聞き流しをしていると、ある日突然
英語が口から飛び出す!
某聞き流し教材のキャッチコピーで、多くの批判を浴びています。僕も本当かよ、そんな簡単なわけないだろう、と胡散臭く思っていたのですが、色々とSLA(第二言語習得論)について勉強するうちに必ずしもこれがむちゃくちゃな言い分ではない、と分かるようになってきました。
英語、日本語、の順番の日常会話CDをただ聞き流す・・・、というのは
「理解できるもののInput(Comprehensible Input)」
にあたります。
テレビで3ヶ月後、これをやったモニターたちがどうなったか、を宣伝していましたが、かなりカタコトでした。これをみて、ちゃんと勉強したほうが早いだろう、と思ったのですが、とはいえ、こういう研究結果もあるのです。
例えば、南アメリカ(スペイン語圏)からアメリカへ渡り、完全に英語しか話せない環境におかれた小学生がいました。学校では当然なにも話せないわけです。ずっと教室では黙っていて、それが教師にストレスを与えていました。
それこそ毎日、大量の英語にさらされるわけですが、それでも中々しゃべりださない。
ところが6ヶ月後、突然しゃべりだしたのです。
これは、突然しゃべりだした、というよりも頭の中で理解できるInputが蓄積され、ある日表に出だした、と解釈できるのです。
こういう話は大人でもよく聞きました。
耳が開く、とか、カーテンがさっと落ちた、とか、
とにかく、突然、あ、わかるな。という日が来て(僕も経験しました)、それから、少しずつながら話せるようになるのです。
つまり、そうなるまでには、外面上には黙っているようにしか見えない「沈黙期(Silent period)」がある、ということです。
語学に関しては、ですから、一週間で、一ヶ月で、などと思わずにこれくらいのスパンで考えてみるといいのではないでしょうか?それと、忍耐です。
語学には「沈黙期」がある、ということを頭においておきましょう!
焦らず、沢山の間違いをしながら、一日目からその言葉を道具として使って、大量にInputして、プラス、文法、語彙などの「勉強」もすれば、外国語は必ず上達しますよ!
Leon