僕はナンシー関が大好きで、恐らくほとんどの本は読んだと思います。NYのブックオフでも良く買いました。
彼女が日本人にとっての英会話の難しさを書いています。
それは、はっきり言って、英語を話すのはこっぱずかしいのだ、ということです。
大げさにWow!!といったり、言葉につまったときにUhhhと言ったり、スコッチのことを少しすかして(そう聞こえる)スカッチ、と言ったり、日本人同志でもつい素敵な夜を!とか素晴らしい週末を!
なんて言うのがツライ、と。日本で育ち、日本人でいるかぎり、本気で驚いてオーマイガッ!!!
とはいえないだろう、と。つまり日本人にはこの「OMG(Oh my Godの略)の壁」があるのだ、と。
これは分かります。生徒さんを見ていても、イマイチ恥ずかしくて中々ここまで出来ない、という恥ずかしさ、というのか、それを感じる時があるのです。
第一、自分もそうでした。
ですが、恥ずかしい、というのは本人が恥ずかしがっているから、周りも恥ずかしくなってしまうのです。
なんとなく、日本人同志で英語を話すのは特にこっぱずかしいものです。
でも、そこを飛び越えて、まだまだ拙いながら必死で英語で表現しようとしてくる、そういう方にはこちらも恥ずかしさを飛び越えて、何も感じなくなります。
これが大事なのだ、と思います。
英語はもっともっと、特別に格好いいことでもなく、当たり前のことになっていくでしょう。
なんか、英語で話すと恥ずかしいな、とか、間違えたくないな、とか、とても分かるのですが、そこを乗り越えて、まぁ、英語くらい多少は話せないとな、別にカッコつけるわけでなく。
そう冷静にコミュニケーションの技術、道具として英会話を考えられるようになった時、初めて「OMGの壁」を乗り越えられる気がします。
というのも、やはり外国人と英語で会話する際、それナシでは会話できないからです。
新聞読んでるのとはちがい、実際の英会話では「相槌」を打たないといけませんし、また、アメリカ人などは自分の話に興味を持ってるのかどうか、結構気にするように思います。その時には、大げさにお~!!!マジで!すごいじゃーん!!!Wow!!!
くらいに(やりすぎないでもいいですが)、明るく大げさなくらいに「リアクション」するのが、むしろマナーなのです。
日本みたいに謙虚で控えめなのは、慎み深いのは時に、無愛想で非常に失礼な奴、にうつってしまう時があります。
口下手な人も、アメリカに留学すればイヤでも多少は積極的に無理にでもなり必要があるでしょう。じゃないと引きこもるしか無くなります。
なにもカッコつけてスラング使いまくらなくたっていいのです。むしろ、スラングは間違うと余計にカッコ悪いので、あまり使わない方がいい、という法則を留学時に発見しました。
英会話は格好いいことでもなんでもなく、ただの道具ですから、そう考えて、あまり恥ずかしがらずに「OMGのの壁」を乗り越えることが大切だと思います。
Leon