日別アーカイブ: 2015年1月8日

文法ばっかやるから日本の英語教育は役に立たないんじゃないのか?

日本の英語教育は文法偏重すぎるので、しゃべれない、すなわち、役に立たないのだ。と言われます。

 

そもそも、日本人は外国語の才能がないのではないか、とすら思える。本を読んでいてもそう思うのです。

 

例えば、内田百閒はドイツ語教師をしていたのですが、学校に本物のドイツ人が来ることになってしまい困った話がエッセイにありました。彼も読む分には良かったのですが、しゃべるとなると全くダメだったことを素直に告白しているのです。

 

それをいえば、夏目漱石だってそうじゃないでしょうか?言葉の問題だけではないかもしれませんが、ロンドン留学を楽しんだ、なんてことは全くなく、むしろノイローゼにかかって発狂疑惑まで日本でささやかれた。

 

曽野綾子はクリスチャン系の学校にいながら、ご自身も含め日本人の英語力のあまりの無さを書いています。

 

大学の先生のネタは結構あります。アメリカの大学で講演をした際、あとで、アメリカ人の学生に、先生の言ってることは全くわかりませんでしたが、日本語って意外に英語に似ているんだなぁ、と思いました・・・。

 

英語で講演したのに、英語と思われなかったんですね(笑)。

 

英文学の日本人教授の英語講演があんまりにもひどくて、アメリカ人皆驚くも、それを後で文字におこしたのを見た時、その英語のあまりの見事さにもう一度驚いた、なんて話もあります。

 

・・・

 

と、日本人の「英会話力」は相当にひどいと、NYでもそういう評判だったのですが、これは才能の問題なのか?文法ばっか十年以上学校でやらされたせいで、自分らの英語はぜんぜん役に立たないのか?

 

これは僕の意見なのですが、

 

要はリスニングの問題なんじゃないでしょうか?

 

昔の人は当然、リスニングの勉強する手立てがなかったでしょう。YoutubeもCDもMP3もありません。そもそも動いてる外人なんか見ないまま一生終わる人が多かったんじゃないでしょうか?

 

そして、僕も中高、3浪した大学受験時の英語学習含め、Listeningの勉強はほとんどしていません

 

10年間も受験英語や学校の英語の補習を教えていてアメリカに行って思ったのが、何よりもまず

 

なんも聞こえない

 

ことでした。そして、口から英語が出てこない。

 

これはどういうことか、というと、座って本にむかって勉強している限り、なんだかんだ、自分のスピードで読んで理解している、ということです。

 

逆にリスニングは瞬時に聞いて、更に「理解」しないといけません。

 

スピードがいるのです。

 

そして、SLA(第二言語習得論)を勉強するうち、この2つがとても話せるようになる上で重要だと知りました。

 

Accuracy(正確さ)Fluency(流暢さ)

 

です。つまり、知識スピード、これなんですね。

 

・・・・・・・

 

文法は動詞を中心に、やはりやらないといけません初心者のうちは特にです

 

でも、同時に外せないのはやはり

 

 Listening 

 

です。

 

思い切って、受験のあの膨大な長文を全部Listeningにするだけで、受験生はそれこそ必死に勉強(しない人もいますが。若き日の私の如く)するはずですので、飛躍的に日本人の英会話力は上昇するのではないでしょうか?

 

それで日本人がいつの日か、英語のうまい民族、になると思います。

 

そうなったら嬉しい・・・と、同時に、僕個人はちょっとさみしいですね。余計な遠回りをした気分です(笑)

 

Leon

オバマさんの言葉を品詞分解!

We cannot have a society in which some dictators some place can start imposing censorship here.

これは、北朝鮮のサイバーアタックに対して、オバマ大統領が言った言葉です。北朝鮮を揶揄したコメディー映画に対して北朝鮮はサイバーアタックをしかけます。上映をやめないと云々。

 

それに対して、オバマ大統領は国の長としてこういい放ったのです。

 

さて、まずは品詞分解をしてみましょう。

 

We cannot have a society [in which some dictators some place can start imposing censorship]

S  助  V  O          (S)           (助)(V)  (O)

 

(here)

 

直訳すると

 

私達は できない もつ 社会を (どんな社会かというと) ある独裁者たち ある場所の できる 始める 検閲を強制する ここで

 

 

 

ちょっとわかりづらい文ですが、この文で一番戸惑うのはin whichのところと、some dictators some placeじゃないでしょうか?

