どうせ、こんなやったって、忘れちゃうから・・・
単語集を目の前にしてよくこんな言葉を聞きます。
1回覚えたつもりでも、忘れちゃうよ、と。
だから、こんなことしないで、実地にやったほうが印象に残るし、覚えられる!従って、単語の暗記は意味がない。
・・・僕の感想ですが、これは正しいし、正しくない、と言えます。
正しい、と思えるのは、実地で耳にして覚えた言葉のほうが、確かに印象に残ってActive単語(いつでもパッとでてくる)になりますし、また、そもそも単語の暗記自体は、
しゃべれるようになるトレーニングとして、必須のものではない
ということです。
単語帳をひたすら見ながら単語を暗記しても、カタコトでちょこっと単語並べられるようになるだけで、決して流暢にしゃべれるようにはなりません。
あくまで、
しゃべれるようになるトレーニングの補強
として、単語の暗記はあるべきだと思っています。音読などのトレーニングをしっかりした上で、さらにそれをBrush upさせるためにやるのが正解です。
時間がないなら、単語の暗記などはしないで、もっとShadowingの繰り返しに時間をさいたほうが効率が良いです。
さて、肝心の正しくない、の方ですが、だって、単語の暗記なんて
忘れて当たり前!
1回覚えたくらいで、そのまんまずっと記憶に残っている人なんて、どこにもいないでしょう。
忘れちゃうから意味がない、なんて言いますが、そうじゃなくて忘れちゃうから
覚えるまで繰り返す
が正解です。
暗記が苦手、って、よく聞きますが、あんなもの頭の良し悪しなんかほとんど関係ありません。10個や20個、人より早く覚えられるくらいで、一体なにになりますか?もっともっと単語の量は膨大です。
暗記は頭脳の明晰さではなくて、ただの作業なんです。
この作業をひたすら繰り返せるかどうか、です。
受験を見ていた時も、一流校に受かる人は、同じ参考書を何度もなんどもやって定着させていました。
なんだかんだ語学において、語彙力がものをいうのも事実です。
そこを増強しよう!というとき、頭に置いておいていただきたいのが、
忘れることを恐れない!
ということなのです。分かります、あまりに覚えが悪くてイライラさせられることがあるのも。二日酔いの日などは、ここまで知能が低下してしまったか、と悲しい思いをさせられています。
でも、繰り返していくうちに、見た瞬間にパッと出てくるようになりますよ。その瞬間こそ、単語を
覚えた
時なのです!
Leon