塾講師をやっていた頃から、ずっと思っていたのが、
「良い成績をとることと、頭が良いことは別ではないか」
ということです。
良い成績を取るために頭を使うとしたら、
「どうやったら良い成績が取れるのか」
という「手順」を考えることで、それと実際に良い成績を叩き出すことは別です。
いくら完璧な「手順」を思いついたって
それだけでは確実に赤点。
その手順通りに「作業」をしないといけないのです。
そして、その「作業」自体は基本的に「頭は使いません」
例えば、このテストの点数をとるために、どこを暗記したらいいのか?
そこは頭を使って考えないといけません。
ところが、暗記する作業に「頭を使う必要はほとんどない」のです。
多くの方が誤解しているのが、
「暗記は頭が良くないとできない」
というものですが、暗記と頭の良さは別です。
なぜなら、
「暗記は作業」だからです。
頭を使って考える工程ではなく、ただひたすら
「作業を反復」するのみです。
考えることなんか、何もないのです。
覚えるまで反復する「作業」を途中で諦めてしまうから
「覚えられない」
だけです。
英会話も一緒。
英会話を上達させる「トレーニング」という「作業」を繰り返すことで
「英会話は順を追って、本当にうまくなっていく」
ものなのです。
トレーニング自体に頭を使う必要は全くありません。
もちろん、上達させるためにどういう「作業」をするか、
そこは頭を使う必要はありますが、ただ、それこそそのプロセスを示すのが「講師」の仕事。
一番伸びる生徒さんのパターンは、この人だ!と決めたら
「後はひたすら、その人のいう通りに作業を地道に繰り返す」
これが本当の近道だと、僕は実感しています。
Leon