日別アーカイブ: 2015年11月12日

少量のOutputをするには・・・

SLAの著書多数、僕も非常に影響を受けたSLA学者の白井恭弘教授は

 

「大量のInputと少量のOutput」

 

が、本当に「しゃべれる」「使える」

 

英会話のトレーニングのKeyだと提唱しています。

 

SLA(第二言語習得論)の大御所、クラッシェンはもっと過激で、Inputだけでいい、Outputはいらない!とまで言い切っています。これに対しては多くの批判もあるのですが、とはいえ

 

「Inputの重要性を否定する学者はほとんどいません」

 

これが実際です。Inputとは読む、聞くことで、外国語を外から中に入れることです。Outputは書いたり、発話したりなのですが、じゃぁ、英文を声に出して読むのはOutputか?と言われると、これはちがいます。

 

これはInputです。Outputとは、あくまでも自分で「アドリブで」考えて、外国語を内側から外へ出す練習です。

 

大量のInputと少量のOutputがあくまでKeyと考えると、例えば英語が中々口から「出てこない」を解決するために、英語を話す練習、すなわちOutputの練習に重点を置こう、と考える方も多いのですが、実は逆です。

 

口からスムーズに出てこないときこそ、もっとInputの量を増やすべきなのです。

 

とはいえ、Outputの練習もするといいのは僕も経験上断言できます。Inputが中心なのですが、それを更に効果的にするために、Outputの練習もするのです。じゃあ、どんな練習がいいのか。

 

結局、僕は「書くといい」と思います。独り言をいうのもいいのですが、これをちゃんと続けられる方は案外少ない気がします。目に見えないものなので、これを習慣化するのは中々難しく、やったんだかやらないんだかわからない内にいつの間にか忘れ去ってしまう・・・、のではないでしょうか。

 

と言いつつ、自分はOutputの練習はほとんどしませんでした。というのも、要は、外人と遊びに行く事自体が、そもそも「大量のInputと少量のOutput」になってるじゃないか、と思っていたからです。別にそれで何とかなっていました。

 

が、ふと最近、メモなどを英語で無理にとるようにしてみたところ、結構な手応えを感じたのです。

 

間違っていても構いません。なんか思ったことでも何でもいいから、英語で手帳などに書いてみる、可能な範囲で講義や人の話でメモしたいな、と思ったことを英語で書いてみる、それを、最初はちょっともどかしいですが続けていると、これもこれでいい練習だなぁ、と思いました。

 

皆さんもぜひ、全然間違っててもいいので、少量のOutputの練習を「書く」ことでやってみてはいかがでしょうか?え、英語でメモとるんだ、とちょっと感心もされます(笑)

 

 

Leon