 

in whichなどのような、前置詞と関係代名詞がついたものは皆さん苦手のようですが、そんなに深く考えなくて大丈夫です。後ろにあてはめて、前置詞をもってきてどうのこうの、と、受験のときに習ったかと思いますが、話しているときにそんなもん、考えてる暇なんかありませんよね?

 

普通にニュアンスとして、私達はもつことはできないそんな社会を、その中では、どこぞのある独裁者たちが検閲の強制を始めることができる。

 

と、いう感覚で捉えるので十分です。難しいかもしれませんが、慣れていけば大したことありませんよ!ポイントはあくまで、前から英語の語順で理解していくことです。

 

in which以下がsocietyを修飾しているわけですね。

 

some dictators some place は、どこかのある独裁者たち、なんとなく見下げたニュアンスで、どっかの独裁者が、という感じなのではないでしょうか?

 

つまり、この文章は、

 

私達は、どっかの独裁者が検閲を強制しはじめるような社会をここアメリカで持つことはできない(受け入れることはできない)のだ。

 

 

Leon

北朝鮮VSアメリカ サイバー戦争

今日は最近話題になった、北朝鮮によるアメリカへのサイバー攻撃の話です。北朝鮮を揶揄したコメディー映画を放映しようとしたら、それしたら映画館9/11スタイルで攻撃するなどの脅迫をし、一度は放映をやめるのです。そして、それが、アメリカで抗議の嵐を巻き起こした!なんでやめるんだ!と。

 

アメリカの反応は、やってみろよ、このヤロウ!!

 

だったのです。卑劣なテロリストに対して。

 

しかし、これ、日本だったら、どうだったのか?なんてことも考えます。

 

間違いなく、テロに屈したでしょうね。多分、マスコミにはこんな映画作った人への非難が溢れかえり、国民も怒るのではないでしょうか。なんでこんな映画を作ったのか、非礼である、と。

 

できたら、日本語だけでなく、英語でもニュースを見るとまた面白いですね。日本の常識が世界では非常識、ということも多々あるものです。

 

Tensions between the USA and North Korea are rising following the cyber-attack on the film company Sony Pictures, and the subsequent decision by Sony to cancel all screenings of its movie ‘The Interview’. The cancelled film is a political action comedy about two US journalists who arrange an interview with North Korean leader Kim Jong-un with the intention of assassinating him. A group calling itself The Guardians of Peace has claimed responsibility for the attack. It warned that it would attack 9/11 style any cinema that showed the movie. It also threatened Sony that it would put online more confidential data that could damage the company if it did not pull the movie.

 

Sony canceled the release of its movie “in the interests of public safety” after several US cinema chains refused to screen it. This has caused a storm of protest in America. President Obama said: “We cannot have a society in which some dictators some place can start imposing censorship here.” He added: “Imagine what they start doing once they see a documentary that they don’t like or news reports that they don’t like.” Senator John McCain called the cyber-attack “an act of war” and “the greatest blow to free speech” he had seen in his lifetime. Another politician said: “America has lost its first cyber-war.” Actor Rob Lowe tweeted: “Everyone caved [in]. The hackers won. An utter and complete victory for them.”

 

(語彙)

 

Tension 緊張 subsequent 続いて screening 上映  arrange an interview インタビューのセッティング   has claimed responsibility for the attack 攻撃への責任を声明する(自分がやった、との犯行声明)  pull the movie 映画の上映をひきさげる(やめる)  interests 利益(公共の) censorship 検閲 cave in 屈服する、崩壊する utter 完全な

 

 

(和訳)

 

北朝鮮とアメリカの緊張は、ソニーピクチャー映画会社へのサイバーアタックと、それに続いてソニーが映画”The Interview”の上映をとりやめたことで高まっています。キャンセルされた映画は、二人のアメリカ人ジャーナリストが金正恩暗殺の意図をもってインタビューをセッティングする、という政治的コメディーです。平和の使徒と名乗るグループが犯行を声明しました。彼らは映画を上映したすべてのシネマを9/11方式で攻撃するとしています。また、もしも映画の上映をとりやめない際には、会社にとって損害となる機密情報をネットにさらす、と脅迫。

 

ソニーはいくつかの映画館チェーンが上映を拒否したあと、公共の安全のため、との名目で放映をとりやめました。そのことが、アメリカで抗議の嵐を巻き起こしたのです。オバマ大統領は、どこかの独裁者が検閲をアメリカで始めるような、そんな社会を私達は持つことは出来ないと言い、もしも彼らが自分の気に入らないドキュメンタリーやニュースをみたとき何をするか、想像してみたらどうか、とも付け加えました。ジョン・マケイン議員はこのサイバー攻撃を戦争行為だ、自分の人生の中で一番ひどい自由な発言への脅威だ、と決めつけました。他の政治家も、アメリカは初めてのサイバー戦争で敗れたのだ、といい、俳優のロブ・ローはツイッターでつぶやいたのです。皆屈服したんだ。そして、ハッカーが勝った。完全で完璧な勝利だよね。

 

Read more:音源はコチラから!

