでも、つまづいたままです。

 

外国語を「しゃべれるようになる」には(これって大事ですよね?点数だけ取れてしゃべれないのは辛い)

 

「その言語が何を言っているのか理解する」

ことの繰り返しでしかありません。

 

それだけ?って思うかもしれませんが、本当に、要はこれをたくさんやるだけです。

ところが、その「理解する」が、基礎文法が怪しいままだと、いつまでも単語からなんとなく類推するだけで、正確に「理解する」ことができないのです。

 

文章が長くなると特にお手上げです。

 

私自身、英語が苦手で大学受験を3浪もしましたが、やっと念願の早大に合格できたきっかけは、間違いなく

「語順に関する英文法」

をちゃんと学んだからです。

 

そこから、暗号の羅列にしか見えなかった英語が、ちゃんとクリアに形となって見えてくるようになりました。

大人になってから、英会話に取り組むならば、まずは「語順に関する英文法」をやってしまうことを強くお勧めします。

間違うと通じない英文法に特化!ざっくり英文法 1−26

間違うと通じない英文法に特化!ざっくり英文法 1−26

まずは3回通読してみよう!

 

間違うと通じない英文法とは?

 

ざっくり英文法 0 初めに

ざっくり英文法 1 SVO

ざっくり英文法 2 SVO 場所・時

ざっくり英文法 3肯定文、否定文、疑問文

ざっくり英文法 4  疑問詞 5W1H

ざっくり英文法 5 Be動詞

ざっくり英文法 6 Be動詞と一般動詞(Do Verb)

ざっくり英文法 7 三人称単数

ざっくり英文法 8 助動詞その1 ルールなど

ざっくり英文法 9 助動詞その2 mustなど

ざっくり英文法 10 助動詞その3 willなど

ざっくり英文法 11 助動詞その4 have to など

ざっくり英文法 12 過去形

ざっくり英文法 13 現在進行形

ざっくり英文法 14 過去進行形

ざっくり英文法 15 等位接続詞

ざっくり英文法 16 従位接続詞

ざっくり英文法 17 受け身

ざっくり英文法 18  5文型

ざっくり英文法 19 完了形

ざっくり英文法 20 TO不定詞

ざっくり英文法 21 動名詞

ざっくり英文法 22 分詞・分詞構文

ざっくり英文法 23 関係詞

ざっくり英文法 24 比較

ざっくり英文法 25 仮定法

ざっくり英文法 26 That, WH 名詞節

 

ざっくり英文法 26

26, that名詞節(「~ということ」のthat)とWh名詞節

 

さて、たくさんあった文法項目も残り1つです!

ここではthatや疑問詞の後ろが名詞節になるパターンについて説明します。

 

【「~ということ」のthat】

「~ということ」のthatについて説明します。

まずは以下の例文を見てください。

 

※ここではわかりやすいように、名詞節は<>でくくり、

名詞節内の品詞分解は赤にしてあります。

 

I know that <he has the key>. 私は彼がカギを持っていることを知っている。

(S) (V)   (O)    (S) (V)    (O)

 

上記のようにthatの後ろにSVの節が続いています。このSVの節は名詞節で、that以下は「~ということ」という意味になります。ここでは「彼がカギを持っていること」と、that以下がひとくくりにされています。また、このthatは省略もできます。

 

I hope <he is (still) alive>.

(S) (V)    (S) (V)      (C)

彼がまだ生きていることを望む。

 

また、下の例のようにメインの節がSVOOの場合も使えます。

 

He advised me that <I should break up (with my girlfriend)>.

