多くの生徒さんが一様にしておっしゃるのが
英語が口からでてこない!
という悩みです。
そのためになるべく口から英語を出す練習を、
と、考えがちですが、実は逆です。
SLA(第二言語習得論)の著書を多く出されている白井恭弘教授は
「大量のInput 少量のOutput」
といったことを提唱しています。どの学者もInputをいらない、ということはまずないですし、それどころかOutputは全然いらない、と言う学者すらいます。
Inputとは、ReadingやListeningなどの英語を自分のなかに「入れる」練習です。
Outputとは、SpeakingやWritingなど、英語を自分から外に「出す」練習です。
口から出てこないのだから、なるべくOutputの練習をしよう、と思うのも分かるのですが、実は
口から出てくるようにしたかったら、もっと聞いて読む
Inputの練習が必要なんですね。
更に、英語が「スムーズに」出てこない!
ということは、要は「スピード」がないのです。ゆっくり辞書をつかいながら読んだりすることが出来ても、瞬時にパッと聞き分け、思ったことを一瞬で言うことが出来ないわけです。
日本人はスピードが足りないせいで、英語が中々しゃべれません。
つまり、口から中々出てこないというもどかしさを解決したかったら
スピード
をつける練習がかかせません。そのためにいい練習は、間違いなく
Shadowing
です。Shadowingとは、文をみないで耳のみで聞こえた英語に、少しあとから影のように声にだして英語をくりかえす練習です。もちろん、これはInputの練習でもあります。
やってみるとわかりますが、これが非常に難しく、よく分かっていないところはまずShadowingできません。
もちろん、実際に英会話を外国人として慣れていくのも大切です。ただし、日本に住んでいる以上、その大半は日本語を話して暮らすのでしょうから、Shadowingの練習を繰り返しながら、英会話の機会も持つととてもいいと思います。
Leon