No.9 助動詞その2

No.9 助動詞 その2

さて、前回は助動詞の基本的な使い方を解説しました。

 

ちなみに、一つ、かけていたことがあったのですが・・・

 

助動詞は2つ連続で使ってはいけません。

 

He will must cook dinner.

 

などとすることは出来ないんですね。

 

さて、いくつかある助動詞を個別にこれから何回かに分けて見て行きましょう!

 

 

 

★Must★

 

Mustは

 

強い表現です。

 

人に強く何かを迫る形で、意味としては

 

1,~しないといけない(義務)

 

You must attend the meeting. あなたはその会議に出ないといけない。(出る義務がある!)

 

と、強い義務、しなければいけない、といった意味になります。

 

これにNotがついて否定になると、今度は

 

 

 

2,~してはいけない!(禁止)

 

You must not skip next class. 次のクラスはさぼっちゃいけませんよ!

 

となります。~しないほうがいいよ、といったよりももっと強く禁止する意味となります。

 

must notは

 

mustn’t

 

というように短縮も出来ます。

 

 

 

3、絶対~したほうがいいよ!(強いオススメ)

 

You must watch the Frozen! 絶対アナと雪の女王はみたほうがいいよ!

 

これもまた、ただすすめるというよりも、絶対だ!というニュアンスになります。

 

 

 

4,絶対~にちがいない! (強い確信)

 

You must be rich. あなた絶対に金持ちだよね!

 

これも強い意味ですね。といった具合にMustは全部強いニュアンスなんですね。ちなみに、このセリフは1955年に1985年からタイムトリップしたMartyが、うちにはテレビ二台あるよ、といって、子供に驚かれるシーンで言われる言葉です。・・・なんのことか、という話ですが、Back to the futureです。

 

 

 

 

★May★

 

Mayの過去形はMight、意味としては以下の4つがあります。

 

 

 

1,~してよい (許可)

 

May I use this laptop? このノートパソコンを使用してもよろしいでしょうか?

 

Mayはちょっとオフィシャルな感じ、上から目線な感じになります。疑問文になるときは、お客様や目上の人に対して許可をもとめるニュアンスになります。

 

 

 

2,~してはいけません。 (禁止)

 

You may not smoke here. ここで喫煙してはいけません。

 

これも図書館や駅などの公共施設などで出される張り紙のようなニュアンスです。Officialな感じの禁止なんですね。Must notはより強く、ダメ!と、命令に近いイメージです。

 

may notに短縮形はありません。

 

 

 

3,~かもしれない。 (推量)

 

The typhoon may hit Tokyo tonight. 今夜あたり東京に台風が直撃するかもね。

 

大体50%くらいの可能性のときに使う・・・そうです(笑)。アメリカ英語ではこの意味で使うときは、現在のことでもmightをつかう傾向がありました。ものの本によると、mightのほうがmayより更に可能性が低いのだ、とか・・・。

 

ただ、こういうことは本当、色んな人がいろんなこと言いますから(ひとことで英語、といってもものすごい数、そして広さにそれをしゃべる人はいるのです。大阪、東京のような距離ですら、だいぶ日本語は違いますよね)、あまり厳密になる必要はない、というのが僕の教訓です。

 

 

 

4,~しますように。(祈り)

 

May peace prevail on the earth. 平和が地球を覆い尽くしますように。

 

これ、どこかで見たことありませんか?白いポールによく昔書いてあったような記憶があります。僕はこの意味がぜんぜんわかりませんでした。Mayが祈りとは知らなかったんですね。

 

神様へ(上の存在)にお願いする形なんでしょうかね。この場合はMayを一番最初にもってきて、あとは普通にSV、この語順で、~しますように、となるんですね。

 

普通に、

 

I hope she may find great husband next time. 次の結婚では彼女が素晴らしい旦那さんを見つけてくれますよう、願っていますよ。

 

という風にも使います。

 

意外に忘れていたことなんかもあったんじゃないでしょうか?Willあたりから明日は始めようと思いますが、これまた、結構そうだったんだ!ということがあると思いますよ!

 

といったところで、See you tomorrow!!

 

Leon