(S)    (V)   (O)  (O)  (S)  (助)   (V)

彼は私に、彼女と別れたほうがいいとアドバイスした。

 

※もしTOEICを受ける予定ならば、上記のような「忠告や提案をするときのthat名詞節内の動詞は必ず原型になる」ということも覚えておくといいです。頻出なので。

 

さて、that以下の名詞節の文が、欠けているところのない完全な文であることに注目してください。下で説明するWh名詞節の場合も名詞節をくくるはたらきがありますが、thatと違うのは名詞節の部分に欠けている部分が出てくることです。

 

【Wh名詞節】

ここでは、会話の中でよく使われるWh名詞節について説明します。といっても上記の「~ということ」のthatと同じで、What/Who/Howなどの疑問詞以下が名詞節になる文のことです。

 

Do <what you love>. あなたが好きなことをしなさい。

(V)    (O) (S)  (V)

 

さて、Wh名詞節と「~ということ」のthatの違いですが、Wh名詞節の場合、名詞節内を見たときに欠けている部分があることに注目してください。上の例では目的語が欠けています。じつは、考え方としては、以下のように分解できます。

 

Do the thing [which you love].

(V)    (O)       (S)  (V)

 

つまり、the thing which(先行詞+関係代名詞)をまとめてwhatにしているわけですね。

この場合は関係代名詞の目的格になるので、Wh以降に目的語が欠けているのです。

先行詞が無くなると「先行詞(名詞)を修飾する」という形にならず、名詞節になります。

 

以下は関係代名詞の主格を省略し、Wh名詞節になった例です。

 

Choose <who loves you (more)>. あなたをより愛してくれる人を選びなさい。

(V)      (O)  (V)  (O)

 

名詞節内に主語Sが無いことに注目してください。分解するとこうなります。

Choose the one [who loves you (more)].

(V)      (O)          (V)  (O)

 

下の例は「~ということ」のthatとWh名詞節両方使った例です。

 

<What I want to say> is <he is innocent>.

(S)  (S)  (V)   (O)   (V)  (S) (V)   (C)

私が言いたいことは、彼が無実だということです。

 

「~ということ」のthatとWh名詞節の違いについて理解できましたか?

非常に使い勝手のいい表現なので、ぜひマスターしましょう!

 

さて長々と続いてきたこのテキストももうおしまいです。

少しでも皆様の英語学習に役立てば幸いです。

 

また、理解したら今度は音読の量をこなせばこなすほど上達します。

音読にはぜひ、パン屋の英会話アプリをお使いくださいませ。

 

ここまでお付き合いいただき、どうもありがとうございました。

 

jobitaki

ざっくり英文法入門 25

25, 仮定法

仮定法といえば以下の文を思い出します。

“I wish I were a bird.” 「もしも私が鳥だったらなあ」

これは大体の教科書・参考書にのっていたような気がします。懐かしいですね。

さて、仮定法の基本の文ですが、以下の例を見てください。

 

 

If I were rich, I would eat a big beef steak (for every meal).

(S) (V)  (C)  (S)(助)    (V)        (O)

もし僕がお金持ちだったら、毎食でっかいステーキを食べるのに

 

上の文を本気で言っているやつがいたら友達になりたいですね。頭良くないけど絶対いいやつです。さて、若干話が脱線しましたが、まず仮定法の基本です。

 

 

【仮定法の基本】

「If S 過去形,  S 助動詞の過去形 V」とか学校でやったのではないでしょうか。

わかり辛いっすよね。正直。丸覚えしても3日で忘れそうです。

 

先ほどの例、英文ではなく日本語訳を見てみましょう。

「もし僕がお金持ちだったら、毎食でっかいステーキを食べるのに」

If I were rich, I would eat a big beef steak (for every meal).

(S) (V)  (C)  (S)(助)    (V)        (O)

 

そう、何かを仮定するときには、日本語でも過去の言い回しなのです。

「もし~だったら」をそのまま”If S 過去形”に当てはめられますね。

ちなみにこのIf節の動詞がbe動詞の場合、主語にかかわらずwereを使います。

なぜかは自分にもよくわかりません。誰か知ってる人教えてください。

 

さて、後ろの「毎食でっかいステーキを食べるのに」の部分ですが、まず仮定法の助動詞について説明します。この部分で使われているの助動詞の過去形(would /could/might)は、「仮定」の意味です。

 

ありえないことに対し、「” would” ~するだろうに」「”could” ~できるだろうに」「”might” ~するかもしれないのに」という意味を表しています。微妙なニュアンスの違いがありますが、面倒くさかったら常に”would”でいいと思います。

 

 

【過去ことを表す仮定法(仮定法過去完了)】

仮定法で過去のことを表す場合は、仮定法の時制を一つ下げればいいのです。

 

現在の仮定法は「If S 過去形,  S 助動詞の過去形 V」なので、

過去の仮定法は「If S had過去分詞,  S 助動詞の過去形 have V」になりますね。

 

If I had enough talent, I could have passed the audition.

