月別アーカイブ: 2015年5月

文法を学ぶのは時代遅れか

表題の通りですが、ネイティブの講師にはそういう方が非常に多いように思います。日本の文法訳読方式は時代遅れだし、だから英語が下手くそなんだ、と。

 

確かに、英文の全てにSVOCと品詞分解の印をつけて、辞書をひきながら、長時間かけて読んでいく、という従来の幕末式日本の英語学習スタイルは、いざ、アメリカに飛べば

 

英語が全くはなせない!

 

という状況に陥るでしょう。

 

まずは、僕がそうでした。

 

そして、教師の側よりしても、こうやって教えた方が、例えば40人くらいをいっぺんに教える、しかも生徒のレベルもまちまちという状況では、簡単でやりやすいのです。寝てしまう生徒さんも多いでしょうが。

 

それに比べたら、まずは簡単でいいから英語を話す、英会話そのものを使って、なんとか意を通じさせる練習を身振り手振りでも混ぜるうちに直接理解してさせる、慣れさせる。

 

そこそこでいいから、なんとなく意味をつかみつつ、とにかく沢山の英語を観る、聞く、読む。

 

このように、Comprehensiveに(ある程度おおまかに)分かるものを大量にInputすることで、英会話のコミュニケーション能力をあげていくことこそが、

 

本当に使える英会話

 

のためのトレーニング方法である。

 

という、理論はものすごくよく分かるのです。

 

ただ、僕がずっと疑問だったのは、

 

おおまかにすら分からない人はどうするんだ?

 

ということでした。

 

SLA(第二言語習得論)の研究でも、

 

全く分からないものをいくらInputしても意味ない

 

という結果が出ています。SLAなんかに言われなくたってわかりますよね。アラブ語のラジオ1日20時間1年聞いたって出来るようになる気はしないでしょう。

 

僕のあくまで意見ですが、

 

まだ「英会話を話す」段階に至っていない初心者に関しては、旧来の日本の方式(文法と意味に注目して100%正確に理解する)に、もっとShadowing(聞いて、声に出す)をプラスしたほうが早い

 

ようですし、また、正直、

 

日本語で授業をやってしまったほうが効率が良い

 

のではないでしょうか?正確にはルー大柴になるのです。英語をしゃべってる風、だけど実質日本語、みたいな。その時に正しい自習方法も一緒に実践しながら、覚えてもらうのです。

 

そうして、ある程度「英会話を話せる」段階になったら、英語だらけの環境に飛び込んだり、60%くらい分かる英語の本を細部にこだわらずに一冊読んでみる(これは達成感があります!)とか、が、いいのではないか、と思っています。

 

 

Leon

どうしても暗記が苦手なあなたのための裏ワザ!

英会話コミュニケーションのためのトレーニングの3本柱は・・・

 

1,英文100%理解(単語&SVOC) → Shadowing

2,慣れる練習(60%はわかるものを大量に 観る>聞く>読む

3,外国人と遊びに行く(英会話の実践)

 

といつも言っています。本当にこの3つをちゃんとある期間廻していければ英会話は、

 

伸びないわけがありません。

 

本当にこれを続けていければ、違った自分になれます。

 

それプラス、もしも余力があれば、

 

なんだかんだ外国語は語彙力

 

というのもまた事実なので、語彙そのものを覚えてしまう練習も有効です。

 

まず抑えて欲しいのが、

 

暗記は頭の良さではなく、作業

 

ということです。暗記とは、

 

ただただ、定着するまで繰り返す

 

それのみです。私暗記が苦手だし、という人ほど、そもそも繰り返していないだけ、ということが多いように思います。

 

とはいえ、暗記がどうしても苦手な方もいると思います。そんなあなたへ、裏ワザをお教えしましょう。

 

それは、

 

寝る寸前に単語を暗記し、起き抜けにもう一回やる

 

トイレに行く前にやってください!これが想像以上に効きます。脳科学かなんかと関係あるらしいと聞いたのですが実際に効果がありました

 

もっとも、酒飲みにはダメですが。いつ寝たのかすら覚えていないのではないでしょうか?(笑)

 

酒飲みじゃない方は、是非ためしてみてください!

 

Leon

英会話学習に年による限界はあるのか?

もう自分は歳だし、英会話なんか無理ではないか、とはよく聞く嘆きです。

 

また、僕もKidsクラスはやったことないのでこういうこと言っていいのかわかりませんが、正直、子供は長時間外国人と遊んでるだけで英語がネイティブ並になってしまうんだから、簡単なんじゃないか、と思っているところがあります。

 

英会話学習に年は確かに関係あるよなぁ、とは僕も経験上思うのです。

 

SLA(第二言語習得論)でも、人間にはネイティブ並になるのに、何歳までならイケる、何歳からはもう無理、という英会話学習における臨界期があるのではないか(臨界期説)、というところに焦点をしぼった研究があります。

 

12,3才が臨界期だ、いや、15,6才だ、という説などがあるのですが、そうした中で面白い研究結果が出てきました。

 

それは、多くの人の年齢と学習進行度をリサーチした結果

 

Older is faster, younger is better

 

年いってる人ほどより早く習得し、若い人のほうがよりネイティブに近くなる

 

というものです。つまり、年をいくとネイティブと区別つかないくらいにうまくはなれないけども(デーブスペクターだって、日本人じゃないな、ということは分かりますよね)、頭をつかってより効率的に学ぶことができるという事実があるのです。

 

先日、ものすごくびっくりしたのは、完璧に英語を話す人がいたのですが(ハーフですし、完全にネイティブだと思っていました)、それでもアメリカ人からすれば、彼はアメリカ人じゃないとわかるそうです。アクセント(なまり)があるからね、と。

 

つまり、年いくとネイティブにはなれないようです。僕だって未だに、毎日英語は勉強しないといけません。

 

また、アメリカに移住したヨーロッパ系とアジア系の人の英会話習熟度にしぼった研究では、ヨーロッパ系のほうが早く伸び、それは見た目がアメリカ人と変わらないのですぐに環境に溶け込め、心理的に学習しやすかったからではないか、という結果が出ています。

 

同じ人間なのですから、もしも臨界期説(ある年こえたら、外国語の習得は無理!という説)が人間の脳に本当にあるなら、心理的、環境的な要因で英会話の上達度に差が出るのはおかしいことになります。

 

これらの科学的な研究によっても、何歳になったら英会話は絶対に無理、という説は否定できますし(実はまだそこも結論は出きっていないのですけども、あくまで学問的に細かく突き詰めれば、という話です)、また、何よりも僕が年に関係なく英会話力を伸ばしている人を何人も見ています

 

ネイティブになることはなくても、まぁ、英語は大丈夫、それでキャリアアップしたり旅行したり生活するに困らないくらいの英会話力は何歳になったって可能ということです。

 

どころか、Faster、若者より早く効率的にできるみたいですからね!諦めるのはまだ早いです!

 

Leon