日別アーカイブ: 2015年5月1日

英会話学習に年による限界はあるのか?

もう自分は歳だし、英会話なんか無理ではないか、とはよく聞く嘆きです。

 

また、僕もKidsクラスはやったことないのでこういうこと言っていいのかわかりませんが、正直、子供は長時間外国人と遊んでるだけで英語がネイティブ並になってしまうんだから、簡単なんじゃないか、と思っているところがあります。

 

英会話学習に年は確かに関係あるよなぁ、とは僕も経験上思うのです。

 

SLA(第二言語習得論)でも、人間にはネイティブ並になるのに、何歳までならイケる、何歳からはもう無理、という英会話学習における臨界期があるのではないか(臨界期説)、というところに焦点をしぼった研究があります。

 

12,3才が臨界期だ、いや、15,6才だ、という説などがあるのですが、そうした中で面白い研究結果が出てきました。

 

それは、多くの人の年齢と学習進行度をリサーチした結果

 

Older is faster, younger is better

 

年いってる人ほどより早く習得し、若い人のほうがよりネイティブに近くなる

 

というものです。つまり、年をいくとネイティブと区別つかないくらいにうまくはなれないけども(デーブスペクターだって、日本人じゃないな、ということは分かりますよね)、頭をつかってより効率的に学ぶことができるという事実があるのです。

 

先日、ものすごくびっくりしたのは、完璧に英語を話す人がいたのですが(ハーフですし、完全にネイティブだと思っていました)、それでもアメリカ人からすれば、彼はアメリカ人じゃないとわかるそうです。アクセント(なまり)があるからね、と。

 

つまり、年いくとネイティブにはなれないようです。僕だって未だに、毎日英語は勉強しないといけません。

 

また、アメリカに移住したヨーロッパ系とアジア系の人の英会話習熟度にしぼった研究では、ヨーロッパ系のほうが早く伸び、それは見た目がアメリカ人と変わらないのですぐに環境に溶け込め、心理的に学習しやすかったからではないか、という結果が出ています。

 

同じ人間なのですから、もしも臨界期説(ある年こえたら、外国語の習得は無理!という説)が人間の脳に本当にあるなら、心理的、環境的な要因で英会話の上達度に差が出るのはおかしいことになります。

 

これらの科学的な研究によっても、何歳になったら英会話は絶対に無理、という説は否定できますし(実はまだそこも結論は出きっていないのですけども、あくまで学問的に細かく突き詰めれば、という話です)、また、何よりも僕が年に関係なく英会話力を伸ばしている人を何人も見ています

 

ネイティブになることはなくても、まぁ、英語は大丈夫、それでキャリアアップしたり旅行したり生活するに困らないくらいの英会話力は何歳になったって可能ということです。

 

どころか、Faster、若者より早く効率的にできるみたいですからね!諦めるのはまだ早いです!

 

Leon