(S) (V)       (O)       (S)(助)       (V)           (O)

もし私に十分な才能があったら、オーディションに受かっていたはずなのに。

 

 

【条件のIf節との違い】

条件のif節では現実にあり得ることを言いますが、仮定法のif節では現実にあり得ない、可能性が0%に近いことを言います。

 

以下は普通のif節ですが、”君がもしパーティに来られたら”というのは来られる可能性を含んだ言い方(来られるかもしれないし、来れないかもしれない)ですね。仮定法のif節との違いを認識しましょう。

 

If you can come to the party, I will introduce you to everybody.

「もし君がパーティに来られるなら、僕が君をみんなに紹介するよ。」

 

 

【wishとhope】

さて、冒頭に”I wish I were a bird”の例を挙げました。

これも仮定法の一つです。

 

wishは「~を望む」という意味ですが、同じような意味の動詞にhopeがあります。

しかしwishは仮定法で使えますが、hopeは使えません。何故でしょうか。

 

wishは実現不可能なことを望む表現です。

 

冒頭の「鳥だったらなあ」の例に関しては、人は鳥になれないという現実があります。

一方hopeは実現可能なことに対して「~だったらなあ」という希望を表しています。

 

たとえば偏差値30の人が東大を受験して「受かったらなあ」だったら

(1)I wish I could pass the exam for entrance to Tokyo University.

「東大に受かったらなあ(絶対受からないだろうけど)」

 

偏差値70の人が東大を受験して「受かったらなあ」だったら

(2)I hope I will pass the exam for entrance to Tokyo University.

「東大受かるといいなあ」

 

となるわけですね。この差は仮定法のIfと条件のIfの違いそのままです。

仮定法では現実にありえないことを表すわけです。

 

ざっくり英文法入門 24

24, 比較

 

原級・比較級・最上級などみなさん中学高校でやったのではないでしょうか。

思い出しつつ、やっていきましょう。

 

【比較級】

比較級は、2つのものや人を比べる方法です。

 

He is taller (than me). 彼は私より背が高い

(S) (V)  (C)

 

シンプルですね。「彼は背が高い」だけならば”He is tall.”という文になりますが、(この元の文を原級といいます)「わたしより」と何かと比較したい時は、形容詞tallを比較級tallerにします。その後ろに「than 比較対象」を置けば、比較級の完成です。

 

さて、比較級の作り方についてざっくり説明します。パターンは以下の3つです。

 

  • r/erを後ろに付ける tall⇒taller high⇒higher nice⇒nicer など
  • 前にmoreをつける more beautiful more interesting more difficult など
  • 不規則に変化する good, well⇒better bad⇒worse many, much⇒more など

 

1は短い単語の時、2は長い単語の時です。3は覚えるしか無いですね。

 

さて、下の例ではどうでしょう。比較級になる前の文を考えてみて下さい。

Mr. Trump has more money (than me). トランプ氏は私より多くのお金を持っている。

(S)       (V)      (O)

 

“Mr. Trump has much money.” ですね。

名詞にくっついた形容詞muchがそのまま比較級moreに変わっています。

次に口語でもよく使われる比較級を見ていきます。

 

He was stronger (than I thought). やつは俺が思っていたより強かった

(S)  (V)   (C)           (S)   (V)

 

than SVの形ですね。thanは副詞節を導く接続詞なので、こういう使い方もできます。

 

【最上級】

最上級は「~の中で一番OO」という表現です。

2つ以上のものを比べるときは、比較級ではなく最上級を使います。

 

Baba san is the tallest (in this class).

(S)    (V)   (C)

馬場さんはクラスの中で最も背が高い。

 

Downtown is the most popular comedy duo (in Japan).

(S)     (V)               (C)

ダウンタウンは日本で一番人気のあるお笑いコンビです。

 

文中の形容詞や副詞の部分を「the+最上級」に変えれば作ることができます。上の例の” in this class”ように、「どこまでの範囲の中で一番OOか」を付け加えることが多いです。

 

比較級の作り方についてざっくり説明します。パターンは以下の3つです。

 

1、estを後ろに付ける tall⇒tallest  high⇒highest  nice⇒nicest など

2、前にmostをつける most beautiful  most interesting  most difficult など

3、不規則に変化する good, well⇒best bad⇒worst many, much⇒most など

 

比較級と同じく、1は短い単語の時、2は長い単語の時です。3は覚えるしか無いです。

さて、口語でよく使うのが以下の表現です。

 

This is the best OO ever!

「今までで最高のOOだ!」⇒つまり、「こんないいOO初めてだよ」ってことです

 

例えば以下のように使います。何かに心から感動したら、ぜひ使ってみてください。

※口癖のようにしょっちゅう使っていると信用されなくなるので注意してください!

 

This is the best song ever!  今までで最高の曲だ(こんないい曲聞いたことないよ)

This is the best Sushi ever! 今までで最高の寿司だ(こんなうまい寿司食ったことないよ)

This is the best birthday ever!  今までで最高の誕生日だよ!

 

さて、比較級と最上級について学んできました。

最後に同級についてちょっと説明します。

【同級】

中学高校で「比較」の項で一番最初にやるのがこの同級ですね。

「A is as 形容詞/副詞 as B」で、「Aと同じくらいB」という意味になります。

 

Tom is as tall (as Satoshi).

(S)  (V) (C)

トムはサトシと同じくらい背が高い。

 

“~times as … as“で「何倍~」という表現もできます。

 

Tom is 100 times as smart as me.

(S)  (V)     (C)

トムは僕より100倍頭いいよ。

 

ただ、上記のような使い方ってあまりしないです。

~timesの使い方も、以下のように比較級を使うことが多い気がします。

“Tom is 100 times smarter than me.”

 

同級でよく使う表現といえば、以下のような表現があります。

 

  • as soon as possible / as soon as S can 「可能な限り早く」

 

I will come to the office (as soon) (as possible).

(S) (助)    (V)       (C)

可能な限り早く出社します。

 

  • as much as possible / as much as S can 「可能な限り多く」

 

Im going to do (as much) (as I can).

(S)     (助)    (V)

できる限りがんばります。

※努力という意味では、”as hard as I can”「可能な限り努力する」を使ってもいいです。

 

上の二つは海外の方と話す際や、メールする際によく出てくるので紹介しました。

次は仮定法です。

かなり終盤に来ていますのであと一息、頑張りましょう!

ざっくり英文法 23

23, 関係詞

 

今回は関係詞について説明します。関係詞を使うと、ある名詞に対して入れ子の形で情報を付加、つまり修飾することができます。はい、「名詞」に対して「修飾」というと、カンの良い方はお分かりですね。「形容詞」です。しかも関係詞を使うと「形容詞」という形で、修飾ができます。節とはSVを含むかたまりのことでしたね。

 

また、関係詞には3種類あり、「主格」「目的格」「所有格」の3つがあります。

 

【主格】

 

 

The cat [which has blown fur] is sleeping (by the windows).

(S)      (S)   (V)     (O)         (V)

茶色の毛をした猫が、窓際で昼寝をしている。

 

ややこしいので、メインの文のSVOCは黒、関係詞節の中のSVOCは赤で表すことにします。関係詞節は形容詞節なので、[ ]でくくります。

 

主格の関係詞は、人の場合は”who”、ものの場合は”which”もしくは”that”を使います。(動物は後者です)関係詞節[ ]は、関係詞節の直前の名詞(ここではthe cat)を修飾します。関係詞節の直前の名詞は「先行詞」と呼ばれているもので、以後はそのように呼びます。

 

先行詞”The cat”に対して、後ろから「どういう猫なのか」を説明しているのが[ ]内の関係詞節です。ここでは、「茶色の毛をした猫」という表現になっています。

 

「主格」の「主」は「主語」の「主」です。関係詞節[which has blown fur]を見ると、(S)のところに関係詞whichが入っています。先行詞”the cat”の代理が関係詞”which”ですので、関係代名詞を先行詞と交換してみるとわかりやすいと思います。

 

[The cat has blown fur]

(S)    (V)     (O)

 

つまり、関係代名詞(=先行詞)が、関係詞節の中で「主語S」としてはたらくのが「主格」です。

 

 

 

【目的格】

 

The cereal [which I eat (for breakfast) (every morning)] is All Bran.

(S)        (O) (S)(V)                                       (V)   (C)

私が毎朝朝食に食べるシリアルは、オールブランです。

 

目的格の関係詞は、人の場合は”whom”、ものの場合は”which”もしくは”that”を使います。ここでは「どんなシリアルなのか」を関係詞節が説明しています。

 

「目的格」の「目的」は「目的語」の「目的」です。関係詞節 [which I eat for breakfast every morning]を見ると、目的語(O)のところに関係詞whichが入っています。これが関係代名詞の目的格です。

 

ピンとこない方は、先行詞を関係代名詞と交換してみるとわかりやすいと思います。

 

[The cereal I eat (for breakfast) (every morning)]

(O)    (S)(V)

目的語Oが先頭にくると文としてはおかしいので、SVの後ろにもってきます。

 

[I eat the cereal (for breakfast) (every morning)]

(S) (V)    (O)

関係代名詞(=先行詞)が、[ ]内で目的語になっているのがわかります。

 

あと、目的格の関係代名詞は省略が可能です。

 

 

He is the man [everybody likes].  みんな彼が好きだ。

(S) (V)    (C)       (S)        (V)

 

上記の例でも、先行詞”the man”を関係詞節の中に入れてみると

[everybody likes the man]

(S)     (V)    (O)

 

となり、関係詞節の中で目的語として働いているのがわかります。まとめると、関係代名詞(=先行詞)が関係詞節の中で「主語S」としてはたらくのが主格、目的語Oとしてはたらくのが目的格です。きちんと違いについて理解しましょう!

【主格と目的格を一発で見分ける方法】

1: The woman who is talking to Mike is my sister.

2: The girl Tom is crazy about is Jane.

 

まず、関係詞節がどこかを考えます。関係詞があればそこからですし、省略されている場合は名詞が2つ続いているところを探して、[ ]でくくります。

 

1: The woman [who is talking to Mike] is my sister.

2: The girl [Tom loves] is Jane.

 

関係詞節[ ]内を見たときに、主語Sが欠けているか、目的語Oが欠けているか考えます。Sが欠けている場合は関係代名詞がSのはたらきをするので主格、Oが欠けている場合は関係代名詞がOの役割をするので目的格です!さて、1,2はどのようになるのか、考えてみてください。(ついでに品詞分解と訳もしてみましょう)

 

【所有格】

前回までにやった「主格」「目的格」はそれぞれ「主語」「目的語」として関係詞節の中ではたらいていました。今回の「所有格」はどちらでもないです。例を挙げて説明します。

 

I have a friend [whose brother is a professional baseball player].

(S) (V)     (O)           (S)        (V)               (C)

私には、兄弟がプロ野球選手の友達がいる。

 

まず、所有格の関係代名詞は先行詞が人でも物でも”whose”のみで、省略できません。

”whose ~”で、「先行詞の~」という意味になります。つまり、「所有格」は、「先行詞と関係性のあるもの」について説明するための用法です。今回の先行詞は”a friend”ですが、その友達自身のことではなく、「その友達に関係がある誰か」や「その友達に関係がある何か」について説明するときに、所有格が使われます。所有格の関係代名詞の後ろは、主格や目的格と違い、何も欠けない完璧な文になります。

 

さて、下の関係代名詞の文を品詞分解&和訳して、それぞれ「主格」「目的格」「所有格」のどれになるのか考えてみましょう!

 

(1) Is there still anything that love can do?

(2) Suneo is a friend of mine whose father has his own company.

(3) “Akira 100%” is a comedian who wears nothing but has a tray to hide his crotch.

【関係副詞】

関係副詞はwhere/when/how/whyなどを使って先行詞を修飾します。

これも所有格と同じで、関係副詞の後ろは何も欠けない完璧な文になります。

 

This is the theme park [where we (first) dated].

(S)  (V)     (C)                  (S)          (V)

このテーマパークは私たちが初めてデートした場所です。

 

I can’t forget the moment [when I was bitten (by a dog)].

(S) (助)  (V)        (O)              (S)   (V)

犬にかまれた瞬間を忘れることができません。

 

This is the reason [why I love you].

(S)  (V)     (C)          (S) (V) (O)

これがあなたを愛している理由です。

 

また、関係副詞の先行詞は省略できます。

This is why I love you.

でもオッケーです。

 

【カンマ付き関係代名詞】

 

Ryoma Sakamoto is a historical person (in Japan), [who made the negotiation of peace

(S)      (V)         (C)                               (V)           (O)

(between Satsuma and Choshu)].

 

坂本龍馬は日本の歴史上の人物で、彼は薩摩と長州の間で平和交渉をしました。

 

カンマが付いている時は、「OOで~」といった感じで、なんというか、「Aで、それでBです」と訳せば大丈夫です。まんまand”でつないでいる感じです。

 

あとは前置詞+関係代名詞なんかもありますね。

ただ関係代名詞の項が、もはや相当な長さになっているので省きます。

If you would like to know about it, please ask me directly!

ではまた次回!

 

ざっくり英文法 22

22, 分詞・分詞構文

 

前回皆様に動名詞について説明しました。

おさらいしますと、「動詞のing形を使って名詞の役割を持たせる」のが動名詞でした。

 

さて、今までわかりやすいように「動詞のing形」と表現してきましたが、専門用語でいうと、これは「現在分詞」と呼ばれているものです。この現在分詞と、以前受動態などでやりました動詞の「過去分詞」を使って、「形容詞」や「副詞」の役割を持たせることができるのが、分詞・分詞構文です。

 

ですので、まず形容詞・副詞についてざっくり復習します。

形容詞:①「名詞」を修飾 ②補語Cになる

副詞:「名詞以外」を修飾

 

でしたね。それでは本編に参りましょう。

 

【形容詞の役割になる分詞】

☆現在分詞

 

 

I can see some [walking] people.  何人か歩いている人が見えます。

(S) (助) (V)     (O)

 

名詞peopleを現在分詞walkingが修飾し、「歩いている人」となっています。このように現在分詞を付けることで、「~している」「~する」という意味を加えることができます。

もし現在分詞の後ろにさらに文が続く場合、名詞の後ろから修飾します。

分詞一語なら前から、分詞を含むかたまりが一語以上なら後ろから修飾するわけです。

 

 

The girl [playing the piano] is Ann. ピアノを弾いている少女がアンです。

(S)                 (V)  (C)

 

ちょっと難しい例を載せますので、品詞分解・和訳をしてみましょう。

どこがどこを修飾しているのか、意識してみてください。

 

I saw a lot of dead men eating living people! They are zombies!

(S) (V)                      (O)                       (S)  (V)   (C)

 

☆過去分詞

上の現在分詞では、「~している」「~する」という意味を加えることができましたが、過去分詞では「~される」という意味を加えることができます。

 

 

Open the [sealed] door, brave man. 封印されし扉をひらくのだ、勇者よ。

(V)         (O)              (O)

 

Sealは「封印する」という意味の動詞です。これを過去分詞にして名詞doorに付けると、「封印された扉」となります。(日常生活でおおよそ使うことがない例文ばかりですいません)これも同じく2語以上になる場合は、後ろから修飾します。

 

 

You need the legend sword (to open the door [sealed by Satan].)

(S)   (V)         (O)

魔王に封印されし扉を開くためには、伝説の剣が必要じゃ。

 

※上の例ではTo不定詞が使われていますが、どの品詞の用法かわかりますでしょうか。

分からない方は時間のある時にTo不定詞の項を復習しましょう。

 

 

【分詞構文】

分詞構文は現在分詞と過去分詞を使って「副詞」の役割をする用法です。副詞は「名詞以外」何でも修飾できるんでしたね。いろいろな意味を取るので、臨機応変に訳していくことが大事です。

 

☆~しながら

 

He (slowly) sat (at the piano), (rolling up his sleeves).

(S)       (V)

彼は袖をまくりながら、おもむろにピアノのシートに座った。

 

“rolling up his sleeves”の部分が現在分詞の副詞句になって、メインの節” He slowly sat at the piano.”を修飾しています。副詞句の部分は主語がないですが、メインの節の主語がそのまま適応されます。(この場合はHe)

 

ちなみに例文は、ドラマとかで、「いつもはさえないメガネの兄ちゃん(geek)が、実はめっちゃピアノが上手かった」みたいなやつをイメージしています。

 

 

☆When ~な時

 

(Looking out of the window), I found her [walking (with a man)].

(S) (V)   (O)

窓から外を見た時、男と歩いている彼女を見つけた。

 

これも” Looking out of the window”が「~するとき」という意味を取り、メインの節を修飾しています。

 

 

 

☆if もし~なら

 

(Not getting up (by 6am)), youll be late (for the meeting).

(S)(助) (V) (C)

もし朝6時までに起きないなら、ミーティングに遅れるでしょう。

 

このように分詞構文の否定するときはNot ~ingの形にします。

 

 

 

☆And ~して、そして~する  ☆Because ~なので

 

(Dumped (by her)), Im (so) heartbroken.

(S)(V)      (C)

彼女に振られて、心がぽっきり折れてしまいました。

 

分詞構文には「Because ~なので」の意味もありますが、上の例はAndでもいけるし、Becauseで訳しても行けますね。

「彼女に振られたので、心がぽっきり折れてしまいました。」

 

また、ここでメインの節の主語「私」は「ふられた」という受け身の立場なので、過去分詞が使われています。

 

☆過去の分詞構文 / 分詞構文の主語が違う場合

 

(My father having left (from us) (ten years ago)), I have grown up (in a fatherless family).

(S)    (V)

10年前父が出ていったので、私は母子家庭で育ちました。

 

分詞構文の部分がメインの節より過去を表す場合「having 過去分詞」の形にします。

分詞構文の主語がメインの節と違う場合、主語をそのまま分詞構文の先頭に置きます。

 

長くなりましたが、分詞・分詞構文は以上です。

次回は関係詞です。

次回も長くなります。

ざっくり英文法入門 21

21, 動名詞

 

さて今回は動名詞ですが、前回の不定詞の「名詞的用法」とほぼ一緒です。「動詞」のing形を使って「名詞」の役割を持たせるから「動名詞」なわけです。そのまんまですね。

 

せっかくなので、前回の不定詞の名詞的用法の例文をそのままもってきましょう。

 

To play music is my life. 音楽を演奏することが我が人生だ。

(S)     (V)   (C)

 

これを動名詞で表現すると、以下のようになります。

 

Playing music is my life. 音楽を演奏することが我が人生だ。

(S)     (V)   (C)

 

不定詞では「To+動詞の原形」を使っていましたが、ここでは動名詞では動詞のing形を使って名詞の役割を持たせることができます。

 

注意点としては、動名詞は名詞的な用法しかありません。不定詞の形容詞的用法や副詞的用法にあたるものはないです。ここは勘違いしないようにしてください。※ただ、次回に学ぶ「分詞」には動詞のing形を使って形容詞や副詞の役割をする用法があります。

 

さてさて、動名詞というと不定詞にない重要な使い方があります。それが、「前置詞の後ろに置く」用法です。例を見てみましょう。

 

He is good (at cooking Japanese food). 彼は和食を作るのが上手だ。

(S) (V)  (C)

 

上記例のように前置詞(上記例ではat)の後ろに名詞句を置きたい時は、To不定詞は置けないです。” He is good at to cook Japanese food.” は×ということですね。

 

さて動名詞に関しては以上です!

次はみんな苦手な分詞・分詞構文です。